昭和を代表する男性演歌歌手まとめ
2020年代の現在は「演歌第七世代」なる言葉も生まれ、若手の才能も次々とデビューを果たし活況を呈する演歌。
演歌の成り立ちは明治の時代にまでさかのぼると言われていますが、多くの人がイメージする「演歌」が確立されたのは1960年代後半辺りと言われています。
こちらの記事では、そんな根強い人気を誇る「演歌」の歴史を語る上で欠かせない、昭和の時代を彩った代表的な男性演歌歌手をまとめてみました。
すでに旅立たれた方から、令和の今も現役で活躍する歌手まで、演歌を作り上げた大御所たちの歴史をぜひこの機会に知ってくださいね。
ちなみに女性歌手は他の記事でまとめていますから、そちらも要チェックです!
昭和を代表する男性演歌歌手まとめ(1〜10)
チャンチキおけさ三波春夫

昭和の演歌界を代表する大御所の一人、三波春夫さん。
浪曲師としての経歴を持つ三波さんは、1957年に「三波春夫」と改名して歌謡界にデビュー。
浪曲と歌謡曲を融合させた独自の「歌謡浪曲」スタイルで一躍人気歌手となりました。
1964年の東京オリンピックや1970年の大阪万博など、国民的行事の楽曲も担当。
「お客様は神様です」という名言を生み出すなど、観客への敬意を示す姿勢でも知られています。
紫綬褒章や勲四等旭日小綬章を受章するなど、その功績は多岐にわたりますね。
演歌や歌謡曲の歴史に興味がある方はもちろん、昭和の時代を懐かしむ方にもおすすめの歌手です。
夢追い酒渥美二郎

昭和を代表する演歌歌手として知られる渥美二郎さん。
1976年に『可愛いおまえ』でデビューを飾り、『夢追い酒』で一躍スターダムに。
昭和54年度日本レコード大賞ロングセラー賞を受賞し、同年のNHK紅白歌合戦に初出場を果たしました。
『忘れてほしい』『他人酒』など数々のヒット曲を世に送り出し、男性演歌歌手としての地位を確立。
1989年にはスキルス性胃がんを克服し、その経験を自伝『なみだの花』に綴っています。
演歌師時代の経験を活かした1000曲以上のレパートリーと楽器演奏を取り入れたコンサート活動は、今なお多くのファンを魅了し続けていますね。
みちのくひとり旅山本譲二

「みちのく」をテーマにした民謡調の楽曲で一躍有名となった山本譲二さん。
1976年に読売テレビの「全日本歌謡選手権」で勝ち抜き本名でデビューしましたが、大ヒットには恵まれず。
そんな中、1980年にリリースした楽曲が、翌年のフジテレビ「夜のヒットスタジオ」出演を機に大ブレイク。
日本レコード大賞のロング・セラー賞を受賞し、NHK紅白歌合戦初出場も果たしました。
独特の哀愁漂う歌声と、繊細な表現力で多くのファンを魅了し続ける山本さん。
近年では「山本譲二 ヘヴィメタル化計画」と称し、ヘヴィメタルとのコラボにも挑戦。
演歌の枠にとらわれない新境地を開拓する姿勢は、ジャンルを超えた音楽ファンにもおすすめです。
酒よ吉幾三

昭和の演歌界を代表する個性派歌手として知られる吉幾三さん。
フォークソング調の『俺はぜったい!プレスリー』で1977年にデビューを果たしましたが、コミカルな方言曲や本格的な演歌まで幅広いジャンルで活躍し続けています。
1984年には千昌夫さんへの提供曲『津軽平野』がヒット。
同年、自身の『俺ら東京さ行ぐだ』が大ブレイクし、全国的な知名度を獲得しました。
1986年には『雪國』で日本レコード大賞金賞を受賞。
以降も『酒よ』『酔歌』など数々のヒット曲を生み出し、演歌歌手としての地位を確立。
2019年には全編津軽弁のラップ曲をリリースするなど、常に新しい挑戦を続けています。
吉さんの魅力は、演歌の枠にとらわれない自由な音楽性。
シンガーソングライターとしての才能も高く評価されていますよ。
星影のワルツ千昌夫

深い情感と郷愁を誘う歌声で知られる千昌夫さんは、1965年に『君が好き』でデビューを飾りました。
翌年にリリースされた星影をテーマにしたワルツ曲は、1967年秋頃からヒットし、ミリオンセラーを記録。
この成功により、1968年のNHK紅白歌合戦に初出場を果たします。
1977年には北国の情景を歌った曲をリリースし、2年間にわたり歌い続けた結果、大ヒットとなりミリオンセラーを達成。
第21回日本レコード大賞のロングセラー賞を受賞し、中国やシンガポールなどアジア各国でも人気を博しました。
飛行機とヘリコプターの免許を取得し、自家用セスナを所有していたという異色の経歴も持つ千昌夫さん。
演歌好きはもちろん、昭和の歌謡曲に興味がある方にもおすすめの歌手です。