「ペンタトニックスケールを、より速く弾くには?」と題しまして、前回に続き、マイナーペンタトニックスケールを使ったフレージングアイディアを、中級〜上級の方を対象にお届けしたいと思います。
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ペンタトニックスケールとは?
まずは、今回もアプローチの源として使用するスケール、ペンタトニックスケールをおさらいしておきましょう。
参考:今さら聞けない!
ペンタトニックスケールの基本
今回も使用頻度の高いAmペンタトニックスケールのポジションを使います。
ペンタトニックスケールはルート(起点・根音)、短3度、4度、5度、短7度、ルート(1オクターブ上の起点・根音)の音の配列のスケールですが、今回フレーズに用いるのは1、2、3弦での音使いでこれをより速く弾くためにポジションを変化させていきます。
このポジションは、ポップス、ハードロックから、ブルースまで、あらゆる音楽で使われていますので、ギタリストなら誰しも弾いたことがあることでしょう。
さあ、ここからが本題です。
普通(当たり前?
)のアプローチ
では、この6弦5フレットがルートのポジションで、1弦からの下行ラインを弾いてみます。
この王道ポジションで、ペンタトニックスケールを下行するフレージングを作る場合、当然このようになりますよね?
それぞれの弦の対し、2つの音を弾いて、1、2、3弦、と下がってきます。
スリーノートパー・ストリングではありませんので、ピッキングをするなら、それぞれの弦で、ダウン、アップ、のオルタネイトパターンになると思います。
もしくは、1弦8f、2弦7f、3弦7f、をプリングオフして、各弦1回のピッキングにすることも可能です。
どちらのほうが速く、スムーズに弾けるかは、各々の得意、不得意もあるので一概には言えません。
そしてこれをザック・ワイルドやポール・ギルバートのようにプレイするためには、ロスのないフィンガリングと、タッチが軽くイーブンでスムーズなピッキングが必要になります。
スリーノートパー・ストリングとは、それぞれの弦に3つの音を割り当てて、上行、下行のラインを作ることで、各弦均等に音があることから、スムーズに、より速いアプローチに適した考え方のことです。
視点(ポジション)を変えてみよう!
では、このようなシンプルなペンタトニックラインをより速く、レガートに弾くための考え方、アプローチアイディアをご紹介します。
まずは、この下行ラインの音を、いろんなポジションで探してみましょう(スタートするノートのポジションは同じにします)。
1音目のCは、1弦8f、2音目のAは、2弦10fにありますよね?
3音目のGは、3弦12f、4音目のEは、同じく3弦の9f。
5音目のDは、4弦12fにもありますが、より速く弾くために3弦7fをチョイスします。
6音目のCは、4弦8f。
では、弾いてみましょう!
いかがですか?
さて、このように選んだ音を最もレガートに弾くためのピッキングサイクルも考えなくてはなりません。
どうしたら、いちばんスムーズに弾けると思いますか?
自分は、このように考えてみました。
- 1音めのC ダウン
- 2音めのA アップ
- 3音めのG アップ
- 4音めのE ダウン
- 5音めのD 前の音からスライド
- 6音めのC アップ
エコノミーピッキングを入れて、よりスムーズにしています。
実際、弾き込んでいくとかなりのスピードで弾くことが出来ます。
フランク・ギャンバレや、アラン・ホールズワースらは、アプローチをよりワイドにすること(指板を広く使う)によって、スムーズにエコノミーピッキングがしやすいポジショニングをチョイスしています。
参考にしてみるのも良いと思います。
シンプルなフレーズでも視点を変えて、ポジションやピッキングサイクルを変えると全く違う響きになることがよくあります。
「ペンタトニックだから、こう」という考えを変えてみればオリジナリティ溢れるフレージングが出来るかもしれませんね。
それでは、また!
加納修でした!
ライタープロフィール
ギタリスト
加納修
東京都内を中心に、ギタリスト、ギター講師、音楽講師、作曲家・アレンジャーとして活動しています。
自身のバンド、加納修"G.T.K."を率いて、阿佐ヶ谷ジャズストリート、吉祥寺音楽祭、新宿トラッドジャズフェスティバル等に出演、また、タレント・宮森セーラさん(生島企画室)の音楽をプロデュースしています。
加納修 HP
https://www.cims.jp/sun/kanox/index.html
加納修 ブログ
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