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【ロマン派のピアノ曲】発表会や演奏会の人気曲・定番曲を厳選

【ロマン派のピアノ曲】発表会や演奏会の人気曲・定番曲を厳選
最終更新:

古典派音楽をロマン主義の精神によって発展させた、19世紀ヨーロッパを中心とする音楽「ロマン派」。

ロマン派の作品が生まれたこの時代には、フレデリック・ショパンやフランツ・リストをはじめとする多くの作曲家が、情感的かつ技巧的にも非常に難易度の高い作品を数多く残しました。

本記事では、そんなロマン派音楽のなかから、発表会や演奏会で親しまれている作品や、テレビCMや映画の挿入曲として広く知られている名曲をご紹介します!

もくじ

【ロマン派のピアノ曲】発表会や演奏会の人気曲・定番曲を厳選(1〜20)

愛の夢 第3番Franz Liszt

リスト:愛の夢第3番 / 反田恭平
愛の夢 第3番Franz Liszt

旋律の美しさが際立つフランツ・リストの『愛の夢 第3番』は、演奏会や発表会だけでなく、映画やドラマなどでも使用され、幅広く親しまれている作品です。

もともとは歌曲『おお、愛しうる限り愛せ』として作曲されたこの曲。

のちにリスト自身によってピアノ独奏版に編曲され、現在ではピアノ曲として演奏される機会の方が多く見受けられます。

ロマンチックな曲調は、夜にゆったりとくつろぎながら鑑賞したり、美しいメロディを味わいながら演奏するのにピッタリ!

ぜひ、その深みを堪能してみてください。

ワルツ 第6番 変長調 Op.64-1「小犬のワルツ」Frederic Chopin

ポーランドの民俗音楽やパリのサロン文化など、多様な影響を受けながら独自のピアノ作品を生み出したロマン派を象徴する作曲家、フレデリック・ショパン。

彼のワルツ作品のなかでも特にピアノ愛好家から人気の高い『ワルツ 第6番 変長調 Op.64-1「小犬のワルツ」』は、軽やかなリズムと美しいメロディラインが織りなす優雅な世界が魅力的な作品。

小犬の動きをモチーフにしたといわれるこの作品は、愛らしさと技巧が絶妙に融合した、ピアノを学ぶすべての人にオススメしたい名曲です。

ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2Frederic Chopin

フジ子・ヘミング~ノクターン第2番/ショパン
ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの代表的な夜想曲といえば、こちらの『ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2』を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

1831年に作曲、翌1832年に出版されました。

非常にロマンチックで甘美な旋律は、古くから映画やドラマなどにも使われ、彼の作品の中でも屈指の人気を誇っています。

優雅で甘くエレガントなメロディは、型にはまらず自由に演奏することが大切であると作曲家本人も言っています。

名演も数多くあるので聴き比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

4つの即興曲 Op.90 第3番 変ト長調Franz Schubert

ロマン派を代表する作曲家フランツ・シューベルトが生み出した『4つの即興曲 Op.90 第3番』。

穏やかでありながら情感豊かな旋律が印象的な楽曲です。

シューベルトならではの広範で流麗なメロディラインと、休むことなく奏でられるアルペジオの伴奏が、聴く者を平和で満ち足りた心地よさに誘います。

中間部では、転調を繰り返しながら冒険的な和声の探求が行われ、曲想に深みと変化をもたらしています。

言葉を必要としない「歌」としての性質を持つこの即興曲は、シューベルトの歌曲と同様に、豊かな表現力と美しさをたたえた名作です。

こどものための3つのソナタ 作品11 第2番「3.夕べの歌」 Op.118b-3Robert Schumann

夕べの穏やかな時間をピアノの旋律で包み込むような優しさを持つこの曲。

1853年にシューマンが自らの子どもたちのために作曲した教育的な作品です。

技術的には比較的取り組みがしやすく、初心者の方でも挑戦しやすい難易度となっています。

ゆったりとしたテンポで進む旋律は、心地よい安らぎを感じさせてくれます。

繊細な表現力を養うのにぴったりで、音の美しさを大切にしたい方におすすめ。

家庭での演奏を想定して作られた温かみのある作品なので、リラックスした雰囲気の中で練習したい方にも最適です。

シューマンの詩的な感性に触れられる入門曲として、ぜひチャレンジしてみてください。

『蝶々』作品2 第10曲「仮面を脱ぐ」Robert Schumann

Waltz in C major “Vivo” (Papillons, Op.2, No.10) – Robert Schumann
『蝶々』作品2 第10曲「仮面を脱ぐ」Robert Schumann

心躍るような旋律と繊細な表現が魅力のロベルト・シューマンの初期ピアノ組曲。

わずか12の小品から成る本作は、仮面舞踏会の様子を音楽で描いた小さな物語集です。

1831年に書かれたこの曲は、特に第10曲で物語のクライマックスを迎え、仮面を交換する場面を鮮やかに表現しています。

文学からインスピレーションを得た音楽は、初心者でも手が届く難易度でありながら、ロマン派特有の詩情があふれる世界を体験できます。

ピアノを始めたばかりの方や、短い曲で達成感を味わいたい方にぴったり。

技術的に難しくないので、表現力を磨く練習にも最適です。