【ロマン派のピアノ曲】発表会や演奏会の人気曲・定番曲を厳選
古典派音楽をロマン主義の精神によって発展させた、19世紀ヨーロッパを中心とする音楽「ロマン派」。
ロマン派の作品が生まれたこの時代には、フレデリック・ショパンやフランツ・リストをはじめとする多くの作曲家が、情感的かつ技巧的にも非常に難易度の高い作品を数多く残しました。
本記事では、そんなロマン派音楽のなかから、発表会や演奏会で親しまれている作品や、テレビCMや映画の挿入曲として広く知られている名曲をご紹介します!
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もくじ
- 【ロマン派のピアノ曲】発表会や演奏会の人気曲・定番曲を厳選
- 愛の夢 第3番Franz Liszt
- ワルツ 第6番 変長調 Op.64-1「小犬のワルツ」Frederic Chopin
- ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2Frederic Chopin
- 4つの即興曲 Op.90 第3番 変ト長調Franz Schubert
- こどものための3つのソナタ 作品11 第2番「3.夕べの歌」 Op.118b-3Robert Schumann
- 『蝶々』作品2 第10曲「仮面を脱ぐ」Robert Schumann
- ワルツ 第15番 Op.39-15「愛のワルツ」Johannes Brahms
- 無言歌集 第5巻 Op.62 第6曲「春の歌」Felix Mendelssohn
- 24の前奏曲 Op.28 第15番「雨だれ」Frederic Chopin
- 幻想曲 ハ長調 Op.17Robert Schumann
- 練習曲 Op.10-3「別れの曲」Frederic Chopin
- 子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann
- 幻想即興曲Frederic Chopin
- ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」Frederic Chopin
- 幻想小曲集 op.12 飛翔Robert Schumann
- パガニーニ大練習曲集 第3曲「ラ・カンパネラ」Franz Liszt
- プレリュード(前奏曲) 作品45 嬰ハ短調Frederic Chopin
- 25の練習曲 Op.100 第2番「アラベスク」Johann Burgmüller
- 無言歌集 第1巻 第3番 狩人の歌 Op.19Felix Mendelssohn
- サルタレッロ ホ短調 Op.23Charles Valentin Alkan
- ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 3楽章 アレグロ・ヴィヴぁー©げデリカテッツァFranz Schubert
- 「パガニーニ大練習曲」より第4曲「アルペジオ」Franz Liszt
- スペイン組曲 第1集 作品47『アストゥリアス』Isaac Albéniz
- 15の熟達した練習曲 作品72 第2番Moritz Moszkowski
- プレリュード イ短調 作品28 – 2Frederic Chopin
- プレリュード 第6番 ロ短調 Op.28-6Frederic Chopin
- プレリュード ハ短調 作品28 – 20Frederic Chopin
- プレリュード 嬰ヘ長調 作品28 – 13Frederic Chopin
- トロイメライRobert Schumann
【ロマン派のピアノ曲】発表会や演奏会の人気曲・定番曲を厳選(1〜20)
幻想即興曲Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家、フレデリック・ショパンの4つの即興曲のうち、最初に作曲されたのがもっとも有名な『幻想即興曲』。
1音目のオクターブが鳴った瞬間、この曲だと気づく方も少なくないはずです。
左手は1拍を6等分、右手は8等分したリズムになっているため、練習し始めてしばらくは両手奏のコツをつかむのが難しいかもしれません。
しかし、練習を重ねることで、自然に拍頭を合わせられるようになるので、根気強く練習を続けてみてくださいね!
ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」Frederic Chopin

19世紀ヨーロッパを代表する作曲家フレデリック・ショパンは、ポーランドの国民感情と結びつきの強い音楽を生み出しました。
彼の代表作『ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53』は、力強いリズムと半音階的な上昇進行、低音オクターヴによる音量効果が特徴的な傑作です。
高度な技術と詩的感性が要求されるこの曲には、ショパンの愛国心と、ポーランドの栄光への讃歌が込められているといわれています。
長きにわたり聴衆を魅了し続けている憧れのショパンの名曲に、挑戦してみては?
幻想小曲集 op.12 飛翔Robert Schumann

ドイツロマン派の作曲家、ロベルト・シューマンの『幻想小曲集』の第2曲、5番目の『夜に』とともに高い人気を誇る作品です。
クラシックファンでなくとも、耳にしたことのある方の多い曲といえるのではないでしょうか。
8分の6拍子の曲でテンポも速いことから、中級の中でもハイレベルな曲といえます。
このような曲集の場合、自分が弾かない曲も通して聴いてみることで、この曲集の意図がつかみとりやすくなります。
ぜひ全曲通して聴きながら、イメージを膨らませてみてくださいね。
パガニーニ大練習曲集 第3曲「ラ・カンパネラ」Franz Liszt

ロマン派を代表する作曲家、フランツ・リストは、類まれなるピアノの技巧と作曲家としての才能を兼ね備えた偉大な音楽家でした。
そのリストの代表的なピアノ練習曲の一つが、ニコロ・パガニーニの『バイオリン協奏曲 第2番 ロ短調 Op.7』の主題を用いた『パガニーニ大練習曲集』の第3曲、通称『ラ・カンパネラ』です。
バイオリンの高度な技巧をピアノで表現するという挑戦的な試みが形となったこの曲は、15度の跳躍や連続するオクターブ、トリルなど、演奏者の卓越した技術が要求される超絶技巧の作品として知られています。
ピアノの可能性を追求したいと願う上級者にこそ、ぜひ取り組んでいただきたい曲といえるでしょう。
プレリュード(前奏曲) 作品45 嬰ハ短調Frederic Chopin

フランツ・リストやフリードリヒ・シューマンと並ぶロマン派を代表する作曲家フレデリック・ショパンの作品です。
わずか40小節ほどの短い曲ながら、ショパンらしい繊細なハーモニーと転調の妙技が光る本作。
ノクターンを思わせる優雅な雰囲気で、夢幻的な響きを持ちます。
1841年に完成されたこの曲は、特に転調の巧みさで注目を集めました。
ショパン本人も「かつて転調がこれほどうまくいったことはない」と語ったそうですよ。
ピアノを学ぶ方はもちろん、クラシック音楽に親しみたい方にもおすすめの1曲です。
25の練習曲 Op.100 第2番「アラベスク」Johann Burgmüller

ドイツ出身のヨハン・ブルクミュラーは、子供向けのピアノ練習曲で知られる作曲家。
特に『25の練習曲 Op.100』は、今日でも愛され続けています。
そのなかでも発表会でも大人気なのが『アラベスク』。
右手の細かく速いパッセージが特徴的で、演奏者の技術的習熟度が問われます。
しかし、ただ指を動かすだけでなく、音楽的な表現力も養えるのがこの曲の魅力。
ピアノを学ぶ過程で、基礎力を定着させつつ感受性を育むのに最適な1曲です。
音楽の旅路を歩み始めたばかりの人にぜひ弾いてほしい名曲といえるでしょう。