Franz Lisztの人気曲ランキング【2025】
ハンガリーで生まれ、19世紀にヨーロッパで活躍したピアニスト・作曲家のフランツ・リスト。
非常に高いピアノスキルを持っていて「ピアノの魔術師」という異名を得たほどです。
今回は名曲ぞろいの彼の作品からもっとも人気のあるものをセレクトしました。
紅茶でも召し上がりながらどうぞ!
Franz Lisztの人気曲ランキング【2025】(1〜10)
「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ S.434Franz Liszt8位

1851年にローマで初演されたヴェルディのオペラ、『リゴレット』。
こちらの『「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ S.434』は劇中の1曲です。
クラシックを知らない層にとってはマイナーな部類にあたりますが、クラシック愛好家からは高難易度かつ至高のオペラ作品として有名ですね。
非常に繊細なタッチが求められる作品で、指の力加減がうまい演奏家でなければ、音が固くなってしまいます。
演奏家によって雰囲気が変わる作品なので、ぜひ聴き比べながらこの曲を味わってみてください。
巡礼の年 第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」S.162 第3曲「タランテラ」Franz Liszt9位

フランツ・リストの集大成といっても過言ではない作品『巡礼の年 第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」S.162 』の第3曲『タランテラ』。
20代から60代までに断続的に作られた作品で、ロマン主義から印象主義へ移り変わる様子が味わえます。
そんな本作は、フランツ・リストの作品というだけあって、高い難易度をほこります。
細かい装飾音が連続する部分が非常に難しいのですが、ここは高い演奏効果を発揮する部分でもあるため、聴いている分には非常に魅力的な作品です。
メフィスト・ワルツ 第1番 s.514 『村の居酒屋での踊り』Franz Liszt10位

ピアノ演奏史に残る超絶技巧の名曲として知られる悪魔的な舞曲です。
1861年に公開された本作は、村の居酒屋での妖艶な舞踏会を題材に、冒頭から激しいリズムと五度の和音で聴き手を魅了します。
中間部では夜鶯のさえずりを模した繊細な音の表現があり、情熱的なワルツと対照的な美しさを放ちます。
管弦楽曲からピアノ独奏用に編曲された本作は、ヴラディーミル・アシュケナージなど、世界的なピアニストたちによって演奏されています。
ロマン派音楽の革新的な和声進行と、狂おしいまでの技巧が渦巻く本作は、華麗なステージを目指すピアニストや、クラシック音楽の極みに挑戦したい方におすすめの一曲です。
Franz Lisztの人気曲ランキング【2025】(11〜20)
超絶技巧練習曲 S.139 第12番「雪あらし」Franz Liszt11位

卓越した演奏技術を要するピアノの魔術師フランツ・リスト作曲の『超絶技巧練習曲 S.139』。
その中でも最高峰の難易度を誇るとされているのが、第12曲『雪あらし』です。
静かに降り続けていた雪がだんだん勢いを増し、辺り一面真っ白の猛吹雪に!
超絶技巧で奏でられる高速の連符が、予測できない自然の猛威を感じさせます。
『雪あらし』をはじめ、リストの練習曲はとにかく難易度の高い作品ばかり!
おうち時間が増える冬場に、じっくりピアノでさらってみるのもよいかもしれませんね。
スペイン狂詩曲 S.254Franz Liszt12位

ピアノの超絶技巧者として知られるフランツ・リストの作品の中でも、特に難易度の高い曲とされるのが『スペイン狂詩曲』です。
リストが1845年にスペイン訪問の際に受けた印象をもとに作曲されたこの曲は、スペインの民俗舞曲の旋律を随所に取り入れ、華麗なピアニズムで彩られた聴きごたえのある1曲となっています。
全編にちりばめられた超絶技巧的なパッセージは国際コンクールなどでもたびたび取り上げられる一方で、演奏できるピアニストはごくわずか。
高度なテクニックと表現力、充実した体力を兼ね備えたプロフェッショナルのためのレパートリーといえるでしょう。
ハンガリー狂詩曲 第6番Franz Liszt13位

リストの生まれ故郷、ハンガリーをテーマにした名作『ハンガリー狂詩曲 第6番』。
第2番が最も演奏が難しいと言われていますが、こちらの第6番も相当な難易度をほこります。
間違いなく上級のなかでも上位に入る難しさといえるでしょう。
とにかくオクターブの幅が広い本作は、力強さと速さ、そして正確さが求められています。
非常に難しい作品ですが、その分、演奏効果も高いので聞き手としても大いに楽しめるでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
子守歌 S.174 R.57Franz Liszt14位

フランツ・リストといえば、情熱的でロマンチックな音楽や、人間業とは思えない超絶技巧の楽曲を思い浮べる方が多いはず。
しかし『子守歌 S.174 R.57』は、リストらしい甘い雰囲気はありつつも激しさは一切感じられず終始穏やかに進んでいく、心地よい眠りに導いてくれるような美しい楽曲です。
音数は少なく譜読みしやすいですが、穏やかな流れを意識しなめらかに演奏するためには、指先をしっかりコントロールすることが重要です。
正しい手のフォームで、1音1音を大切にしながら演奏しましょう。