ブギの女王として絶大な人気を誇った、笠置シヅ子の人気曲ランキング
戦前から戦後にかけ、「ブギの女王」という異名で数多くのヒット曲を世に送り出したシンガー、笠置シヅ子さん。
当時としては珍しかったブラックミュージックからの影響と派手なダンスパフォーマンスにより、日本の歌謡界において革命的な存在となりました。
現在のJ-POPシーンに与えた影響も大きく、たびたびカバーされていることから、一度は耳にしている方も多いかもしれませんね。
今回は、そんな笠置シヅ子さんの人気曲ランキングをご紹介しますので、当時の情景を思い浮かべながら聴いていただければ幸いです。
ブギの女王として絶大な人気を誇った、笠置シヅ子の人気曲ランキング
東京ブギウギ笠置シヅ子1位

昭和の音楽シーンに大きな影響を与えた笠置シヅ子さんによるこちらの名曲は、戦後の日本に明るさと活力をもたらしたニッポン・ポップスの金字塔です。
ブギウギのリズム感に乗せて、青春の喜びと希望に満ちた心おどる世界が描かれています。
1948年1月に日本コロムビアからリリースされ、発売初年度に27万枚という記録的なヒットを生み出しました。
映画『醉いどれ天使』への起用もあり、幅広い層に愛されました。
本作は、昭和の思い出とともに心に刻まれた曲として、懐かしい記憶を呼び起こす力を持っています。
高齢者の方々と一緒に口ずさみながら、当時の楽しかった思い出を共有できる大切な一曲になりそうですね。
大阪ブギウギ笠置シヅ子2位

笠置シズ子が「東京ブギウギ」の大ヒットに続いて1948年に発表したナンバー。
歌詞には心斎橋や船場など大阪の地名がふんだんに盛り込まれ、大阪を「ニューヨーク」に例える描写も見られます。
大阪育ちの笠置シズ子にとっては、こちらのほうが歌いやすい曲だったかもしれませんね。
彼女は以降も「名古屋ブギー」や「博多ブギウギ」など多くの「ご当地ブギー」を発表しています。
たよりにしてまっせ笠置シヅ子3位

戦前戦後の日本に「歌」という宝物をまき続けてくれた伝説的歌手、笠置シヅ子さん。
それまで常識だった直立不動での歌唱を一新し、躍動感あふれる振り付けとともに楽曲を披露した彼女のその努力や彼女への風当たりは私たちの予想の及ぶ範囲でないかもしれません。
ヒット曲『たよりにしてまっせ』も関西弁を織り交ぜた楽しい1曲。
「あなたを信じてついて来たのに本当にしっかりしてくださいよ」とはっぱを掛けられたような歌詞を聴いたら、米寿もまだまだ老ける年ではないと思いますよね。
お祝い会の盛り上げ曲としてもぜひ!
博多ブギウギ笠置シヅ子4位

「ブギの女王」笠置シズ子さんが数多く歌った「ご当地ブギー」のひとつ。
歌詞には「どんたく」や「博多人形」といった博多ゆかりの風物が盛り込まれていますが、どこかモダンな感じがするのは博多という街の持つ特色でしょうか。
軽快なピアノの楽しい演奏にのせて歌われる歌詞は、当時の進歩的な男女のラブソングにも聴こえます。
買い物ブギー笠置シヅ子5位

戦後復興期の庶民の生活を明るく描いた、笠置シヅ子さんの代表的な1曲です。
1950年に発売されたこの楽曲は、主婦が買い物をする日常の風景をユーモラスに歌ったブギウギナンバーで、作詞作曲を手がけた服部良一さんとのコンビが生み出した名作。
映画『ブギウギ娘』の挿入歌としても使用され、笠置シヅ子さんの個性的な歌声と表現力が存分に発揮された楽曲として多くの人々に愛されました。
戦後の混乱期にあった女性たちの等身大の姿を描いているため、日々の暮らしに明るさを求めている方や、昭和の懐かしい雰囲気を味わいたい方にオススメです。
モダン金色夜叉笠置シズ子/堺駿二6位

戦後の音楽界を代表する「ブギの女王」笠置シヅ子さんと、喜劇俳優として人気を誇った堺駿二さんという異色の組み合わせによる楽曲です。
1950年代初頭に発売された本作は、映画『ザクザク娘』の主題歌にも選ばれています。
軽快なブギウギのリズムに乗せて、恋愛と金銭の価値観をユーモラスに描き、古典文学の世界観を当時の流行音楽で表現した独創的な1曲。
笠置シヅ子さんの躍動感あふれる歌声と、堺駿二さんのコミカルな掛け合いが絶妙なハーモニーを生み出しています。
2人で歌えば、その場の雰囲気が華やぐこと間違いなしです。