あの頃の食卓には、今では出会えない特別な味わいがあふれていました。
昭和の時代に愛され続けた食べ物は、単なる栄養補給を超えて、家族の絆や友人との語らいを紡ぐ大切な存在だったのです。
家でよく食べたインスタント麺から、みんなに親しまれた懐かしいお菓子まで、それぞれが持つ独特の魅力と背景にあるエピソードをご紹介します。
味覚とともによみがえる心温まる思い出の数々を、ゆっくりと味わってみませんか?
昭和の懐かしい食べ物。心に残る味と思い出を辿ってみよう(1〜10)
UCCコーヒー
自動販売機でも手軽に買える缶コーヒーが、日々の生活に欠かせないという人も多いかと思います。
そんな缶コーヒーの中でも、UCCコーヒーは元祖のような存在、1969年に登場してその後も長く愛される商品ですよね。
コーヒー飲料を缶に入れて気軽に飲めるようにしたいという思いから作られたもので、この開発姿勢からものちの自動販売機との相性も見えてきますよね。
いまではさまざまな企業がさまざまな缶コーヒーを展開していますが、パッケージの雰囲気も含めて、UCCコーヒーからは元祖の風格が感じられます。
かっぱえびせん
カルビーのかっぱえびせんはスナック菓子の定番、同じくカルビーの定番であるポテトチップスよりも長い歴史を持っています。
そんなかっぱえびせんの登場は1964年、前進のシリーズも含めて長く愛されている商品ですね。
前進のかっぱあられのシリーズから、健康に良く栄養のあるお菓子を目指していたと語られていて、その理想がおいしさの実現にもつながっているように思えますよね。
「やめられないとまらない」のフレーズも含めて、幅広い年代に愛されているお菓子です。
オロナミンCドリンク
オロナミンCドリンクは大塚製薬が販売している炭酸栄養ドリンク、味だけでなく小さなビンの飲みやすさも魅力ですよね。
そんなオロナミンCドリンクが登場したのが1965年、昭和の時代からユーザーの栄養を支えていました。
「元気ハツラツ!」のキャッチコピーでもおなじみで、これが使われたCMなどからも、爽快な味わいがしっかりと伝わってきます。
医薬品ではないので値段もお手頃、小さなビンでサッと栄養を補給という点も、大きな魅力ではないでしょうか。
カップヌードル
カップヌードルはカップめんの元祖といえる商品、開発の経緯がドラマになっていたりと、歴史に名を残す食べ物ですよね。
そんなカップヌードルは1971年に登場、さまざまな改良も重ねられてきたからこそ、長く愛されていますよね。
チキンラーメンを海外へと展開させる際の気付きが開発のきっかけとしても語られているので、ここで世界でもヒットしている理由が感じられますよね。
味のバリエーションや販売方法など、さまざまな部分で歴史をしっかりと感じられる食べ物ではないでしょうか。
ケロッグコーンフレーク
コーンフレークは海外の朝食というイメージが強いもので、日本でもさまざまな企業がコーンフレークを販売していますよね。
そんな日本におけるコーンフレークの元祖ともいえるのが、ケロッグのコーンフレークで、1963年に登場してから長く愛される商品です。
栄養面を考えて作られているところがいちばんのポイントで、シンプルな味だからこそ、幅広いアレンジも楽しめます。
必要な栄養がしっかりと取れるという点で、朝食に取り入れてほしいという企業の思いも感じられますよね。
サッポロ一番
サンヨー食品のサッポロ一番はインスタントラーメンの定番のひとつ、シンプルだからこそのアレンジの幅でも親しまれていますよね。
そんなサッポロ一番のしょうゆ味が1966年、みそラーメンが16968年、塩ラーメンが1971年に登場と、昭和の時代からどの味も愛されています。
そのまま作ってもおいしく、入れる具材やアレンジを考えるのも楽しいという点で、インスタントラーメンの可能性も広げてくれましたよね。
定番の3種類のほかにどのようなものがあったのかなど、歴史をたどってみるのもオススメですよ。
バヤリースオレンジ
オレンジの飲み物はどの世代にとっても定番、そのなかでもバヤリースは長く愛されていますよね。
そんなバヤリースはもともとはアメリカのブランド、日本では1951年に発売され、アサヒ飲料のロングセラー商品として親しまれるようになった商品です。
アメリカの統治下にあった沖縄で販売され、全国に広まったという点からも、長い歴史が感じられますよね。
100%でないとジュースとは名乗れないということを、法律が定まる前からおこなっていた点から、強いこだわりも込められた飲みものではないでしょうか。