『サウンド・オブ・ミュージック』という名前自体は、実際に内容を知らない方も一度は耳にしたことがあるでしょう。
戦前から長きに渡って名作を撮り続けたロバート・ワイズ監督、イギリス出身にしてハリウッド・スターにまで上り詰めたジュリー・アンドリュースさんが主演した映画史に残る1965年作の傑作ミュージカル映画です。
ミュージカルということで、この作品には多くの名曲が歌われており、どの曲も世界中の人々に愛され続けています。
本稿では、そんな名曲の数々をまとめてご紹介しています!
前半は映画で使われた楽曲を、後半には舞台版だけで使用された曲もピックアップしていますから、作品をより深掘りしたい方も要チェックです!
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【不朽の名作】サウンド・オブ・ミュージックの人気曲。おススメの曲(1〜10)
My Favorite Things (私のお気に入り)MARIA
トラップ大佐によって厳しくしつけられていたトラップ家の子供たち。
そんな彼らに家庭教師となったマリアはやさしく寄り添います。
ある日、雷が鳴って怖がる子供たちに歌って聴かせたのがこちらの曲です。
気分がよくないときは、自分の好きなものを思いだして楽しい気分になろう、といった内容の歌です。
JR東海のテレビCM『そうだ 京都、行こう。』でも長い期間使われていたので、日本では知名度の高い曲です。
ジャズでは、ジョン・コルトレーンがソプラノサックスで演奏するこちらの曲も人気です。
The Sound of Music (サウンド・オブ・ミュージック)MARIA
ミュージカルや映画として長い間人々に愛されているサウンド・オブ・ミュージック。
そのタイトルチューンであるこちらの曲は、物語の初めにマリアがザルツブルグの山並みを背景に歌うシーンで使われています。
山並みの風景の美しさと、マリアの自然な美しさが重なり、雄大な景色とこの曲がぴったりと合ってとても印象的です。
曲は全体を通してルバートといわれる自由で一定のテンポを持たない歌い方で、それがこの自然の中を吹き抜ける風のように聴こえます。
Climb Ev’ry Mountain (すべての山に登れ)Mother Abbess

トラップ大佐にひかれていることに気づいたマリアが屋敷を抜け出し、修道院に戻ってきたときに修道院長が歌う曲がこちらです。
修道院長はマリアに戻るようにさとして、この曲を歌います。
すべての山に登れというのは比喩ですが、最終的に山を登って亡命することを暗示している曲で、本当にうまくできているミュージカルだなと感動します。
メロディーや雰囲気がミュージカルの最初の曲、『サウンド・オブ・ミュージック』のおもかげを宿している感じがします。
Sixteen Going on Seventeen (もうすぐ17才)Rolfe and Liesl

トラップ家の長女リーズルはもう少しで17歳になる16歳。
1歳年上の電報配達人のロルフとこっそり付き合っています。
庭で二人で会っているときに歌われるのがこちらの曲です。
まだ世間での経験が少ない16歳のリーズルに対し、たった1歳年上なのに経験が豊富と語るロルフが面倒を見るよ、という歌詞はほほえましくもありかわいらしくもあります。
17歳といえば、この曲のほかにも、大人と子供の境目の年齢として歌われることが多いですよね。
So Long, Farewell (さようなら、ごきげんよう)The Children

トラップ家でたくさんの来賓を招いてのパーティーがおこなわれたとき、先に就寝する子供たちによって歌い踊られる出し物がこちらです。
うたいながら順番に自分の部屋へと帰っていくのですが、歌詞も踊りも一人ずつの個性が出ていて楽しいです。
この曲はひそかにトラップ一家が逃亡を企てていた音楽祭でも最後の1曲として歌われます。
本当のさようならの前ふりになっているところがとてもよくできていますよね。
この曲を歌ってから、彼らはスイスに亡命します。
The Lonely Goatherd (ひとりぼっちの山羊飼い)Maria and the Children

こちらの曲も、そういえばサウンド・オブ・ミュージックの中の劇中歌だったな、と後でわかるほど、独立して知られている曲ではないでしょうか。
ヨーデルののようなかけ声が楽しい、ヤギ飼いを歌った曲で、ミュージカルの中でトラップ家の子供たちが劇をするときに歌われます。
このミュージカルの曲はすべてリチャード・ロジャースさんとオスカー・ハマースタイン2世さんが作りましたが、そのれぱーとりーの幅広さとその才能に驚かされます。
Edelweiss (エーデルワイス)The Captain and Liesl

こちらの曲は祖国オーストリアを思う気持ちが込められた曲で、このミュージカルの最後に作られた曲です。
音楽の教科書にも掲載されているので、このミュージカルの曲と知らずに歌っていた人もいらっしゃるかもしれません。
すべての曲はリチャード・ロジャースさんが作曲し、オスカー・ハマースタイン2世さんが作詞したのですが、オスカーさんが病気だったため、彼が作った最後の歌詞となりました。
亡命する前の音楽祭でトラップ大佐が弾き語りするシーンで使われています。