管楽器だけでなく、ピアノやギターなどメロディを演奏するすべての楽器にとって、スケールは重要な基礎練習のひとつです。
今回はそんなスケールの練習方法をいくつかご紹介します。
初心者の方はもちろん、中級者以上の方も必見です!
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スケール(音階)とは
まずはスケールについて。
既にご存じの方は次の項目へ進んでいただいて構いません。
「スケールって何?」という方には、こちらの記事をご紹介します。
わかりやすく解説されているのでぜひ一度読んでみてください。
メジャースケール・マイナースケールとは?
基礎練習の応用編
これまで、トロンボーンに必要な以下の基礎練習について解説してきました。
【管楽器初心者のための】ロングトーンの練習方法【トロンボーン初心者のための】タンギングの仕組みと上達のための練習方法【トロンボーン初心者のための】はじめてのリップスラー
ロングトーンでは安定した体と息の使い方を覚え、タンギングではリラックスした舌の動作を身につけ、リップスラーでは息のコントロールを磨きましたが、これに「スライドを素早く的確に動かす」というトロンボーンの必須テクニックを加えた総合的な基礎練習がスケールです。
まさに応用編といったところでしょうか。
吹いてみよう 1
まずは1オクターブのスケールから始めてみましょう。
Cメジャースケールの上行形・下行形 2パターンです。
それぞれメトロノームを使って、きちんとテンポを感じながら演奏します。
ブレスは2小節に1回……もし苦しかったら1小節ごとでも構いません。
それでは、実際に吹いてみてください!
演奏する際に気をつけること
首に力が入り不自然に前に突き出たりしないよう、演奏時の姿勢に気をつけます。
首だけでなく、肩、ひじ、手首などもリラックスさせてください。
上行形の時には唇を締めすぎないように注意します。
唇をギュッと締めすぎてしまうと最後の音に到達する前に音がつぶれてしまいます。
ロングトーンの時と同様に、それぞれの音の高さにあった息のスピードと口の支えで演奏しましょう。
また、テンポはゆっくりですがスライドは素早く動かします。
音価(音符の長さ)いっぱいまで伸ばし、拍の頭でパチッと次の音をスタートするように意識してください。
動かしたスライドが正確な位置で止まるよう体に覚えさせていきましょう。
吹いてみよう 2
最初はゆっくりから始めて、慣れてきたら徐々にテンポを上げてみましょう。
どんなに速くなっても決して力まず、ゆっくりな時と同じような体の使い方で演奏しましょう。
ゆっくりなテンポの段階から「自分が出せる最も良い音で演奏すること」を心がけ、速くなってもそれを大切にしてください。
さまざまな練習例
使う音を1オクターブに限定せず、自分が出せる音域を全て使ったパターンもおすすめです。
高音域まで出せる方は2オクターブ使ったパターンにも挑戦してみてください。
今回はCメジャーを例に解説していますが、練習ではいろんなキーのスケールを吹いてみましょう。
キーによってスライドの動きが違い、難易度も変わってきます。
苦手なキーも積極的に練習してみてください。
マイナースケール(短音階)
マイナースケール(短音階)にはナチュラル・マイナースケール(自然短音階)、ハーモニック・マイナースケール(和声的短音階)、メロディック・マイナースケール(旋律的短音階)の3種類があります。
こちらも、それぞれの音の並び方を覚えて、いろんなキーに挑戦してみてください。
スケールを学んで音楽をより楽しく!
スケールを練習することで「より音楽的な音程感」を養うことができます。
頭の中でしっかりと演奏するフレーズを歌いながら吹いてみましょう。
そして、いろんなテンポやキーのスケールに挑戦してみてください。
今回は音楽理論的なことについてほとんど触れませんでしたが、練習していく中でスケールやコードに関する理論なども勉強してみると演奏するのがさらに楽しくなってきますよ!
また、今回ご紹介したメジャースケール、マイナースケールだけでなく、世界には数えきれないほど多くのスケールが存在します。
それぞれに個性を持ったスケールたちを知ることで皆さんの中の音楽も豊かに広がっていくでしょう。
これからもスケール練習を通してトロンボーンと音楽を楽しんでください!