吹奏楽コンクールにおすすめの曲
全国の吹奏楽人が目指すコンクール。
1年間そのコンクールに向けてたくさんの練習をしていますよね。
そんなコンクールで演奏するのは、部門にもよりますが、課題曲と自由曲の2曲。
課題曲は毎年発表される数曲の中から選びますが、自由曲はどのように決めていますか?
長年演奏してきた演奏し慣れた曲で挑むバンドもあれば、新しい曲で勝負するバンドもあると思いますが、どちらにせよ非常に悩みますよね。
そこで、この記事では、コンクールの自由曲にオススメの曲を厳選して紹介します。
定番の名曲、最近の人気曲などを紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
吹奏楽コンクールにおすすめの曲(11〜20)
宝島T-SQUARE

躍動感あふれるメロディと軽快なリズムが織り成す、日本のインストゥルメンタル音楽史に輝く名曲です。
サンバのリズムにジャズフュージョンのテイストを加えた爽快な楽曲は、まるで冒険への旅立ちを思わせる胸躍る展開が魅力的。
1986年3月にリリースされたアルバム『S・P・O・R・T・S』収録の本作は、T-SQUAREのキーボーディスト和泉宏隆さんが作曲を手掛けました。
吹奏楽アレンジで全国の学校や音楽団体でもたびたび演奏されており、アニメ『響け!
ユーフォニアム』でも取り上げられています。
希望に満ちた前向きな気持ちになりたいときや、心機一転したい瞬間にオススメの1曲です。
歌劇「トゥーランドット」よりGiacomo Puccini

ジャコモ・プッチーニが作曲した最後のオペラ。
求婚者に謎をかけ解けないと処刑する残酷な皇女トゥーランドットに恋したダッタン国の王子カラフは、見事謎を解き、最後にカラフの愛がトゥーランドットの愛を呼び起こすという感動的な物語です。
異国情緒あふれるモティーフや優美な旋律、緊張感のある和声、勢いよく壮大な雰囲気など、原曲の雰囲気を残しつつも吹奏楽らしい華やかさもあります。
「月の出るのはまだか」や「誰も寝てはならぬ」と言った有名なも盛り込まれています。
プロヴァンスの風田坂直樹

スペインとプロヴァンスの風景を見事に音楽で描き出した、爽やかで華やかな吹奏楽曲。
田坂直樹さんが生み出した本作は、情熱的なスペインのリズムと、のどかなプロヴァンスの旋律が見事に調和しています。
金管楽器の勇壮なファンファーレと木管楽器の優美な旋律が織りなす世界観は、聴く人の心をわしづかみにすることでしょう。
2015年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲IVに選出され、多くの吹奏楽団によって演奏された本作は、コンクールはもちろん、演奏会のプログラムにも最適な1曲です。
マゼランの未知なる大陸への挑戦樽屋雅徳

この曲のテーマは、大航海時代に活躍したポルトガルの冒険家「フェルディナンド・マゼラン」です。
世界一周の偉業を成し遂げたマゼラン一行ですが、マゼラン本人は航海中に死んでしまいます。
もしマゼランの魂が現世に残り、世界一周を続けたなら……」というマゼランの航海をイメージして作曲されました。
この曲には、自然という大きな力に人間というちっぽけな者が挑む姿が描かれています。
悠然と広がる海の大きさ、あたたかさ、強さ、凶暴さ、恐ろしさなどさまざまな姿が表出されるとともに、マゼランの自己の信念に基づき真実を追い求める姿が表現されています。
マーチ「ブルースカイ」高木登古

爽やかな青空のように晴れやかな気持ちにさせてくれる吹奏楽曲です。
高木登古さんが手掛けた本作は、力強いファンファーレや、管楽器の明るい旋律と躍動感あふれるリズムが印象的。
青空の広がりや心地よい風を感じさせる優美な中間部をへて、堂々としたフィナーレへと展開していきます。
2007年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲として採用された作品ですが、2024年には新たな編曲版も登場し、さらなる広がりを見せています。
ミュージカル「ミスサイゴン」よりClaude-Michel Schönberg

吹奏楽の演奏曲として人気のある楽曲『ミュージカル「ミスサイゴン」より』。
ジャコモ・プッチーニのオペラ『蝶々夫人』をもとにして作られたミュージカルの曲をもとにしています。
なめらかなメロディのパートが続くかと思いきや、一転し、荘厳で恐ろしさすらも感じさせるようなメロディに移り変わっていきます。
そして最後は感動的で豪華なフィナーレへ続いていく……。
こうした曲調の移り変わりはミュージカル曲の醍醐味でもありますね!
吹奏楽コンクールにおすすめの曲(21〜30)
ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶福島弘和

1954年に太平洋のビキニ環礁でアメリカが実施した核実験により船員23人が被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」の絵から想起してつくられた曲。
放射能にさらされた人たちの悲しみや怒り、そして祈りまで揺れる感情の幅をオーボエやクラリネットなどの木管楽器が中心に奏でます。
途中までは事実に基づいた内容となっており、後半の明るくなった部分は、船の魂である福竜が船体から離れ、本当の意味での「ラッキードラゴン」となって天に昇って行くイメージで作曲されています。