吹奏楽コンクールにおすすめの曲
全国の吹奏楽人が目指すコンクール。
1年間そのコンクールに向けてたくさんの練習をしていますよね。
そんなコンクールで演奏するのは、部門にもよりますが、課題曲と自由曲の2曲。
課題曲は毎年発表される数曲の中から選びますが、自由曲はどのように決めていますか?
長年演奏してきた演奏し慣れた曲で挑むバンドもあれば、新しい曲で勝負するバンドもあると思いますが、どちらにせよ非常に悩みますよね。
そこで、この記事では、コンクールの自由曲にオススメの曲を厳選して紹介します。
定番の名曲、最近の人気曲などを紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
吹奏楽コンクールにおすすめの曲(1〜10)
レッドライン・タンゴNEW!John Mackey

強烈なドライビング・リズムで幕を開け、聴く者を一気にその世界へ引き込む「レッド・ライン・タンゴ」は、アメリカの作曲家ジョン・マッキーさんの代表作品です。
この楽曲は、もともと2003年にオーケストラのために書かれましたが、作曲者自らの手で吹奏楽版として編曲されました。
爆発的なエネルギーを放つ疾走感と、妖しく官能的なタンゴの旋律が織りなすスリリングな対比は、まるで危険な情熱そのものを音で表現しているかのようです。
2005年には権威があるSousa/Ostwald Awardを受賞し、マッキーさんの名を世界に知らしめた出世作で、アルバム『Redline Tango』に収録されています。
難易度の高さは演奏者の挑戦心をくすぐり、コンサートで披露すれば会場を熱狂させること間違いなしの1曲です。
スク―ティン・オン・ハードロック~3つの即興的ジャズ風舞曲~NEW!David R. Holsinger

スウィング感があふれるジャジーなサウンドがたまらない、吹奏楽の名曲です。
アメリカの著名な作曲家David R. Holsingerさんの作品で、3つの短いスキャット風ダンスからなるエネルギッシュな組曲となっています。
寂れてしまった故郷の道を「素早く駆け抜ける」というユーモアを込めた逸話が、本作の軽快で即興的な雰囲気の源泉。
聴いているだけで体が動き出しそうです。
アルバム『The Music of Holsinger, Vol. 8』に収録されており、2012年にはドラムコーの競技会で取り上げられ、そのかっこよさで観客を魅了しました。
木管と金管がスリリングに掛け合う場面は、演奏者も聴衆も一気にテンションが上がるはず!
演奏会で目立ちたい、テクニカルな曲で沸かせたいという方にぴったりの一曲です。
アルヴァマー序曲James Barnes

ダイナミックかつ非常に速いテンポが特徴的なバーンズ作曲の1曲です。
人数が多いバンドに向いており、序盤の速いリズムに乗るには練習を重ねないといけませんが、きちんとそろうととてもかっこいい曲です。
小学生から大人まで、さまざまな年代を対象としたコンクールで課題曲となることが多い曲でもあります。
吹奏楽をやっていれば一度は必ず演奏することでしょう。
ブリュッセル・レクイエムBert Appermont

2019年の吹奏楽コンクールでは多くの楽団が自由曲で演奏し、大ブームとなったベルト・アッペルモントの曲。
2016年3月にベルギーの首都ブリュッセルで発生した、連続爆破テロの犠牲者を悼むレクイエムとして作曲されました。
この曲はフランスの童謡『月の光に』の主題が使われています。
クラリネットのソロから始まり、シロフォン、ホルン、イングリッシュホルンなどさまざまな楽器にこの主題が受け継がれていきます。
美しい旋律、緊張感のある和音、華やかな連符など魅力が詰まった1曲です。
エル・カミーノ・レアルAlfred Reed

吹奏楽界の巨匠アルフレッド・リードの代表曲の一つで、「エルカミ」の愛称で親しまれています。
2016年に放送された連続ドラマ『仰げば尊し』でも取り上げられ、注目を浴びました。
「エル・カミーノ・レアル」はスペイン語で「王の道」という意味で、カリフォルニアにある街道からインスピレーションを受けたのではないかと言われています。
3拍子で刻まれる速いリズムと情熱的な曲調や、中間部の哀愁の漂う旋律が特徴的で、スペインのフラメンコのスタイルが使われています。
響きの森福島弘和

2018年、東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部の委嘱により作曲された曲。
シンフォニエッタとは「小さな交響曲」を意味するイタリア語で、名前の通り交響曲の性格を持ちながら、規模の小さい作品に名付けられます。
副題の「響きの森」とは、どこかの「森」を表現した訳ではなく、音と音が響き合う様子が木と木が生い茂って森のように聞こえるとことから付けられています。
1つの主題が音程やリズムを変化しながら、さまざまな楽器の音色によって展開して行きます。
たなばた酒井格

作曲者自身が吹奏楽やクラシック、またポップスに至るさまざまな曲からのインスピレーションを得たことを明らかにしていており、吹奏楽を知らない人にとっても親しみやすい曲となっています。
金管楽器のファンファーレで始まり、スネアドラムに導かれ疾走感のあふれるメインテーマへ。
中間部ではアルトサックスソロの織姫とユーフォニアムソロの彦星が現れます。
このソロの掛け合いはこの曲最大の見せ場ともいえます。
金管楽器のベルトーンを中心とした展開部を経て、また疾走感のあるテンポに戻り爽やかかつ盛大にフィナーレを迎えます。