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【演歌の女王】八代亜紀の歌いやすい曲まとめ

2023年の12月30日、惜しくもこの世を去った不世出のシンガー八代亜紀さん。

10代の若さでクラブ歌手として活動を始め、ブレイク以降は「演歌の女王」として名をはせるも一定のフィールドにとどまらず多方面の分野に挑戦、2010年代においては本格的なジャズアルバムを発表して世界デビューを果たすなど、その偉大な功績は短い文章で語れるものではないですよね。

そんな八代さんの楽曲はカラオケ人気も高いですが、八代さん独特のハスキーボイスと哀愁を帯びた歌声、卓越した歌唱力と表現力で歌われる楽曲群は難しいものも多いです。

そこで本稿では比較的カラオケなどで歌いやすい八代さんの曲を紹介していますから、ぜひチェックしてみてください。

【演歌の女王】八代亜紀の歌いやすい曲まとめ

おんな港町八代亜紀

『おんな港町』は1977年にリリースされた八代亜紀さんのシングル曲で、実は1973年に発表された南有二とフルセイルズによる『おんなみなと町』が原曲のカバー曲です。

第28回NHK紅白歌合戦でも歌唱され、第10回全日本有線放送大賞の特別賞を受賞した名曲ですね。

歌謡曲テイストが濃厚な音作りで、直球の演歌にまだ慣れていないという方や、昭和歌謡がお好きな方であればカラオケで歌うという意味でもうってつけの曲と言えそうです。

日本語をしっかりと発音して軽いアクセントをつけたリズミカルなAメロ、Bメロやサビに登場する特徴的なビブラートの部分などは音程を外しやすいですから重点的に練習してみてください。

恋歌八代亜紀

八代亜紀さんの楽曲としては力強い歌声が印象的な名曲『恋歌』。

本作は河内音頭のような、声をひっくり返しながらこぶしを入れていくスタイルを取っています。

このようなスタイルは、難しい印象を持つ方も多いと思いますが、ちょうど裏返りやすいキーまでしっかりと調整すれば、一般的なこぶしよりも歌いやすい傾向にあります。

ボーカルラインは全体を通して力強い傾向にあるものの、サビ終わり以外はロングトーンもこれといって登場しないため、息が続かない方でも問題なく歌いこなせるでしょう。

故郷へ…八代亜紀

華やかさと渋さを両立させたメロディーが印象的な八代亜紀さんの名曲『故郷へ…』。

本作は演歌らしく、いたるところでこぶしが登場します。

こぶしが多い楽曲は歌い上げるのが難しいのですが、本作はその限りではありません。

本作で登場するこぶしは、こぶしならではの特殊な技術というよりは、強いビブラートをかけた、ビブラートの延長線上とも言えるこぶしを多く用いています。

この手のこぶしは、一般的なこぶしよりも遥かに難易度が低いため、必然的に本作の難易度は低いと言えるわけです。

シャウトをかけるほどではありませんが、やや力強く歌うことで、より華やかに聞こえる楽曲なので、ぜひ参考にしてみてください。

月ノ小舟八代亜紀

2020年に八代亜紀さんがリリースしたシングル曲『居酒屋「昭和」』のカップリング曲『月ノ小舟』は、八代さん自身が作曲を手掛けた隠れた名曲です。

2010年代はジャズのフィールドに挑戦して世界デビューも果たした八代さんが、再び演歌や歌謡曲の分野に戻ってきたという雰囲気漂う楽曲で、人生の酸いも甘いも嚙み分けた八代さんの落ち着いた歌唱がぐっとくるのですよね。

カラオケで歌うという観点で見ると、全体的に音程は女性としてはかなり低めで男性でも原曲キーで挑戦できる方は多いはず。

歌詞をしっかり読みこんだ上で、語りかけるように歌うとこの曲らしい雰囲気を出せますよ。

骨までしびれるブルースを八代亜紀

1970年代から2020年代の長きに渡って生涯現役を貫いた八代亜紀さんの、2000年代における名曲が『骨までしびれるブルースを』です!

作詞を荒木とよひささんが手掛け、作曲に水森英夫さん、そして編曲は矢野立美さんという布陣によるタイトル通りブルージーな香りも漂う歌謡曲タイプの楽曲ですね。

全体的に音程は低めで、高音を出すのが苦手という方にはおすすめの曲と言えそうです。

逆に低音が苦手という方にとっては、艶っぽい低音でビブラートをかけて歌うメロディの良い練習になりますよ。

おわりに

八代さんはとあるインタビューの中で「つらさや悲しさを抱える人の代弁者のつもりで歌ってきました」と語っています。

歌手になるために苦労を重ねた10代を過ごした八代さんだからこそ、常に誰かの代弁者として歌い続けることができたのでしょう。

そんな八代さんの想いを感じながら、ぜひ今回紹介した曲を歌ってみてくださいね。