【叩き上げ歌姫】市川由紀乃の歌いやすい曲
キャリアの序盤から安定した高い歌唱力で注目を集めてきた市川由紀乃さん。
順風満帆かと思えた彼女の歌手人生ですが、最初は燃え尽き症候群、2回目は卵巣がんにより活動休止を余儀なくされました。
その後、奇跡の復活を果たし、今もなお高い歌唱力で多くのファンを魅了している彼女ですが、いかんせん歌唱力が高いために難しい楽曲が多いのも事実……。
そこで今回は、市川由紀乃さんの楽曲のなかでも、特に歌いやすい楽曲をピックアップしました。
元ボーカル講師による解説もありますので、ぜひご自身の課題曲にできそうな作品を探してみてください。
【叩き上げ歌姫】市川由紀乃の歌いやすい曲
うたかたの女NEW!市川由紀乃

アルバム『市川由紀乃リサイタル2023 ソノサキノハジ真利』に収録されている市川由紀乃さんの名曲『うたかたの女』。
ポップス調の楽曲を歌うことも多い市川由紀乃さんですが、本作は本格的な演歌に仕上げられています。
それでいて、難易度が低く、彼女の楽曲でよく見られる複雑な音程の上下を繰り返すハイレベルなこぶしはほとんど登場しません。
1~3音の上下にとどまったこぶしが主体で、音域も狭い部類なので、演歌に慣れた女性であれば問題なく歌いこなせるでしょう。
なごり歌NEW!市川由紀乃

涙を誘う名曲として多くのファンから愛されている市川由紀乃さんの名曲『なごり歌』。
哀愁を感じさせる演歌調の楽曲ですが、細かいところに注意を向けると実は演歌よりも昭和歌謡に近いことがわかると思います。
実際、こぶしをはじめとした演歌の技術みたいな部分はあまり使用されておらず、演歌らしさはあくまでメロディーだけにとどまっています。
音域も広い方ではないので、誰でも気軽に取り組める作品と言えるでしょう。
ぜひレパートリーに加えてみてください。
オリガミNEW!市川由紀乃

全体的に市川さんが静かめに歌っている印象なので息づかいがポイントです。
はひふへほの発音のように少し息を吐きながら歌うと息交じりの声になります。
その時の注意点は、声が消えてしまわないように丹田を意識で気持ち強めに声を出すことです。
そうするとしっかり言葉が聞こえますよ。
サビ前の音程がC5と高くなるので、ここの部分はしっかりアクセントしましょう!
演歌の特徴はこぶしですが、この曲は静かに歌っているので語尾は伸ばすというより消えていく感じでいいかなと思います。
でも語尾の言葉はしっかり言いましょう。
全体を通して聴くと音程も高くはなく、どちらかというと低めで女性は音程が取りづらいかもしれません。
手を眉毛の位置にかかげてそこに向かって声を出すイメージで歌うとピッチが安定します。
全体的にピッチが下がらないように気を付けて歌いましょう。
ノクターンNEW!市川由紀乃

この曲の出だしはA3から階段のように上がる音階になっていて、この1発目の音がしっかりとれると気持ちよく歌えると思います。
曲としては全体的に音が上下に変わる構成になっているので、丁寧に1つずつ音をとるように歌いましょう。
ところどころ「ん」のロングトーンが出てきますが、こちらは力みやすい発音なのでハミングをするイメージで軽く出してみてください。
サビ最後に言葉が多い部分がありますが、こちらも一つひとつ歌うように気を付ければ音程をしっかりとれると思います。
ゆったりめの4拍子なので体を揺らしながら歌うと自然に声が出るかもしれません!
夢じゃさみしい夜もあるNEW!市川由紀乃

昭和のアイドルソングをイメージさせるノスタルジックなメロディーが印象的な作品『夢じゃさみしい夜もある』。
序盤は哀愁を感じさせるやや演歌調の昭和歌謡といった感じなのですが、そこからサビにかけて80年代のスムーズなアイドルソングに近い雰囲気に変わります。
どのパートも難易度が低く、音域は狭くまとまっており、こぶしを使ったフレーズもサビ終わりの1箇所以外登場しません。
ポップスでも問題なければ、ぜひレパートリーに加えてみてください。