1980年代はきらびやかで華やかなイメージも強く、それは当時のヒットチャートを見ても同様ですよね。
ここ日本においても、洋楽が最も輝いていた時代と言われ、当時のヒット曲を集めたコンピレーション盤は2020年代の今でも安定した人気を誇っています。
本稿では、そんな輝かしき80年代洋楽の男性アーティストのデビュー曲に注目してみました。
80年代にデビューしたシンガーを中心として、バンドとしてのキャリアを経て80年代にソロ・デビューを果たした歌手も含めたラインアップでお届けします。
80年代を彩った大ヒット曲から知られざる名曲までを、ぜひお楽しみください!
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【80年代洋楽】男性アーティストのデビュー曲(1〜10)
In the Air TonightPhil Collins

1970年にイギリスを代表するプログレッシブロック・バンドのジェネシスのドラマーとして加入した時点で、フィル・コリンズさんのソロ・アーティストとしての1980年代以降の世界的な成功を予想できた方はいたのでしょうか……。
ジェネシスでは後にリード・ボーカルを務めるフィル・コリンズさんは先述したようにソロ・アーティストとして多くのヒット曲を飛ばしており、今回紹介している『In The Air Tonight』はソロ・デビュー曲にして世界中で大ヒットとなった名曲です。
世界的なヒットとなった1981年のソロ・デビューアルバム『Face Value』のオープニングを飾る楽曲であり、日本ではアルバムと同じく『夜の囁き』という邦題が付けられています。
この楽曲、AOR的な雰囲気も漂うコリンズさんの美声を堪能できる名曲ではあるのですが、よく聴けば通常のポップソングとは一線を画すアレンジが施されており、ミステリアスな空気感に満ちたアンサンブルはもちろん、後半以降の強烈なドラム・ブレイクはさすがドラマー出身ならではといったところ。
そういった点にも注目しつつ、聴いてみてください!
Never Gonna Give You UpRick Astley

どこをどう切り取っても、これぞ80年代としか言いようがないバブリーな雰囲気が最高の名曲です!
当時のディスコ~ユーロビート・ブームに乗って、ここ日本でも大ヒットとなった『Never Gonna Give You Up』は、イギリス出身のシンガーであるリック・アストリーさんが1987年に発表したデビュー曲にして代表曲。
同曲が収録されたデビュー・アルバム『Whenever You Need Somebody』も世界的なヒットとなり、バブル時代をよく知っている方にとってはこの曲は当時の空気感と結びついたものとして記憶されているのではないでしょうか。
今あらためて聴くと、当時21歳という若さに似合わないリックさんの深みのあるソウルフルなボーカルは実に魅力的で、徹底的に売れるためのポップソングとして作られた楽曲だからこその見事なキャッチーさとの対比が素晴らしいですね。
インターネット時代となった2007年頃から、この楽曲のMVがいわるゆ釣り動画として多用される「リックロール」と呼ばれる現象が起き、結果的にリックさんの歌唱力の再評価につながったというエピソードもおもしろいですよね!
Give Me Your LoveBryan Adams

カナダを代表するシンガーソングライターであり、1980年代を中心に世界的なヒットを飛ばし、2020年代の今もバリバリの現役として活躍中のブライアン・アダムスさん。
実質的なデビューシングルとなった『Give Me Your Love』は、アダムスさんが20歳の若さで1980年にリリースしたセルフタイトルのデビュー作に収録されたバラードで、日本ではアルバムの邦題としても使われておりましたね。
アルバム全体的に見ても、20歳のロックンローラーらしいストレートに青春しているロック・ナンバーの中に、このような落ち着いた雰囲気の美しいバラードが収められているところに、アダムスさんのソングライターとしての突出した才能を感じます。
ファルセットを使ったメロディの素晴らしさ、シンプルながらも心に響くギター・ソロは明らかに日本人好みでしょう。
後にバラードのヒット曲を連発するアダムスさんのキャリアを踏まえて聴くと、また新たな発見があるかもしれません!
Everything I OwnBoy George

ボーイ・ジョージさんといえば、ど派手なルックスとソウルフルな低音ボイスを武器として、ここ日本でもヒットを飛ばしたカルチャー・クラブのフロントマンとして著名な存在ですよね。
とはいえ、ソロ・アーティストとしてのジョージさんの作品は知らない、という方も多いかもしれません。
今回取り上げている『Everything I Own』は、ジョージさんが1987年に発表したソロ・デビュー作『Sold』のリード・シングルであり、全英チャートで1位を記録したヒット曲です。
もともとはアメリカのソフトロック・バンドのブレッドが1972年に発表した楽曲で、レゲエ歌手のケン・ブースさんが1974年にカバーしてヒットさせたバージョンが有名な曲なのですね。
ジョージさんはレゲエ調のポップソングとしてカバーしており、当時は酷評された面もあるようなのですが、個人的には甘いメロディと歌声がリラックスした雰囲気でいい感じです。
カルチャー・クラブのジョージさんしか知らない、もしくはカルチャー・クラブそのものを知らないという方にも一度は聴いていただききたいですね!
I Found SomebodyGlenn Frey

アメリカは西海岸が生んだロック・グループの最高峰の1つ、イーグルスの創設メンバーにしてリーダーを務めたのが、グレン・フライさんです。
『Take It Easy』などの代表的なナンバーでリード・ボーカルを務め、多くの名曲の作詞・作曲に携わったフライさんは、1980年代に入るとソロ・アーティストとしても成功を収めています。
今回紹介している『I Found Somebody』は、1982年にリリースされた記念すべきソロ・デビュー曲。
ウエストコースト・ロックを基調としながらも、イーグルスとしてのフライさんとはまた違った、肩の力を抜いたリラックスした雰囲気が漂うメロディアスなナンバーです。
大きなヒットにはつながりませんでしたが、ロマンティックなサックスの音色と優しく温かいフライさんの歌声は聴いていて心地良く、決して派手なタイプの楽曲ではないからこそ、改めて彼のソングライティングの才能と歌声の素晴らしさに気付かされるのではないでしょうか。
Key LargoBertie Higgins

MVのオープニングから確認できる、真っ白なジャケット姿と大胆に開かれた胸元、立派なヒゲが何ともキザでいい雰囲気です。
日本でも人気の高いAORブームの中で頭角を現したシンガーソングライターのバーティ・ヒギンズさんによる1981年のデビュー曲『Key Largo』です。
ボズ・スキャッグスさんやボビー・コールドウェルさん、クリストファー・クロスさんといったビッグネームと比べると知名度的にはそこまで知られてはいないかもしれませんが、1982年にリリースされたデビュー・アルバム『Just Another Day in Paradise』の収録曲『Casablanca』は、郷ひろみさんが『哀愁のカサブランカ』という邦題でカバーして有名となりましたね。
『Key Largo』はMVにあるように、夏の海辺が良く似合う爽やかでロマンティックなナンバーです。
余談ですが、ヒギンズさんは何とドイツの大詩人、ゲーテの子孫なのだそうです!
そんな特殊な背景を持つ、ヒギンズさんの文才が感じ取れる歌詞にも注目してみてください。
GirlfriendBobby Brown

ボビー・ブラウンさんは、1983年に10代の若さでニュー・エディションというR&Bグループの一員としてデビューするも1986年には脱退、その後はソロ・アーティストとして人気を博した80年代のR&B好きには知られた存在。
1988年にリリースされたセカンド・アルバム『Don’t Be Cruel』は、世界中で1,000万枚をこえる特大ヒットを飛ばしています。
そんなボビーさんが17歳の時にソロ・デビューを果たした記念すべき楽曲『Girlfriend』は、アーバンな雰囲気がいかにも80年代的で素晴らしいメロウなナンバー。
年齢を考えると少し背伸びしているような、大人の世界を堂々と歌い上げるボビーさんの歌唱も見事ですが、その歌声には年齢相応の幼さが残っている、というのが10代のシンガーならではの魅力ですよね。
この時期にしか出せない、貴重な輝きをぜひ味わってみてくださいね。