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【80年代洋楽】男性アーティストのデビュー曲

1980年代はきらびやかで華やかなイメージも強く、それは当時のヒットチャートを見ても同様ですよね。

ここ日本においても、洋楽が最も輝いていた時代と言われ、当時のヒット曲を集めたコンピレーション盤は2020年代の今でも安定した人気を誇っています。

本稿では、そんな輝かしき80年代洋楽の男性アーティストのデビュー曲に注目してみました。

80年代にデビューしたシンガーを中心として、バンドとしてのキャリアを経て80年代にソロ・デビューを果たした歌手も含めたラインアップでお届けします。

80年代を彩った大ヒット曲から知られざる名曲までを、ぜひお楽しみください!

【80年代洋楽】男性アーティストのデビュー曲(1〜20)

Key LargoBertie Higgins

Bertie Higgins – “Key Largo” (Official Music Video)
Key LargoBertie Higgins

MVのオープニングから確認できる、真っ白なジャケット姿と大胆に開かれた胸元、立派なヒゲが何ともキザでいい雰囲気です。

日本でも人気の高いAORブームの中で頭角を現したシンガーソングライターのバーティ・ヒギンズさんによる1981年のデビュー曲『Key Largo』です。

ボズ・スキャッグスさんやボビー・コールドウェルさん、クリストファー・クロスさんといったビッグネームと比べると知名度的にはそこまで知られてはいないかもしれませんが、1982年にリリースされたデビュー・アルバム『Just Another Day in Paradise』の収録曲『Casablanca』は、郷ひろみさんが『哀愁のカサブランカ』という邦題でカバーして有名となりましたね。

『Key Largo』はMVにあるように、夏の海辺が良く似合う爽やかでロマンティックなナンバーです。

余談ですが、ヒギンズさんは何とドイツの大詩人、ゲーテの子孫なのだそうです!

そんな特殊な背景を持つ、ヒギンズさんの文才が感じ取れる歌詞にも注目してみてください。

GirlfriendBobby Brown

Bobby Brown – Girlfriend (original video)
GirlfriendBobby Brown

ボビー・ブラウンさんは、1983年に10代の若さでニュー・エディションというR&Bグループの一員としてデビューするも1986年には脱退、その後はソロ・アーティストとして人気を博した80年代のR&B好きには知られた存在。

1988年にリリースされたセカンド・アルバム『Don’t Be Cruel』は、世界中で1,000万枚をこえる特大ヒットを飛ばしています。

そんなボビーさんが17歳の時にソロ・デビューを果たした記念すべき楽曲『Girlfriend』は、アーバンな雰囲気がいかにも80年代的で素晴らしいメロウなナンバー。

年齢を考えると少し背伸びしているような、大人の世界を堂々と歌い上げるボビーさんの歌唱も見事ですが、その歌声には年齢相応の幼さが残っている、というのが10代のシンガーならではの魅力ですよね。

この時期にしか出せない、貴重な輝きをぜひ味わってみてくださいね。

Solsbury HillPeter Gabriel

1967年に10代という若さで後に世界的なプログレッシブロック・バンドとなるジェネシスを結成、独創的なスタイルを持つ初代フロントマンとしてバンドの人気をけん引したピーター・ガブリエルさん。

1975年にバンドを脱退後は音楽活動を休止するも、1977年にソロ・アーティストとして新たなスタートを切ったガブリエルさんのソロ・アーティストとしての全盛期は80年代以降、ということで今回のテーマ記事で取り上げていますが、厳密には70年代後半にソロデビューを果たしています。

そんなガブリエルさんのソロ・デビュー曲は1977年にリリースした『Solsbury Hill』という楽曲で、後のワールド・ミュージックとポップスの融合といったガブリエルさんのスタイルはこの時点ではそこまで見られず、軽やかなアコギのバッキングとパーカッションのリズムに乗って、フルートの牧歌的な音色が印象的なポップなナンバーです。

注目すべきは当時のガブリエルさんの心境が描かれた歌詞でしょう。

ぜひ、和訳を読みながら確認してみてくださいね。

Goody Two ShoesAdam Ant

1980年代のイギリスで巻き起こった「ニューロマンティック」は、日本のアーティストやいわゆるヴィジュアル系のバンドたちにも多大なる影響を及ぼしたムーブメントです。

今回紹介しているアダム・アントさんは、そんなニューロマンティックの代表格とされるアダム&ジ・アンツのフロントマン。

アダムさんは1982年にソロ・アーティストとしてもデビューしており、ソロ・デビュー曲となった『Goody Two Shoes』は全英チャート1位のみならず、アメリカでもヒットを飛ばしたキラーチューンです。

軽快なギターのバッキングと華麗なホーン・セクション、跳ねるようなビートとポップなメロディは今聴いてもグッドですね。

小沢健二さんが自身の楽曲で大胆に引用しておりますから、興味のある方はチェックしてみてください。

Iron Out the Rough SpotsPaul Young

Paul Young – Wherever I Lay My Hat (That’s My Home)
Iron Out the Rough SpotsPaul Young

ポール・ヤングさんは、1980年代に欧州を中心に人気を博したイギリス出身のシンガーソングライターです。

ソウルフルな歌声が特徴的で、80年代におけるブルー・アイド・ソウルの代表的なシンガーの1人として日本でも人気がありましたね。

ヤングさんの代表的なヒット曲と言えば、ホール&オーツのカバー曲『Everytime You Go Away』ですが、今回はデビュー曲の特集ということで紹介しているのは1982年にリリースされた『Iron Out the Rough Spots』です。

全英チャート1位を獲得して大ヒットとなったデビュー・アルバム『No Parlez』にも収録されていますが、シングルとしてリリースされた時点ではチャートにランクインもせず、あまり注目されなかったのですね。

実はこの曲、1966年にソウル・ミュージシャンのドン・コヴェイさんがリリースした曲のカバーなのです。

1970年には、R&B系シンガーソングライターのノラン・ポーターさんがカバーしたバージョンも存在しています。

それぞれを比べながら聴いてみるのもおもしろいですよ!