猗窩座の名言に込められた強さへの渇望。鬼の心に宿る武人の心
『鬼滅の刃』において、強大な力を持つ鬼のひとり、上弦の参・猗窩座。
その圧倒的な戦闘力とともに、彼が放った言葉の数々は、多くの人の心に深く刻まれています。
鬼らしい冷徹な面を持ちながら、人間だった頃の強い思いを抱き続ける複雑な人物像を映し出す名言の数々には、涙を浮かべてしまうものも……。
この記事では、猗窩座の心の機微が垣間見える言葉をご紹介します。
彼の生きざまが凝縮された言葉の世界に、きっとあなたも引き込まれることでしょう。
猗窩座の名言に込められた強さへの渇望。鬼の心に宿る武人の心(1〜10)
俺は誰よりも強くなって一生あなたを守りますNEW!

鬼として強さを求めていく猗窩座の生きざまの理由でもある、人間の時に恋人に向けて放たれたセリフです。
大切な人を守れる力がほしい、そうして大切な人とともに幸せに生きていきたいという、純粋な願いが描かれていますね。
その後の後悔から鬼として強さを求める方向になってしまいますが、悪としても強さを求めているのは、この時の誓いにも影響されているのかもしれません。
このやさしさが感じられる願いが、ここからゆがんでしまったというところで、悲しく思えてしまう言葉ですね。
俺は負けた。あの瞬間完敗した。正々堂々、見事な技だったNEW!

炭治郎と義勇との戦いの中で自分を取り戻し、敗北を求めようとする猗窩座が自分に語りかけている言葉です。
この時には人間だったころの自分も思い出し、敗北を認めて散ろうとしていますが、鬼としての自分がそれを許さないという最後の葛藤も表現されています。
自分の中での葛藤ではなく、鬼としての意思には鬼舞辻無惨ともつながっているので、鬼との決別というところも表現されています。
敗北を真っすぐに認めようとしている点で、猗窩座の根底にある武人としての誇りも感じられる言葉ですね。
弱者には虫唾が走る。反吐が出る。淘汰されるのは自然の摂理に他ならないNEW!

無限城にて炭治郎と再会して戦う際に言い放ったこのセリフは、猗窩座らしさがぎゅっと詰まっています。
かつての経験からとにかく強さを求める猗窩座は弱い者を嫌い、弱い者が淘汰されていくことは当然だと語りました。
しかし、この言葉に対して炭治郎は、強い者は弱い者を助け、弱い者はいつか強くなって再び弱い者を助ける、それが自然の摂理だと言い返します。
猗窩座が言ったセリフは、2人の考え方の違いがはっきりと表れるキッカケとなる名ゼリフでした。
猗窩座の名言に込められた強さへの渇望。鬼の心に宿る武人の心(11〜20)
今日行けなくても来年も再来年も花火は上がるからその時行けばいいですよNEW!

かつて狛治という名の人間だった頃に、病弱な恋雪に向けたセリフ「今日行けなくても来年も再来年も花火は上がるからその時行けばいいですよ」。
鬼となった猗窩座のイメージとは違い、優しさにあふれていますよね。
鬼も元々は人間であり、それぞれにドラマがある作品ならではの名言なのではないでしょうか。
また、こうしたギャップがストーリーに奥行きや深みを持たせている理由なのかもしれませんね。
のちに鬼になってしまうからこそ切なさが強調されている名言です。
弱い奴が嫌いだNEW!

猗窩座がなぜ弱者を嫌うのか、その理由に触れられる名言です。
彼は生まれた時は人間でした。
病弱な父のために罪を重ね、それゆえに絶望的な未来が訪れます。
しかし彼にはやり直す機会が訪れるんです。
父と同じ病弱な少女と出会い、変わっていくのですね。
そんな二人の結末のために猗窩座は鬼となり記憶を失いますが、弱者を罵り強さに固執するのは、この過去が大きくかかわっています。
「弱い奴」というのは自分の大切な人達を奪った相手を表現する言葉ですが、そこには自分をも重ねているように思えますね……。
杏寿郎死ぬなNEW!

「杏寿郎死ぬな」という名言は、「生身を削る思いで戦ったとしても全て無駄なんだよ、杏寿郎」と続きます。
強者との戦いを常に欲している猗窩座は無限列車で炎柱・煉獄杏寿郎と戦い、その強さから鬼になるよう誘いますが、煉獄杏寿郎は価値観の違いから断ります。
それでも煉獄杏寿郎を殺したくないほど気に入ってしまった猗窩座から発せられたこの言葉は、矛盾を感じさせながらも心を揺さぶりますよね。
人間と鬼との違いが描かれたシーンを彩る名言です。
無惨様がお前に何か命じたか?失せろNEW!
@antz042322 Anime: Demon Slayer Episode 1: Upper One Demon First Appearance #anime#cttoofvideo#fyp#tiktokpromote#capcut#otaku#animelover#animeedit#animetiktok#demonslayer#reels
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玉壺の情報を聞きたがってはしゃぐ上弦の弐・童磨の頭を割って吐き捨てた名言「無惨様がお前に何か命じたか?失せろ」。
童磨より下位の上弦の参である猗窩座の対応は、日頃からの確執や因縁を思わせますよね。
本来であれば上位の鬼である童磨が執拗に猗窩座を挑発していることを考えると、このセリフや背景の感情はイメージしやすいのではないでしょうか。
正反対の存在に対する日常的な嫌悪感が自然に表面化している、鬼側の関係性が見える名言です。