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【アルカンのピアノ曲】世界一難しい!?ピアニスト泣かせの難曲を厳選

磨き抜かれたテクニックを持つピアニストであっても、完璧に弾きこなすのは容易ではないといわれる、シャルル・ヴァランタン・アルカンのピアノ作品。

アルカンは1813年生まれの作曲家、ピアニストで、その演奏技術は同時代を生きたピアノの魔術師、フランツ・リストと肩を並べるほどであったといわれています。

本記事では、超絶技巧をいとも簡単に弾きこなしていたアルカン自身が作曲したピアノ曲のなかから、演奏会などでとりあげられることの多い人気作品をご紹介します!

もくじ

【アルカンのピアノ曲】世界一難しい!?ピアニスト泣かせの難曲を厳選

すべての短調による12の練習曲 第2番 ニ短調 モロッシアのリズムでCharles Valentin Alkan

Charles-Valentin Alkan – Etude Op. 39 No. 2 “En rythme molossique” (GSARCI BIRTHDAY PRESENT)
すべての短調による12の練習曲 第2番 ニ短調 モロッシアのリズムでCharles Valentin Alkan

力強い3拍子のリズムが印象的なピアノ独奏曲です。

古代ギリシャの詩の韻律を意識した重厚な和音の響きは、まるでオーケストラの演奏を思わせるような壮大さを感じさせます。

1857年に出版された本作は、約8分30秒の演奏時間の中で、ピアノの表現力を存分に引き出す魅力的な楽曲となっています。

練習を重ねてきた方なら、その実力を存分に発揮できる曲でしょう。

重厚な和音とダイナミックな展開で、聴衆を魅了する演奏効果の高い作品です。

発表会でインパクトのある演奏を目指す方や、オーケストラのような豊かな響きを追求したい方にお勧めしたい一曲です。

ノクターン 第1番 Op.22Charles Valentin Alkan

Alkan, Charles-Valentin: Premier nocturne, Op.22 Pf. 瀬崎 純子
ノクターン 第1番 Op.22Charles Valentin Alkan

19世紀フランスを代表する作曲家、シャルル=ヴァランタン・アルカン。

驚異的な演奏技術で知られるアルカンは、極めて難易度の高い作品を多数残しています。

そのアルカンの作品のなかでも、比較的親しみやすいとされているのが『ノクターン 第1番 Op.22』です。

穏やかで詩的な表現が特徴的なこの曲は、ショパンのノクターンを連想させる美しいメロディが印象的。

高度な演奏技術を要求される一方で、その美しさから多くのピアニストに愛されています。

クラシック音楽の深淵に触れたい方にぜひオススメしたい1曲です。

おわりに

まるで早送りを見ているかのような指さばき……。

アルカンの作品を弾きこなすピアニストたちの超絶テクニックには、言葉を失ってしまいますよね。

アルカンの作品はどれも難易度が非常に高く、演奏に挑戦するにはハードルが高いかもしれません。

しかし、演奏はかなわなかったとしても、手元を見ながら聴いたり、音符で埋め尽くされた楽譜を見ながら演奏を聴いたりするだけでも十分に楽しめます。

ぜひ、ご自分に合った形でアルカン作品の世界を堪能してみてください!