【大人のロック】AORを代表するアーティスト・バンドまとめ
職人的なプレイヤーたちによる都会的で洗練されたアンサンブルと心地良いメロディ、大人の雰囲気を漂わせるサウンド……AORという音楽ジャンルにはそんなイメージがありますよね。
1970年代後半から1980年代にかけて全盛期を迎えたAORサウンドですが、実は「Adult-Oriented Rock」の略称で和製英語なのです。
ロックやフュージョンにソウルミュージックなど、さまざまなジャンルのアーティストやバンドのアルバムや曲が日本では「AOR」として人気だったりするのがおもしろいですね。
こちらの記事では、そんなAORを代表するアーティストならびにバンドをまとめてご紹介!
初心者の方もぜひチェックしてみてください。
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【大人のロック】AORを代表するアーティスト・バンドまとめ
Hard To Say I’m SorryCHICAGO

シカゴというバンド名を聞いて、真っ先に多くのヒット曲のメロディが浮かんでくる人も多いでしょう。
アメリカ・イリノイ州シカゴで1967年に結成された彼らは、ブラス・セクションを大胆に取り入れたサウンドで他のロック・バンドとは一線を画していました。
ジャズやソウル、R&Bなどの要素も感じさせる音楽性は、1970年代を中心に数多くの名曲を生み出しました。
代表曲『If You Leave Me Now』など、日本でもAORの金字塔的な作品を残したシカゴ。
通算100万枚以上のセールスを記録し、数々の記録と共にロックの殿堂入りも果たしているのです。
洗練された音づくりとキャッチーなメロディで、大人のリスナーの心をつかんで離さないバンドと言えるでしょう。
After The Love Is GoneAIRPLAY

エアプレイは、デイヴィッド・フォスターさんとジェイ・グレイドンさんによって1980年に結成されたアメリカのAORユニット。
ロック、AOR、フュージョンのジャンルに分類され、リード・ボーカルにトミー・ファンダーバークさんが加わり、同年にユニット名を冠した唯一のアルバム『ロマンティック』をリリースしました。
フォスターさんとグレイドンさんはスタジオ・ミュージシャンおよびプロデューサーとして既に実績を積んでおり、レコーディングにはTOTOのメンバーやその他西海岸の著名ミュージシャンが参加。
アメリカ国内では大きな注目を集めることはありませんでしたが、日本では1980年代のウェストコースト・ロック、AORの名盤として高い評価を受け、人気を博しました。
職人的なプレイヤーたちによる都会的で洗練されたアンサンブルと心地良いメロディ、大人の雰囲気が漂うサウンドは、AORやウェストコースト・ロックのファンにとって、今なお聴き応えのある作品です。
I Keep Forgettin’ (Every Time You’re Near)Michael McDonald

ボーカルにもキーボードにも卓越した才能を発揮するマイケル・マクドナルドさん。
アメリカ出身のシンガーソングライターであり、洗練された都会的なAORサウンドを生み出すアーティストの1人です。
1970年代中盤よりロックバンド、ドゥービー・ブラザーズのメンバーとして活動を開始し、『Takin’ It to the Streets』や『What a Fool Believes』などのヒット曲で存在感を示しました。
ソロとしては、『I Keep Forgettin’ (Every Time You’re Near)』や『Sweet Freedom』などのヒットを記録。
ソウルフルなボーカルとキーボードの響きが融合する極上のAORナンバーを次々と世に送り出してきました。
グラミー賞も複数回受賞するなど輝かしい功績を残すマイケルさんの音楽性は、時代を超えて愛され続けているのです。
Heart to HeartKenny Loggins

アメリカのシンガーソングライター、ケニー・ロギンスさんは、ソフトロックのジャンルで特に有名です。
1970年代初頭にジム・メッシーナさんとのデュオ「ロギンス&メッシーナ」として音楽界にデビュー。
7枚のアルバムをリリースし、特にアメリカのカレッジキャンパスでのライブ活動で人気を博しました。
1977年にソロデビューを果たし、アルバム『Celebrate Me Home』でプラチナディスクを獲得。
続く1980年代には『Footloose』や『トップガン』の主題歌などで大ヒットを連発し「映画のサウンドトラックの王様」と称されるようになりました。
マイケル・マクドナルドさんとのコラボ曲『What a Fool Believes』ではグラミー賞も受賞。
シティポップやAORが好きな方におすすめのアーティストです。
Gotta Get Back To LoveBill Champlin

シンガー、キーボーディスト、ギタリストの才能を併せ持つ、幅広い音楽ジャンルで活躍するアメリカの実力派ミュージシャン、ビル・チャンプリンさん。
ポップ、ロック、R&B、ジャズ、ブルースにまたがる多彩な音楽性は、1965年に結成したサンズ・オブ・チャンプリンでのキャリア、1981年から2009年までのロックバンド、シカゴでの活動、さらにソロ活動でも遺憾なく発揮されています。
1978年の『Single』を皮切りに、1990年代の『No Wasted Moments』『Burn Down the Night』など意欲的なソロアルバムの数々や2曲のグラミー賞受賞曲の共作など、ソングライターとしての実力も光る大人のAORファンにこそおすすめしたい名シンガーです。
On And OnStephen Bishop

スティーヴン・ビショップさんは、アメリカ出身の実力派シンガーソングライター。
彼の音楽ジャンルはポップ/ロック、AORなどに分類され、1970年代後半からキャリアをスタートさせました。
代表曲の『On and On』『Save It for a Rainy Day』などのヒット曲で知られ、ロマンティックなサウンドはまさにカリフォルニアのポップシーンを象徴する存在と言えるでしょう。
『Separate Lives』は映画のために書き下ろされ、アカデミー賞にノミネートされるなど高い評価を得ています。
650曲以上の作品を生み出し、著名アーティストにもカバーされてきた実績は圧巻。
都会的でスタイリッシュ、でいてどこか郷愁を感じさせる彼の音楽性は、大人のAORファンにこそ聴いていただきたい逸品です。