【バラキレフのピアノ曲】ロシア五人組のまとめ役が遺した珠玉の名作
19世紀後半のロシア音楽界において民族主義的を掲げ、多くの名作を世に送り出した「ロシア五人組」。
そのまとめ役であったミリイ・バラキレフは、彼が理想としていたショパンやシューマン、リストの影響を受けつつも、ロシア民謡の要素を取り入れた親しみやすい作品を遺しました。
本記事では、バラキレフの作品のなかから、ピアノ独奏やピアノを含む編成で演奏される作品を厳選!
世界最高の難易度を誇ることで知られるあの曲も……ぜひ最後までお楽しみください。
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【バラキレフのピアノ曲】ロシア五人組のまとめ役が遺した珠玉の名作(11〜20)
スペイン風序曲第1番「ホタ・アラゴネーサによる華麗な奇想曲」Glinka=Balakirev
Mikhail Glinka – Jota Aragonesa (Piano arrangement by Mily Balakirev) (score video)

ロシア音楽界に多大な影響を与えた作曲家、ミハイル・グリンカ。
彼の『スペイン風序曲第1番』は、作曲家自身のスペイン旅行の体験から生まれた、情熱あふれる作品です。
「ホタ・アラゴネーサ」という現地の民謡をモチーフに、華麗なオーケストレーションで彩られたこの曲をピアノ用にアレンジしたのが、同時代を生きた作曲家、ミリイ・バラキレフ。
情熱的なスペインの風景を思い浮かべながら、ぜひ本作の躍動感あふれる音楽をお楽しみください!
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おわりに
民族主義的な作風でありながらも、自身が理想として掲げていたロマン派音楽の要素も感じさせるバラキレフの音楽。
超高難度の『イスラメイ』が注目されがちですが、なかには取り組みやすい作品も多数あります。
まずは、親しみやすく気軽にチャレンジできる曲の演奏を通して、バラキレフの世界に浸ってみてはいかがでしょうか?