RAG MusicPiano
ピアノをもっと楽しむWebマガジン
search

【ビゼーのピアノ曲】カルメンを生んだ作曲家が手掛けた珠玉の名曲たち

世界で最も人気のあるオペラであり、オペラ史における最高傑作とも称される『カルメン』の作曲者、ジョルジュ・ビゼー。

華麗で独創的な作曲家と高く評価されながらも、36歳の若さで早すぎる死を遂げた彼は、短い生涯のなかで30を超えるオペラ作品や、多くの管弦楽曲、ピアノ曲、合唱曲、歌曲などを遺したとされています。

今回は、そんなビゼーの作品のなかではマイナーながらも、一度耳にすれば忘れられない美しさをもつピアノ曲をピックアップ!

さらに、ビゼーの代表作をモチーフに作られた他の作曲家によるピアノ作品もあわせてご紹介します。

【ビゼーのピアノ曲】カルメンを生んだ作曲家が手掛けた珠玉の名曲たち(1〜10)

演奏会用半音階的変奏曲Georges Bizet

ビゼー: 演奏会用半音階的変奏曲 pf.瀬崎純子:Sezaki,Junko
演奏会用半音階的変奏曲Georges Bizet

ジョルジュ・ビゼーは、19世紀フランスを代表する作曲家の1人です。

36歳の若さで早世したものの、オペラ『カルメン』をはじめとする多くの名作を生み出しました。

ピアノ曲『演奏会用半音階的変奏曲』は、比較的演奏される機会は少ないものの、彼の創造性とオリジナリティを感じさせる秀逸な作品。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの変奏曲に影響を受けた本作は、技術的にも表現的にも探求心に富んでおり、聴き手を多様な音楽体験へと誘います。

繊細さと豊かさを兼ね備えた音楽は、ビゼーの音楽的才能と感性に触れる絶好の機会となるでしょう。

演奏会用大ワルツ 変ホ長調Georges Bizet

ビゼー  演奏会用大ワルツ変ホ長調  セトラック(p)
演奏会用大ワルツ 変ホ長調Georges Bizet

フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーは、若くして亡くなったにもかかわらず、数多くの名曲を残しました。

『演奏会用大ワルツ 変ホ長調』は、彼の初期作品の一つで、華麗な旋律と独創的な和声が特徴的な1曲。

まだ10代の頃に書かれたこの曲には、すでに彼の音楽的才能の片りんが感じられます。

ワルツのリズムに乗せて軽やかに踊るようなメロディが魅力的で、音楽の喜びに満ちあふれた本作は、ビゼーの音楽に触れたことのない方にもぜひオススメしたい1曲です。

子供の遊び 第2曲「こま」Georges Bizet

『子供の遊び Op.22』は、フランスロマン派音楽の巨匠、ジョルジュ・ビゼーが手掛けた珠玉のピアノ連弾曲集。

わずか36年の生涯で『カルメン』をはじめとした数々の名作を生み出した天才作曲家ですが、この曲集でも彼の持つ豊かな感受性と旋律的才能が遺憾なく発揮されています。

子供たちの無邪気な遊びの情景を描いた12の小品は、ピアノ演奏を通して大人をも子供らしい気分に誘ってくれるはず。

特に第2曲『こま』は、こまの軽快な回転を思わせる音型が印象的。

音楽を通して子供時代の楽しい思い出を共有できる1曲です。

【ビゼーのピアノ曲】カルメンを生んだ作曲家が手掛けた珠玉の名曲たち(11〜20)

アルルの女 第2組曲 第4曲「ファランドール」Georges Bizet

世界的に有名なオペラ『カルメン』を生んだ作曲家ジョルジュ・ビゼーは、短い生涯で多岐にわたる作品を遺しました。

ビゼーの代表作の一つ、演劇『アルルの女』の劇伴音楽から生まれた『アルルの女 第2組曲』の第4曲『ファランドール』は、プロヴァンスの民俗舞踊をモチーフに、クリスマスキャロル『三王の行列』の旋律を用いた楽しげでエネルギッシュな曲調が魅力。

リズミカルで躍動感あふれる本作は、ビゼーの音楽の普遍的な魅力を感じさせてくれます。

クラシック初心者からピアノ愛好家まで、幅広い層にオススメしたい作品です。

「カルメン」の主題による幻想曲Bizet=Rosenblatt

第37回入賞者記念コンサート/2台上級A[第1位]植田 味香子&橋元 泉穂 ローゼンブラット:カルメン・ファンタジー
「カルメン」の主題による幻想曲Bizet=Rosenblatt

ジョルジュ・ビゼーは、19世紀のフランス・ロマン派を代表する作曲家の一人です。

彼の作品は、メロディの美しさと劇的な表現力が特徴的で、ピアノ曲においても豊かな音楽性を感じさせてくれます。

今回ご紹介する『「カルメン」の主題による幻想曲』は、ビゼーのオペラ『カルメン』の有名な旋律をもとに、アレクサンダー・ローゼンブラットが編曲した作品。

オリジナルのメロディを生かしつつ、クラシック音楽とジプシー音楽の要素を融合させた独創的なアレンジは、本作の大きな魅力です。

情熱的で激しいリズムと洗練されたメロディが織りなす音楽は、聴く者の心を強く揺さぶります。

ピアノの演奏効果を存分に引き出せる作品でもあり、ピアノ愛好家にはぜひ弾いてみてほしい1曲です。

カルメン幻想曲 Op.25Bizet=Sarasate

『サラサーテ:カルメン幻想曲』(Sarasate, Carmen Fantasy)(ピアノ楽譜)
カルメン幻想曲 Op.25Bizet=Sarasate

『カルメン幻想曲』はサラサーテによる編曲で、ジョルジュ・ビゼー作曲のオペラ『カルメン』の魅力を最大限に引き出した人気のバイオリン作品です。

非常に知名度が高いことから、ピアノソロでもたびたび演奏されています。

技巧的なパッセージが随所にちりばめられた難曲ですが、曲全体を通して主人公カルメンの情熱や哀愁、スペインの情熱的なリズムを感じられます。

オペラが好きな方はもちろん、情熱的な音楽をお探しの方にもピッタリの1曲といえるでしょう。

「カルメン」の主題による幻想曲Bizet=Wilberg

2台8手連弾 Artis Piano Ensemble  ビゼーの「カルメン」の主題による幻想曲 Fantasy on Themes from Bizet’s CARMEN (Wilberg)
「カルメン」の主題による幻想曲Bizet=Wilberg

フランス・ロマン派の代表的な作曲家であり、オペラ『カルメン』の作曲で知られるジョルジュ・ビゼー。

マック・ウィルバーグによって編曲された『「カルメン」の主題による幻想曲』は、2台のピアノを用いた8手連弾用にアレンジされており、『カルメン』の中でも特に有名な『闘牛士の歌』や『間奏曲』などのメロディがちりばめられています。

演奏には高度な技術が求められますが、その分聴衆を魅了する迫力あるステージを作り上げられるでしょう。

発表会やコンサートのラストを飾る曲として、オススメの1曲です。