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ボサノヴァの代表的なアーティスト・シンガーまとめ

ブラジル音楽の代表的なジャンルの一つ、ボサノヴァは本国のみならずアメリカやヨーロッパ各国、そしてここ日本でも根強い人気を誇ります。

それほど音楽に詳しくない方であっても、カフェで流れているようなおしゃれな音楽といえば何となくイメージできるかもしれませんね。

とはいえボサノヴァは単なるカフェミュージックというわけではなく、その奥深い魅力は偉大なアーティストやシンガーたちが築き上げたものです。

そんなボサノヴァに興味がある方に向けて、代表的なアーティストならびにシンガーを一挙ご紹介します!

ぜひチェックしてみてくださいね。

ボサノヴァの代表的なアーティスト・シンガーまとめ(1〜10)

Mas Que NadaSergio Mendes

Sérgio Mendes – Mas Que Nada (Official Audio)
Mas Que NadaSergio Mendes

世界的に有名なブラジリアン・ミュージシャン、セルジオ・メンデスさん。

ボサノヴァ、ジャズ、ファンクを交えたスタイルで、半世紀以上にわたりブラジル音楽を世界に広めてきました。

1960年代に結成したバンド、ブラジル66での活動で大きな成功を収め、ボサノヴァのリズムとメロディーをアメリカのポップミュージックと融合させることで国際的なブームを巻き起こしたのです。

代表曲の『Mas Que Nada』や『The Look of Love』は、幅広い世代から愛され続けている名曲中の名曲。

3度のグラミー賞受賞やアカデミー賞ノミネートなど、その才能は多方面で称賛されてきました。

ジャズの巨匠たちとの共演や、ブラック・アイド・ピーズなど現代アーティストとのコラボでも注目を集めるメンデスさん。

ブラジルの伝統を守りながら革新を続ける姿は、まさに偉大なるミュージシャンの証と言えるでしょう。

O BarquinhoMaysa

アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア出身のジャズ及びR&Bシンガーにして作曲家、プロデューサーでもあるメイサさん。

1990年代初頭にロンドンのバンド、インコグニートのメンバーとなり、1995年にはソロ・デビュー。

「A Woman in Love」や「Metamorphosis」などがビルボード・チャートの上位に長期間ランクインするなど、ソロ・アーティストとして華々しいキャリアを積み上げています。

ジェラルド・ヴィーズリーさんやリック・ブラウンさんといった錚々たる面々とのコラボレーションも果たしてきたメイサさん。

スムーズジャズのみならず幅広い音楽性で多くのファンを魅了し続けるシンガーですね。

ブラジル音楽好きの方にもぜひチェックしていただきたい存在です!!

Que Pena (Ele Já Não Gosta Mais De Mim)Gal Costa

ブラジルの伝説的な歌手として広く認識されているガル・コスタさん。

ラテン、インターナショナル、ポップ/ロックなど幅広いジャンルで活躍し、ボサノバ、MPB、トロピカリア、サイケデリック/ガレージ、ブラジリアン・トラディションズ、サンバなど多彩な音楽性を持ちます。

1965年に音楽キャリアをスタートさせ、1967年にはカエターノ・ヴェローゾさんとデビューアルバム『Domingo』をリリース。

1968年にはトロピカリア運動に参加し、ギルベルト・ジルさんら著名なソングライターの曲を数多く歌唱。

1982年のアルバム『Fantasia』に収録された『Festa Do Interior』が大ヒットを記録しました。

ポルトガル語、スペイン語、英語で歌う才能溢れるシンガーで、ブラジル音楽の真髄を味わいたい方にオススメのアーティストです。

ボサノヴァの代表的なアーティスト・シンガーまとめ(11〜20)

RioRoberto Menescal

ボサノヴァ界の重鎮にしてその創世記から活躍するロベルト・メネスカルさんは、ブラジルのヴィトーリア出身。

音楽家、作曲家、アレンジャー、プロデューサーなど多岐に渡る才能を発揮する名ミュージシャンです。

1950年代後半からトム・ジョビンさんやカルロス・リラさんらと共にボサノヴァのパイオニアとして活動を開始し、海をテーマにした曲調が特徴的な『O Barquinho』などの名曲の数々を生み出してきました。

エリス・レジーナさんやナラ・レオンさんら多くのアーティストのレコーディングにも参加し、アレンジを手掛けるなどボサノヴァとMPB発展の立役者としてブラジル音楽シーンを牽引。

優しく洗練された音楽性は幅広い層から愛され、ギターとヴォーカルでも存在感を放つメネスカルさんは現在も第一線で活躍中。

ボサノヴァの歴史を知るうえで欠かせない巨匠ですね。

CorcovadoAstrud Gilberto

ボサノヴァ界の国際的スターにして、「イパネマの娘」で一躍有名になったアストラッド・ジルベルトさん。

ブラジル出身のジルベルトさんはボサノヴァ、ブラジリアン・ジャズ、ブラジリアン・ポップなど多岐にわたるジャンルで活躍し、1960年代から2020年代にかけて音楽シーンを牽引しました。

1964年にスタン・ゲッツさんと組んだアルバム『Getz/Gilberto』に収録された「イパネマの娘」で世界的ブレイクを果たし、同作でグラミー賞を受賞。

その後も1992年にラテン・ジャズUSAからライフタイム・アチーブメント・アワード、2002年にインターナショナル・ラテン・ミュージック殿堂入り、2008年にラテン・グラミー賞ライフタイム・アチーブメント・アワードなど数々の栄誉に輝きました。

息子のマルセロさんやグレゴリー・ラソルサさんとの共演も話題を呼び、ボサノヴァの名曲の数々を歌い継ぐ姿は幅広い層のリスナーから愛されています。

Rapaz de BemJohnny Alf

ボサノヴァの先駆者であり、「ボサノヴァの父」とも称されるジョニー・アウフさん。

リオデジャネイロのヴィラ・イザベル出身のアウフさんは、9歳でピアノを始め、1952年にプロのキャリアをスタートさせました。

アメリカン・ジャズに影響を受けた独自の音楽スタイルを築き上げ、1955年に発表したアルバム『Rapaz De Bem』は後にボサノヴァの典型とみなされるように。

ブラジル音楽に新しいハーモニーをもたらした革新者として、同時代のミュージシャンからも高く評価されていたそうです。

2010年に亡くなるまで精力的に活動を続けたアウフさん。

ボサノヴァに興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

Chega De SaudadeNara Leão

ブラジル音楽界の最初期からボサノヴァの誕生と発展を支え、ムーブメントを牽引した伝説的なミューズ、ナラ・レオンさん。

1960年代前半にプロ活動をスタートさせ、ロベルト・メネスカルさんやカルロス・リラさん、ジョアン・ジルベルトさん、ヴィニシウス・ヂ・モライスさん、アントニオ・カルロス・ジョビンさんといった同時代の才能あるミュージシャンたちと親交を深め、ボサノヴァの革命を共に作り上げました。

デビュー作となる1964年のアルバム『Nara』や、翌1965年の『Opinião de Nara』『O Canto Livre de Nara』など、軍事独裁政権下のブラジルにおいて政治的なメッセージ性をはらんだ意欲作の数々は、MPB(ブラジル・ポピュラー音楽)やトロピカリアの源流としても評価されています。

風変わりでキュートなルックスと、抒情的かつ吟遊詩人のような歌声を武器に、ボサノヴァというジャンルの可能性を切り拓いたパイオニアであり、時代の象徴的な存在だったナラさん。

彼女の作品群は、ブラジル音楽の新しいファンにこそ聴いてほしい宝物といえるでしょう。