ボサノヴァの人気曲。おすすめの定番BGMまとめ
皆さんは「ボサノヴァ」と聞いてどのような音楽をイメージされますでしょうか。
ブラジル発祥の音楽ジャンルながら、特に日本では絶大な人気を誇るボサノヴァは1950年代に誕生、アントニオ・カルロス・ジョビンさんやヴィニシウス・ジ・モライスさん、ジョアン・ジルベルトさんといった伝説的な存在により世界的にポピュラーな音楽ジャンルへと成長しました。
こちらの記事では特に初心者の方に向けてボサノヴァの定番の名曲をリサーチ、まとめて紹介します!
ボサノヴァの人気曲。おすすめの定番BGMまとめ(1〜10)
Soul Bossa NovaNEW!Quincy Jones

映画『オースティン・パワーズ』のテーマとして、リアルタイムで観ていない世代にも広く知られている名曲!
アメリカの音楽界を牽引したクインシー・ジョーンズさんが手掛け、ジャズとボサノヴァが融合した陽気なサウンドは、聴くだけで気分が高揚します。
この楽曲は、わずか20分で作曲されたという逸話が残るほど、閃きと楽しさに満ちています。
1962年12月に発売のアルバム『Big Band Bossa Nova』に収録され、1998年のFIFAワールドカップのテーマにも採用されました。
休日のBGMやドライブのお供にすれば、誰もがハッピーな気分になれるのではないでしょうか!
So Nice (Summer Samba)NEW!Marcos Valle

ブラジル音楽の巨匠、マルコス・ヴァーリさんが21歳の時に手掛けた、ボサノヴァを象徴する一曲です。
夏のリオの浜辺で感じた波や恋心から生まれたという、甘酸っぱく切ない片思いの情景が目に浮かぶ歌詞が魅力的!
軽快なギターと浮遊感のあるオルガンが織りなすサウンドは、まるで頬をなでるそよ風のよう。
1965年のアルバム『O compositor e o cantor』で発表され、ウォルター・ワンダリー・トリオによる演奏版は1966年に全米チャートで26位を記録し話題となりました。
映画『Click』などでも使用された本作は、休日の午後にゆったりと心を解放したい時、最高のBGMになること間違いなしです!
CorcovadoNEW!Antonio Carlos Jobim

リオデジャネイロの丘から見下ろす夜景のように、きらめく静寂とロマンに満ちた美しい作品です。
ブラジル出身で“ボサノヴァの父”と称されるアントニオ・カルロス・ジョビンさんが手掛けたこの楽曲は、静かな星が輝く夜に愛する人と過ごす満ち足りた時間を描いているようで、甘く切ないメロディが心に優しく響きます。
1963年に録音されたスタン・ゲッツさんらとの名盤『Getz/Gilberto』で世界的に知られ、フランク・シナトラさんにもカバーされました。
ブラジルのテレビドラマでオープニングテーマとして使われたことも有名ですよね。
一人で物思いにふける夜や、大切な人との語らいのBGMにすれば、いつもの時間がより豊かなものに感じられるでしょう。
Chega De SaudadeNEW!João Gilberto

哀愁に満ちた”サウダージ”の心に別れを告げ、愛する人の腕の中へ帰る喜びを歌い上げる、ブラジル出身のジョアン・ジルベルトさんによるボサノヴァ創世記の一曲。
1958年7月に彼自身の歌とギターで録音され、新しい音楽の夜明けを告げた作品ですよね。
マイナーキーの切なさからメジャーキーの安らぎへと移ろう本作は、ささやくような歌声と軽やかなギターが絶妙に調和します。
休日の午後に窓辺で耳を傾ければ、心の澱がすっと浄化され、穏やかな時間が流れていくのを感じられるでしょう。
ビデオゲーム『ペルソナ5 ロイヤル』でも引用された、時代を超えて愛される名曲です。
The Girl From IpanemaNEW!Getz/Gilberto

浜辺を歩く美しい女性への、憧れと届かない想いを歌った切ないメロディが心に染み入る、ゲッツ/ジルベルトの作品。
アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツさんと、ボサノヴァを確立したブラジルのジョアン・ジルベルトさんによる共演は、記憶に深く残っているという方も多いのではないでしょうか。
本作は、ジョアンさんのギターにスタンさんのクールなサックスが絡み合うおしゃれな雰囲気が魅力的。
1964年3月に公開された名盤『Getz/Gilberto』に収められ、映画『Get Yourself a College Girl』でも使用されました。
1965年のグラミー賞で最優秀レコード賞に輝いたことでも知られています。
洗練されたサウンドは休日の午後のBGMにすれば、よりリラックスした時間が過ごせるでしょう。
WaveNEW!Antonio Carlos Jobim

寄せては返す穏やかな波のように、優美なメロディが心を包み込む、ブラジル出身のアントニオ・カルロス・ジョビンさんによる傑作。
本作で描かれるのは、二人が共に夢を見れば孤独は消えていくという、ロマンティックな愛の世界です。
クラウス・オガーマンさんが手掛けた豪華なストリングスが、その情景を一層美しく彩りますよね。
1967年10月に公開された名盤『Wave』に収められたこの作品は、米国のジャズ・アルバム・チャートで第5位を記録し、世界的な人気を博しました。
一人で静かに物思いにふける夜はもちろん、大切な人と過ごす時間にそっと寄り添ってくれる、珠玉のボサノヴァです。
TristeNEW!Antonio Carlos Jobim

ポルトガル語で「悲しみ」を意味するタイトルが付けられた、ブラジル出身のアントニオ・カルロス・ジョビンさんによる作品です。
孤独からくる寂しさをテーマにしながら、それを都会的でクールな憂いへと昇華させた、とても美しい楽曲の一つとされています。
クールジャズの影響を感じさせる洗練されたハーモニーと、物憂げでありながら流麗なメロディーの調和は、聴く者の心にそっと寄り添ってくれます。
この楽曲は1967年9月に発表された名盤『Wave』に収録され、Billboardジャズチャートで5位を記録。
心を落ち着かせたいときや、一人静かに物思いにふける夜に聴いてみてはいかがでしょうか?