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ボサノヴァの人気曲。おすすめの定番BGMまとめ

皆さんは「ボサノヴァ」と聞いてどのような音楽をイメージされますでしょうか。

ブラジル発祥の音楽ジャンルながら、特に日本では絶大な人気を誇るボサノヴァは1950年代に誕生、アントニオ・カルロス・ジョビンさんやヴィニシウス・ジ・モライスさん、ジョアン・ジルベルトさんといった伝説的な存在により世界的にポピュラーな音楽ジャンルへと成長しました。

こちらの記事では特に初心者の方に向けてボサノヴァの定番の名曲をリサーチ、まとめて紹介します!

ボサノヴァの人気曲。おすすめの定番BGMまとめ(1〜10)

Manhã de carnavalAstrud Gilberto

カーニバルの喧騒が過ぎ去った朝の、切なくも美しい情景が目に浮かぶようです。

ブラジル出身の歌手アストラッド・ジルベルトさんの、ささやくようでいて涼やかな歌声が、失われた恋への哀愁と新しい一日の始まりがもたらす微かな希望を繊細に表現しています。

この作品は1959年公開の映画『Orfeu Negro』の主題歌として知られ、アストラッドさんによるバージョンは1965年9月に発売されたアルバム『The Shadow of Your Smile』に収録されています。

夜明けの静かな時間や、一人で物思いにふけたい夜に耳を傾けると、本作の持つ哀愁漂うメロディーに心がそっと包み込まれていくのを感じられるはずです。

TristeAntonio Carlos Jobim

ポルトガル語で「悲しみ」を意味するタイトルが付けられた、ブラジル出身のアントニオ・カルロス・ジョビンさんによる作品です。

孤独からくる寂しさをテーマにしながら、それを都会的でクールな憂いへと昇華させた、とても美しい楽曲の一つとされています。

クールジャズの影響を感じさせる洗練されたハーモニーと、物憂げでありながら流麗なメロディーの調和は、聴く者の心にそっと寄り添ってくれます。

この楽曲は1967年9月に発表された名盤『Wave』に収録され、Billboardジャズチャートで5位を記録。

心を落ち着かせたいときや、一人静かに物思いにふける夜に聴いてみてはいかがでしょうか?

DesafinadoJoão Gilberto

新しい音楽が「調子外れ」と揶揄されたことへの返答として作られた、ブラジル出身の巨匠ジョアン・ジルベルトさんの作品です。

彼のささやくような歌声とギターは、たとえ音程が正確でなくとも、それは心からの愛情の表れなのだと優しく語りかけます。

この楽曲に込められた洒落っ気と自信に満ちた態度は、まさにボサノヴァの精神そのもの!

1959年に彼のデビュー盤『Chega de Saudade』に収録され、2001年にはラテングラミーの殿堂入りを果たしました。

ボサノヴァの名曲にしてジャズスタンダードとして定着している人気曲ですから、ぜひチェックしてみてくださいね。

ボサノヴァの人気曲。おすすめの定番BGMまとめ(11〜20)

TravessiaMilton Nascimento

哀愁を帯びたギターの音色と、心に染み入るメロディーが印象的なブラジル音楽の巨匠、ミルトン・ナシメントさんの作品です。

「橋渡し」を意味するタイトルが付けられたこの楽曲は、過去の愛に別れを告げ、孤独の中から未来への一歩を踏み出そうとする切ない心情を描いているかのよう。

彼の透き通るようなファルセットが、聴く人の心の奥まで響き渡ります。

本作は1967年10月に開催された国際歌謡祭で準優勝し、彼の名を世界に知らしめた名曲として記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

デビューアルバム『Travessia』の表題曲で、静かに自分と向き合いたい夜、その温かな音色が優しく包み込んでくれることでしょう。

Samba De Uma Nota SóTom Jobim

ブラジルが生んだ巨匠、アントニオ・カルロス・ジョビンさんが手掛けた、遊び心あふれる名曲です。

たった一つの音を繰り返すユニークな冒頭から、豊かなメロディが花開いていく展開は、まるで恋の始まりのよう。

最初は一つの想いしかなかった主人公の心が、溢れる愛情で満たされていく情景が目に浮かびますよね。

本作は1960年にジョアン・ジルベルトのアルバム『O Amor, o Sorriso e a Flor』で披露され、フランク・シナトラをはじめ数々の名匠に愛されてきました。

軽快でお洒落な雰囲気は、休日のBGMとして心地よい時間をもたらしてくれるでしょう。

Upa, NeguinhoElis Regina

ブラジルが生んだ伝説の歌姫、エリス・レジーナさん。

社会的な抑圧に屈せず「さあ、立ち上がろう」と呼びかける力強いメッセージを、弾けるホーンが印象的なサンバ・ジャズに乗せて歌い上げます。

エネルギッシュな歌声と情熱的なリズムが一体となり、聴く者に底知れぬ活力を与えてくれるようです。

この楽曲は、1965年初演の舞台『Arena Conta Zumbi』の劇中歌として生まれ、ライブ盤『Dois na Bossa nº2』などで広く知られるようになりました。

気分を奮い立たせたい時、背中を押してほしい時にぴったりの応援歌ではないでしょうか?

Preciso Aprender a Ser SóMarcos Valle

失恋を経験し「これからは独りでいることに慣れなければ」と自分に言い聞かせる、切ない心情を描いた一曲です。

ブラジル音楽界の巨匠、マルコス・ヴァッリさんが手掛けたこの名バラードは、ボサノヴァの心地よいリズムとジャズの洗練された響きが特徴的。

彼の優しい歌声が、どうしようもない孤独にそっと寄り添ってくれます。

ヴァッリさん自身の歌唱は1965年の名盤『O Compositor e o Cantor』で聴くことができますが、前年にシルヴィア・テリスさんの歌唱でラジオ局の最優秀曲に選ばれるなど、当時から広く親しまれていました。

物思いにふけりたい静かな夜、あなたの心に優しく染み渡るかもしれませんね。