イングランド民謡といえば、誰もが一度は耳にしたことがある心温まるメロディーと素朴であったりさまざまな意味や文化そのものが込められた歌詞が魅力ですよね。
ブリティッシュトラッドには、民衆の暮らしや自然、そして時には冒険心を揺さぶるような物語が詰まっています。
イギリスの文化を深く理解するためにも、またギターやフィドルなどの練習曲としても最適な音楽です。
今回の記事では伝統的なインランド民謡の名曲をまとめてご紹介、歴史を感じさせる調べと、現代にも通じる普遍的なメッセージを持つブリティッシュトラッドの世界を、一緒に楽しんでみませんか?
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【イングランド民謡】ブリティッシュトラッドの名曲まとめ(1〜10)
The Lark In the Morningアイルランド民謡

こちら「The Lark In the Morning」は、イギリスのイングランド地方で長年親しまれているフォークソングです。
この曲は古くから歌い継がれており、たくさんのミュージシャンたちがレコードやCDにこの曲を収録しています。
歌詞はいくつかのバージョンがありますが、ほとんどは農村の少年が少女と恋に落ちるという内容です。
Lavender’s Blueイングランド民謡

心温まるメロディーが印象的な、イングランドの有名な民謡です。
もともとは17世紀の酒場で歌われるような陽気で少し大人びた恋の歌だったそうですが、やがて子ども向けの愛らしい歌詞に変わっていきました。
王様と女王様になぞらえて真っ直ぐな想いを伝える内容は、なんとも微笑ましいですよね。
本作は、1948年公開のディズニー映画『So Dear to My Heart』でバール・アイヴスさんによって歌われ、1950年のアカデミー歌曲賞にノミネートされたことで世界的に知られるようになりました。
イギリスのバンド、マリリオンがアルバム『Misplaced Childhood』でカバーしたことも有名ですね。
穏やかな昼下がりや、ゆったり過ごしたい休日のBGMにぴったりでしょう。
Early One Morningイングランド民謡

イングランドの民謡には、心温まるメロディーとは裏腹に、実はかなり切実な物語が描かれた作品が少なくありません。
本作もその一つで、ある朝早く、恋人に心変わりされてしまった乙女の嘆きがテーマとなっています。
一聴すると明るい調べですが、その裏には愛を失った絶望とやるせなさが込められており、このギャップがなんとも言えませんね(笑)。
歌詞が初めて文献に登場したのは1787年頃と伝えられています。
サラ・ブライトマンさんがデビュー盤『The Trees They Grow So High』で取り上げたほか、1978年末からはBBCラジオのテーマ曲としても長年親しまれました。
物語性のある音楽や、英国文化の奥深さに触れたい方にぴったりな一曲です。
I Will Give My Love An Appleイングランド民謡

イングランド民謡のなかでも、なぞなぞ歌として知られる面白い作品です。
愛する人へ「芯のない林檎」や「扉のない家」を贈ると歌いかける、ミステリアスな歌詞が想像力をくすぐりますよね。
本作は、その謎が後半で明かされる構成になっていて、実は自分の頭や心といった全てを捧げるという、とてもロマンティックな愛の寓意が隠されています。
素朴な五音音階の旋律が、この純粋な想いを一層引き立てているのも魅力の1つですね。
この歌は古くから伝承され、1906年にドーセット州で採譜されたという記録があります。
作曲家のベンジャミン・ブリテンさんによる編曲も有名で、テノール歌手ピーター・ピアーズさんとギタリストのジュリアン・ブリームさんによる名盤『Music for Voice and Guitar』で聴くことができます。
言葉遊びの奥に隠された深い愛情に触れたい方や、大切な人への想いを静かに噛み締めたい夜にぴったりの一曲ではないでしょうか。
Clyde’s Waterイングランド民謡

イングランドやスコットランドに伝わるバラッドには、心温まるものだけでなく、胸を締め付けるような悲劇的な物語も数多く存在します。
その代表格といえるのが、別名『The Drowned Lovers』としても知られるこちらの物語歌です。
母親の反対を押し切り、愛する人のもとへ向かった若者が川に阻まれて命を落とし、それを知った恋人も後を追って水の中に身を投じるという、どこまでも悲しい恋人たちの運命が描かれています。
本作は1951年7月にジョン・ストラチャンという歌い手によって初めて録音された記録が残っており、その後多くのフォークシンガーに歌い継がれてきました。
ニック・ジョーンズさんの名盤『Penguin Eggs』や、マーティン・カージーさんのアルバム『Skin and Bone』など、歌い手によって異なる解釈を聴き比べるのも、この曲の醍醐味といえるでしょう。
Greensleevesイングランド民謡

緑の袖の貴婦人への叶わぬ想いを歌った、物悲しい調べで知られるイングランドの民謡。
この楽曲は1584年の書籍『A Handful of Pleasant Delights』に18連もの歌詞が収められ、シェイクスピアの戯曲中で言及されるほど古くから親しまれてきました。
その優美な旋律は、クリスマスキャロル『What Child Is This?』の原曲となったり、映画『How the West Was Won』で使われたりと、時代を超えて様々な形で愛されています。
歌詞に登場する女性の解釈は様々で、その謎めいた物語が本作の奥深い魅力です。
歴史のロマンに浸りたい時や、静かに心を落ち着けたい時にぴったりの作品と言えるでしょう。
Rufford Park Poachersイングランド民謡

イングランド民謡には心温まる調べが多いですが、なかには歴史の重みを伝える力強い作品もあります。
その1つとして有名なのが、1851年頃に起きた実際の事件を歌ったバラッド。
生活の困窮から密猟団を結成した労働者と、猟場管理者との悲劇的な衝突がテーマで、なかなかにハードな物語がつづられています。
抒情的な旋律にのせて歌われるのは、当時の人々の抵抗と切実な叫びなのですね。
この楽曲は、1908年7月にイングランドの民謡歌手ジョセフ・テイラーさんの歌唱を、音楽学者のパーシー・グレインジャーさんが録音したものが初の商業音源です。
その後、マーティン・カーシーが名盤『Out of the Cut』で取り上げるなど、多くのフォークシンガーに歌い継がれてきました。
英国史の片鱗に触れたいときに聴いてみると、また違った感慨が湧くでしょう。



