【定番】コンテンポラリー・ミュージックの名曲
あなたはコンテンポラリー・ミュージックと聞いて、どんな曲をイメージしますか?
恐らく、多くの方が明確なイメージを持てないと思います。
簡単に説明するとコンテンポラリー・ミュージックはクラシック音楽の現代版で、クラシックよりも幅広い音楽性を持ちます。
抽象的なジャンルなので、現代クラシックという認識でも問題ないでしょう。
今回はそんなコンテンポラリーミュージックの名曲をピックアップしてみました。
クラシックが好きな方はぜひチェックしてみてください!
【定番】コンテンポラリー・ミュージックの名曲(1〜10)
String Quartet No 4Jonathan Harvey

積極的に電子音響技術を取り入れた音楽性で知られているイギリス出身の作曲家、ジョナサン・ハーヴェイさん。
ケンブリッジ大学出身でエルヴィン・シュタインさんやハンス・ケラーさんを師匠に持ち、最終的にドクター・オブ・フィロソフィーという博士号に次ぐ学位を取得しています。
そんな彼の名曲である『String Quartet No 4』は、不協和音を多く用いた作品で、非常に個性的な音楽性に仕上げられています。
ノイズミュージックが好きな方はぜひチェックしてみてください。
Become OceanJohn Luther Adams

ピューリッツァー賞を受賞した経歴を持つアメリカ出身の作曲家、ジョン・ルーサー・アダムスさん。
もともとはロックバンドのドラマーとして活躍していたこともあるため、他のコンテンポラリー・ミュージックに比べるとキャッチーに仕上げられていることが多い印象です。
こちらの『Become Ocean』はそんな彼の名曲として有名な作品で、タイトルからも分かるように海をイメージした深くゆったりとしたコンテンポラリー・ミュージックに仕上げられています。
Cello ConcertoUnsuk Chin

韓国を代表するコンテンポラリー・ミュージックの作曲家、チン・ウンスクさん。
世界的に有名な作曲家で、代表的な作品である『Troerinnen』ではベルリン・フィルハーモニー楽団で演奏されました。
そんな彼の作品のなかで、特にオススメしたい作品が、こちらの『Cello Concerto』。
弦楽器と管楽器を主体とした構成で、不協和音と和音を見事にミックスさせた独特の表現が非常に印象的な作品です。
彼の作品は演奏家泣かせの曲として知られているのですが、この曲でも圧倒的な演奏の難易度を感じると思います。
【定番】コンテンポラリー・ミュージックの名曲(11〜20)
Duet for cello and orchestraCassandra Miller

ロンドンを拠点に活動しているカナダ出身の作曲家、カサンドラ・ミラーさん。
実験的な作風で知られている作曲家で、コンテンポラリー・ミュージックのなかでも、特に個性的な音楽性で仕上げられています。
そんな彼女の作品のなかで、定番として人気を集めているのが、こちらの『Duet for cello and orchestra』。
前半は和音を中心としたキャッチーな仕上がりですが、4分を超えてくると徐々に和音が乱れ、インパクトのある不協和音が鳴り響きます。
そして終盤に近づくにつれて、非常に自然な度合いで和音に戻っていくという挑戦的な試みが感じられる名曲です。
Little Match Girl PassionDavid Lang

世界的な知名度を持つニューヨーク出身の作曲家、デヴィッド・ラングさん。
スタンフォード大学で学士号を取得した後、アイオワ大学で作曲家のマーティン・ジェニーさんから音楽を学び、イェール大学で音楽の博士号を取得しています。
まさに音楽エリートですね。
こちらの『Little Match Girl Passion』はそんな彼の最も有名なコンテンポラリー・ミュージックで、『マッチ売りの少女』をテーマに作られ、現代的な声楽作品として高い評価を受け、ピューリッツァー音楽賞を受賞しています。
The Blue NotebooksMax Richter

アバンギャルドなパフォーマンスで人気を集める6人組のピアニスト・グループ、ピアノ・サーカスのメンバーとして世界的な評価を受けている作曲家、マックス・リヒターさん。
同じくコンテンポラリーなピアニストとして注目されている。
ヨハン・ヨハンソンさんと並んで、非常に高い評価を受けているピアニストとして有名です。
こちらの『The Blue Notebooks』は、2004年にリリースされた作品で、反暴力のメッセージ性がこめられた感動的なコンテンポラリー・ミュージックです。
PassionPascal Dusapin

インターナショナル・ロストラム・オブ・コンポーザーズという権威のある音楽賞を受賞した経歴を持つ、フランス出身の作曲家、パスカル・デュサパンさん。
初期はエクリチュールを主体とした切れ味の良い作風でしたが、舞台作品を取り上げるようになってからは、調性や既存のクリシェへの依存といった作風に変わっていました。
こちらの『Passion』は、そんな彼の名曲として名高い作品で、コンテンポラリー・ミュージックの定番として知られていますね。
ぜひチェックしてみてください。