ジャズと一口に言っても無数のサブジャンルが存在しますし、どの楽器が主役となるかでサウンド自体が変わるのもおもしろいですよね。
文字通りピアノが主体となる「ジャズピアノ」は、日本でも特に人気の高いジャズミュージックです。
誰でも一度は耳にしたことがある名曲も多いですし、ジャズ初心者で最初にピアノトリオのアルバムから聴き始めたという方も多いのではないでしょうか。
今回の記事ではそんなジャズピアノの中でも、アップテンポでクールかつかっこいいピアノが楽しめる名曲を中心として、近年のジャズも含めて時代を問わず集めてみました。
日ごろは叙情的でスローなジャズピアノばかり聴いている、という方もこの機会に要チェック!
- ピアノで弾けたらかっこいい!魅力抜群の名曲たちをピックアップ
- 【大人向け】ピアノ発表会にオススメ!聴き映えする名曲を厳選
- 【まずはここから!】ジャズロックの名曲。おススメの人気曲
- ジャズピアノの名曲。世界の名ピアニストによるオススメのピアノジャズ
- 【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!
- 【小学生向け】ピアノ発表会で聴き映えする華やかな名曲たち
- 【ピアノ弾き語り】超かっこいい!さらっと弾きこなせるおすすめ楽曲
- 【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】
- スウィングジャズの名曲。おすすめの人気曲
- ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~
- 【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ
- ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介
- 【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ
かっこいいジャズピアノ。定番の人気曲から隠れた名曲まで(1〜10)
Dusty McNuggetBrad Mehldau

1993年活動を開始したアメリカのジャズミュージシャン、ブラッド・メルドーさん。
彼が2002年にリリースした『Largo』に収録した『Dusty Mcnugget』は、細かいドラムをバックにかけめぐるピアノの美しい旋律がたまりません。
特に後半のアドリブがかっこよく、リズムをうまく崩しながら流れるように奏でる彼の演奏には、思わず聞き惚れちゃいます!
全体を通してかなり聴きやすい曲なので、ジャズ初心者にもオススメですよ!
Cleopatra’s DreamBud Powell

ジャズピアニストのバド・パウエルさんが1959年にリリースした『Cleopatra’s Dream』。
この曲は『クレオパトラの夢』という邦題がつけられており、その怪しげな雰囲気と迫力がたまらないんですよ!
Cフラットメジャースケールというフラット記号が7つもつく調で演奏されており、メインのフレーズも八分の裏から入る独特のリズム。
その常人では思いつかないような感性で展開されるメロディーが聴いていてクセになっちゃうんです!
特に日本での人気が高いこの曲。
ジャズ喫茶などに入った時はこの曲が流れていないか耳をすませてみてはいかがでしょうか?
Splittin’Ray Bryant

レイ・ブライアントさんは、アメリカのジャズ・ピアニストで作曲家としても知られています。
彼の『Splittin’』は、1957年リリースされたアルバム『Ray Bryant Trio』に収録されていて、その弾むようなタッチが魅力の1曲です。
この歌は途中でスリリングな演奏が楽しめるのですが、その雰囲気は同じくピアニストのバド・パウエルさんの影響を感じられます。
しっかりと強弱をつけてソウルフルに演奏している姿は、観ていると引き込まれますよ!
PatternsAhmad Jamal Trio

アーマッド・ジャマル・トリオの『Patterns』。
1970年にリリースされたアルバム『The Awakening』に収録された隠れた名曲です。
アーマッド・ジャマルさんの演奏は休符の使い方が絶妙。
この曲でも全体にわたって細かい休符がちりばめられており、フレーズが非常に印象的に仕上がっています。
ジャズの発展にとても大きな影響を与えたという彼の演奏は、ジャズの歴史書などの読み物を片手に聴くのもいいかもしれませんね。
Rise And ShineRobert Glasper

アメリカのジャズピアニスト、ロバート・グラスパーさんはR&Bやヒップホップなどを取り入れた幅広い音楽性が魅力。
その中でも『Rise And Shine』は、非常に独創的なリズムが魅力の1曲なんです。
特に左手のフレーズが独特で、付点四分音符とシンコペーションを上手く使ったフレーズは、全く聴いたことのない音楽体験をあなたにもたらしてくれますよ。
ベース音が変拍子の中で怪しく動き回るパッセージも非常に印象的です!
BoogabluesGerald Clayton

オランダ生まれで現在はアメリカを拠点とした活躍するジェラルド・クレイトンさんは、2000年代後半以降の新世代ジャズシーンにおいて注目を集めるジャズピアニストです。
音楽一家で育った彼はジャズにとどまらない音楽性を武器として、現行ジャズの革新的なプレイヤーである彼のディスコグラフィの中でも、今回は記念すべきソロデビュー作『Two-Shade』に収録されている『Boogablues』を紹介します。
当時20代半ばだったジェラルドさんの若々しくも才気あふれる、弾けるようなピアノはテクニカルな面を強調するよりもバンドアンサンブルや全体的なグルーヴを重視したようなスタイルで、滑らかで上品なメロディと緩急自在のクールなプレイはピアノトリオがお好きであれば間違いなくはまるはず!
Tuesday WonderlandEsbjörn Svensson Trio

スウェーデン出身のジャズピアノトリオ、イー・エス・ティー。
正式名称は、Esbjörn Svensson Trioですが略して呼ぶことが多いですね。
そんな彼らが2006年にリリースしたアルバム、『Tuesday Wonderland』のタイトル曲は美しいピアノアレンジが聴きどころ。
特に後半に向けて電子音などが混ざってきて非常にカオスな雰囲気になりますが、その聴いたことのないようなサウンドがやみつきになりますよ!