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かっこいいジャズピアノ。定番の人気曲から隠れた名曲まで

ジャズと一口に言っても無数のサブジャンルが存在しますし、どの楽器が主役となるかでサウンド自体が変わるのもおもしろいですよね。

文字通りピアノが主体となる「ジャズピアノ」は、日本でも特に人気の高いジャズミュージックです。

誰でも一度は耳にしたことがある名曲も多いですし、ジャズ初心者で最初にピアノトリオのアルバムから聴き始めたという方も多いのではないでしょうか。

今回の記事ではそんなジャズピアノの中でも、アップテンポでクールかつかっこいいピアノが楽しめる名曲を中心として、近年のジャズも含めて時代を問わず集めてみました。

日ごろは叙情的でスローなジャズピアノばかり聴いている、という方もこの機会に要チェック!

かっこいいジャズピアノ。定番の人気曲から隠れた名曲まで(1〜10)

Peaceful WarriorAaron Parks

16才でデビューした天才ピアニスト、アーロン・パークスさん。

彼の『Peaceful Warrior』は、速いフレーズをほとんど使わないのにかっこいい不思議な曲です。

その一番の魅力は独特の音楽性。

調性を感じさせない浮遊感のあるフレージングは、クラッシックのドビュッシーのような洗練された雰囲気を感じさせてくれます。

国内では、上原ひろみさんなどのモダンジャズが好きな人はきっと彼の曲も気にいるはずですよ!

HopoponoGoGo Penguin

GoGo Penguin – Hopopono (Official Video) [Gondwana Records]
HopoponoGoGo Penguin

ゴーゴー・ペンギンは英国マンチェスターのピアノトリオで、洗練された先進的なスタイルが特徴で日本でも人気の高いグループです。

この楽曲はミニマルな動機が波紋のように広がり、都会の夜を駆ける高揚と内省の往復を描写。

ビートの粒立ちとクラシカルな和声が、焦燥と希望を同居させます。

2014年3月に発売されたアルバム『v2.0』収録で、同年10月のDeluxe Editionにも収録。

深夜のドライブや集中作業にぴったりですし、ぜひ細部まで耳を澄ませて、低音のうねりとピアノの反復を味わいましょう。

Get HappyFREDDIE REDD

アメリカのピアニスト、フレディ・レッドさん。

彼の『Get Happy』は1958年にリリースされた同名アルバム収録のリードトラック。

この曲は、非常にピアノタッチがリアルに感じられるのが魅力なんです。

収録された音源を聴いていてもまるで目の前でライブ演奏されているかのような、なまなましいピアノの迫力がたまりません!

緩急のつけ方も非常にうまい彼の演奏は、最後までまったく飽きることなく聴けてしまいますよ。

かっこいいジャズピアノ。定番の人気曲から隠れた名曲まで(11〜20)

Days Of Wine & RosesOscar Peterson

原曲は『酒とバラの日々』という邦題でも知られる、映画音楽界の巨匠ヘンリー・マンシーニさんが作曲した同名の映画のテーマ曲です。

グラミー賞を受賞するなど高い評価を受けた作品ですが、ジャズのスタンダードナンバーとしても有名なのですね。

中でも「鍵盤の皇帝」ことオスカー・ピーターソンさんのトリオによる演奏はジャズの歴史の残る名演として超有名。

卓越したテクニックに裏打ちされた華麗なプレイはもちろん、これぞジャズの「粋」としか言いようがない身も心も踊らせるグルーヴはかっこいいの一言!

ワイングラスを片手に、ちょっぴり気取って聴いてみてはいかがですか。

RainRed Garland Trio

1958年のアルバム『All Kinds of Weather』に収録の『Rain』は、レッド・ガーランドさんの流れるようなタッチが楽しめる1曲。

ウォーキングベースが軽快なポール・チェンバースさんと、スイング感あふれるドラムが心地よいアート・テイラーさんとのトリオ構成での演奏は、速いパッセージを使いながらも耳障りにならないのも魅力なんです。

途中にピアノはもちろん、ベースやドラムのソロパートもあって非常に聴きごたえのあるこの曲。

何度聴いても飽きない演奏をぜひチェックしてみてくださいね!

サマータイムGeorge Gershwin

Summertime (Gershwin) – The Pianos of Cha’n
サマータイムGeorge Gershwin

夏の気だるい午後にぴったりの、心が安らぐ子守歌はいかがでしょうか。

ジョージ・ガーシュウィンが手掛けたオペラ『ポーギーとベス』からの一曲で、1935年に初めて世に出た作品です。

この楽曲は、ジャズの自由な雰囲気とクラシック音楽の持つ美しさが溶け合い、聴く人の心を優しく包み込みます。

シンプルな旋律ながら、その奥には深い情感が揺蕩うのを感じられるでしょう。

歌詞には、我が子をあやす母の愛情と未来への静かな希望が描かれ、アフリカ系アメリカ人のスピリチュアルな世界観が息づいています。

1959年の映画版『ポーギーとベス』でも効果的に使用されたことでも知られています。

暑さで疲れた心にそっと寄り添い、穏やかな時間を与えてくれる本作は、ゆったりと音楽を楽しみたい方におすすめですよ。

FiveBill Evans Trio

Bill Evans Trio – Five (The Theme) (rehearsal) Copenhagen 1966-10-25
FiveBill Evans Trio

1971年にリリースされたアルバム『Waltz for Debby』が、日本でも高い知名度をほこるビル・エヴァンスさん。

1959年の『Portrait in Jazz』に収録の『Autumn Leaves』もよく耳にするナンバーですよね。

そんな彼の名演の中でも忘れてはいけないのが『Five』なんです。

3連符を多用したこの曲は、複数のリズムが混在するポリリズムのような独特のフレーズにしびれちゃいます。

複雑なリズムながらも印象に残るフレーズが多いので、ぜひあなたのお気に入りを探してみてくださいね!