【ピアノ×暗い曲】悲しみにどっぷり浸れるクラシックの名曲
気分がすぐれずないとき、無理にポジティブになろうとするより、しばらくは悲しみに暮れていたいと思うことはありませんか?
感傷に浸りながら過ごすことで、悲しかった出来事を自分のなかで自然に消化でき、前向きになれることもありますよね。
今回は、そんな「悲しみにどっぷり浸りたい瞬間」に聴きたい、オススメのクラシック作品のなかから、暗い雰囲気のピアノ曲をご紹介します!
ただ暗いだけでなく、ピアノの繊細さや美しさも味わえる名曲ばかりですので、聴き終わる頃にはきっと心がいくぶん軽く感じられるはずです。
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もくじ
- 【ピアノ×暗い曲】悲しみにどっぷり浸れるクラシックの名曲
- ソナチネ 嬰ヘ短調 M. 40 2楽章 メヌエットMaurice Ravel
- グノシエンヌ第3番Erik Satie
- メロディOp.4-2Fanny Mendelssohn
- ピアノソナタ第2番 第3楽章 『葬送行進曲』Frederic Chopin
- ノクターン 第19番Op.72-1 ホ短調「遺作」Frederic Chopin
- 「四季」-12の性格的描写 Op.37bis 6月「舟歌」Pyotr Tchaikovsky
- ドゥムカ ハ短調 作品59Pyotr Tchaikovsky
- 3つのロマンス 作品11-1Clara Schumann
- ソナチネ 嬰ヘ短調 M. 40 1楽章 中庸にMaurice Ravel
- 無言歌集 第5巻 Op62-5 第3曲「ヴェニスの舟歌」Felix Mendelssohn
- 夜のガスパール, M. 55: II. 絞首台Maurice Ravel
- 6つの小品 『ノクターン』Pyotr Tchaikovsky
- 白鳥の歌 『セレナーデ』Franz Schubert
- 練習曲「音の絵」 Op.39 第2番 イ短調 「海とかもめ」Sergei Rachmaninov
- 夢Claude Debussy
- 夜の海辺にてHeino Kasuki
- ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」第1楽章Ludwig van Beethoven
- ノクターン 第20番 嬰ハ短調 KK. IVa-16「遺作」Frederic Chopin
- ヴォカリーズ Op.34-14Sergei Rakhmaninov
- ピアノソナタ 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」第1楽章Ludwig van Beethoven
- 無言歌集 第4巻 Op.53 第4曲「心の悲しみ」Felix Mendelssohn
- 無言歌集 第1巻 Op.19 第2曲「後悔」Felix Mendelssohn
- エレジー ハ短調 作品24Gabriel Fauré
- 舟歌 第10番 イ短調 Op.104-2Gabriel Fauré
- プレリュード ハ短調 作品28 – 20Frederic Chopin
- ピアノソナタ第8番「悲愴」第二楽章Ludwig van Beethoven
- 幻想的小品集 前奏曲「鐘」Op.3-2 嬰ハ短調Sergei Rakhmaninov
- 組曲「クラヴサン組曲第2集」より 「サラバンドと変奏」HWV 437 ニ短調Georg Friedrich Händel
- 感傷的なワルツPyotr Tchaikovsky
- 24の前奏曲 第4番 Op.28-4Frederic Chopin
- ワルツ 第7番 Op.64-2Frederic Chopin
- 12の練習曲 Op.8 第12番「悲愴」Aleksandr Skryabin
- 愛の悲しみKreisler=Rachmaninov
- 幻想的小品集 Op.3 第1曲 悲歌(エレジー)Sergei Rachmaninov
- 古い時計台 Op.48-2Heino Kaski
- 「四季」-12の性格的描写 Op.37bis 10月「秋の歌」Pyotr Tchaikovsky
- 幻想的小品集 エレジー(悲歌)Op.3-1 変ホ短調Sergei Rakhmaninov
- ワルツ第10番Frederic Chopin
- グノシェンヌ第1番Erik Satie
【ピアノ×暗い曲】悲しみにどっぷり浸れるクラシックの名曲(1〜20)
「四季」-12の性格的描写 Op.37bis 6月「舟歌」NEW!Pyotr Tchaikovsky

ロシアの作曲家によるピアノ独奏曲集『The Seasons』の中でも、叙情美をたたえて人気の高い一曲です。
本作は1876年6月に雑誌で公開されたもので、寄せては返す波のような物悲しい旋律で始まります。
水辺の情景を描いた詩が添えられているとされ、その切ない調べは聴く人の心に深く染み渡ります。
中間部で一転して長調になると、星のきらめきを思わせる華やかなアルペジオが展開されます。
あまりにも人気が高いため、1981年に振付されたバレエ『Piano Pieces』にも用いられました。
悲しみに沈む心に優しく寄り添う、言葉にならない感情が込み上げてくる名曲です。
ドゥムカ ハ短調 作品59NEW!Pyotr Tchaikovsky

ロシアの広大な田園風景が目に浮かぶような、ピョートル・チャイコフスキーによるピアノのための作品です。
1886年2月に作曲された本作は、ウクライナの「思いの中の小説」を意味する形式が用いられています。
深い哀愁を帯びた旋律で静かに始まりますが、中間部では民族舞曲のように一気に情熱的になり、感情がほとばしるようです。
しかし最後は再び静寂に包まれ、冒頭よりも諦念に満ちた響きで締めくくられます。
悲しみと祝祭的な喜びが交錯する本作は、感傷的な気分に浸りつつ、ドラマティックな展開も味わいたい方に聴いてほしい一曲です。
3つのロマンス 作品11-1NEW!Clara Schumann

抑制された表現の中に、深い叙情性を秘めたピアノ作品です。
全3曲からなるロマンティックな小品集の冒頭を飾るこの楽曲は、1839年に作曲家が19歳の頃、婚約者ロベルト・シューマンへの想いを込めて書かれました。
長く続くアルペッジョに支えられて歌われる主題は、内に秘めた愛情や切なさを繊細に映し出すかのようです。
本作は、映画『Geliebte Clara』でもクララ・シューマンの内面を描写する重要な鍵として登場します。
静かに物思いにふけりたい夜、ピアノの歌うような音色に耳を傾けながら、じっくりと自分の心と向き合いたいときにぴったりの一曲です。
ソナチネ 嬰ヘ短調 M. 40 1楽章 中庸にNEW!Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルの作品で、嬰ヘ短調の持つ物悲しい響きの中に、ガラス細工のような繊細な美しさが光る曲です。
古典的な形式の中に豊かな和声が織り込まれている本作は、静かな旋律と細やかな装飾音のバランスが絶妙で、ラヴェルの完璧主義者としての一面がうかがえます。
1905年11月に公式に出版され、後にはバレエ作品としても振付けられるなど、音楽の持つ儚い世界観が多方面で表現されました。
悲しみに沈む心に寄り添うような曲想なので、内に秘めた感情を静かに見つめたい時に聴くのがおすすめです。
その構築美に心を委ねてみるのもよいかもしれません。
無言歌集 第5巻 Op62-5 第3曲「ヴェニスの舟歌」NEW!Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンが残したピアノ小品集、名盤『Lieder ohne Worte』Op. 62に含まれる一曲です。
この楽曲の左手で奏でられる6/8拍子の伴奏は、ヴェネツィアの運河をゴンドラが進む様子を巧みに表しており、右手で歌われるメロディは水面に響く物悲しい歌のようです。
ただ暗いだけでなく、悲しみの中に凛とした気品や優雅さを感じさせるところが本作の魅力です。
1844年に刊行されたこの作品集はクララ・シューマンに献呈されています。
無理に元気を出したくない時、この美しい旋律に身を委ねて、心の深いところまで静かに沈んでいく感覚を味わいたい方におすすめです。