【ピアノ×暗い曲】悲しみにどっぷり浸れるクラシックの名曲
気分がすぐれずないとき、無理にポジティブになろうとするより、しばらくは悲しみに暮れていたいと思うことはありませんか?
感傷に浸りながら過ごすことで、悲しかった出来事を自分のなかで自然に消化でき、前向きになれることもありますよね。
今回は、そんな「悲しみにどっぷり浸りたい瞬間」に聴きたい、オススメのクラシック作品のなかから、暗い雰囲気のピアノ曲をご紹介します!
ただ暗いだけでなく、ピアノの繊細さや美しさも味わえる名曲ばかりですので、聴き終わる頃にはきっと心がいくぶん軽く感じられるはずです。
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【ピアノ×暗い曲】悲しみにどっぷり浸れるクラシックの名曲(21〜30)
無言歌集 第4巻 Op.53 第4曲「心の悲しみ」Felix Mendelssohn

繊細で内省的な旋律が心に染み入るピアノ小品集『無言歌集』から、アダージョの静かな美しさが印象的な作品です。
ゆったりと流れる旋律には、深い悲しみや憂いが込められており、1841年に出版された本作は穏やかでありながら強い感情表現を内包しています。
右手で奏でられる優美な旋律に合わせ、左手が心臓の鼓動のように穏やかに寄り添っていきます。
落ち着いた雰囲気で演奏できる本作は、ロマン派音楽の魅力を存分に味わいたい方や、感情表現を大切にしたい方におすすめです。
シンプルな構成でありながら、豊かな音楽性を持つ一曲となっています。
12の練習曲 Op.8 第12番「悲愴」Aleksandr Skryabin

ロシアのピアニスト、作曲家であるアレクサンドル・スクリャービンが、フレデリック・ショパンの練習曲を意識して作曲したとされている『12の練習曲 Op.8』。
その最後を飾る第12曲目『悲愴』は、音域の広い分散和音や激しくかき鳴らされる右手のオクターブのメロディー、両手での和音の連打など、高難度のテクニックを要する作品です。
『悲愴』と名の付く有名なクラシック曲は数多く存在しますが、それらに引けをとらないほどやり場のない怒りや深い悲しみが伝わってくる音楽ですよね。
【ピアノ×暗い曲】悲しみにどっぷり浸れるクラシックの名曲(31〜40)
プレリュード ハ短調 作品28 – 20Frederic Chopin

簡単に演奏できる曲フレデリック・ショパンのピアノ作品として知られるこの作品。
短い演奏時間ながら、重厚で厳かな雰囲気が印象的です。
低音の和音が繰り返され、葬送行進曲を思わせる荘厳な響きが特徴的。
ゆったりとしたテンポで進行し、フォルテとピアノのコントラストが内面の感情を表現しています。
ピアノ初心者の方でも取り組みやすい曲ですが、感情表現の難しさがあるため、上級者の方にも人気があります。
クラシック音楽に興味のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ワルツ第10番Frederic Chopin

哀愁ただよう旋律に胸がギュッと締め付けられるような感覚をおぼえる、フレデリックショパン作曲のワルツ第10番 Op.69-2。
ショパンが19歳の頃に作曲したとされているシンプルな構成と素朴なメロディが印象的な作品です。
切なさに満ちた主題に対して、中間部は楽しかった昔に思いをはせているかのような温かく幸せな雰囲気に。
しかしそれも長くは続かず、深い悲しみに引き戻されます。
切ない気分に浸りたいとき、悲しみをゆっくり消化したいときに聴いてみてはいかがでしょうか?
古い時計台 Op.48-2Heino Kaski

フィンランドを代表する偉大な作曲家、ヘイノ・カスキ。
第一次世界大戦により大きな活躍はできませんでしたが、いくつかの名作を生み出してきました。
今回は、その中からこちらの『古い時計台 Op.48-2』をオススメしたいと思います。
悲劇的なメロディーが特徴で、暗い曲ではあるものの、きらびやかな雰囲気を感じさせます。
中盤の長調と短調が入り乱れる部分が、感情の揺れを見事に表現しているので、ぜひ注意しながら聴いてみてください。
エレジー ハ短調 作品24Gabriel Fauré

甘く繊細な響きと感情が豊かな旋律が特徴的なフランス近代音楽の名曲です。
深い哀愁を帯びた静かな冒頭から始まり、中間部では情熱的な盛り上がりを見せ、最後は再び静けさへと戻っていく三部形式の曲調は、聴く人の心に深い感動を与えます。
ゆったりとしたテンポの中に込められた繊細なハーモニーと美しい旋律は、フランス音楽ならではの上品さと温かみを感じさせます。
独奏チェロと管弦楽の調和が見事な本作は、2022年の北京冬季オリンピックでも使用され、フィギュアスケートの金メダリストたちの演技を彩りました。
チェロやピアノを学んでいる方で、ロマン派音楽の魅力に触れてみたい方にぴったりの一曲です。
舟歌 第10番 イ短調 Op.104-2Gabriel Fauré

滑らかに揺れ動く水面のような6/8拍子のリズムが印象的な作品です。
1913年に世に出た本作は、イ短調の調性の中に深い情感を秘めた美しい旋律が流れています。
幻想的な和声の移り変わりと、左右の手で奏でる繊細なリズムの絡み合いが、ヴェネツィアの水上を漂うゴンドラの情景を鮮やかに描き出しています。
穏やかな印象を持ちながらも、中間部では徐々に音楽が盛り上がり、テクスチュアも豊かになっていく構成も魅力です。
ピアノ学習者の方には、基本的なリズムパターンを保ちながら、繊細な表現力を養える格好の曲といえます。
フランス音楽特有の洗練された雰囲気を味わいたい方におすすめの1曲です。






