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【ピアノ×暗い曲】悲しみにどっぷり浸れるクラシックの名曲

【ピアノ×暗い曲】悲しみにどっぷり浸れるクラシックの名曲
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気分がすぐれずないとき、無理にポジティブになろうとするより、しばらくは悲しみに暮れていたいと思うことはありませんか?

感傷に浸りながら過ごすことで、悲しかった出来事を自分のなかで自然に消化でき、前向きになれることもありますよね。

今回は、そんな「悲しみにどっぷり浸りたい瞬間」に聴きたい、オススメのクラシック作品のなかから、暗い雰囲気のピアノ曲をご紹介します!

ただ暗いだけでなく、ピアノの繊細さや美しさも味わえる名曲ばかりですので、聴き終わる頃にはきっと心がいくぶん軽く感じられるはずです。

【ピアノ×暗い曲】悲しみにどっぷり浸れるクラシックの名曲(1〜10)

ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」第1楽章Ludwig van Beethoven

『月光ソナタ』として広く知られている、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの『ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2』。

特に、深い悲しみを表すかのようにゆったりと進行していく第1楽章は、「美しいピアノ作品」として必ずといってよいほど名前が挙げられる名曲です。

『月光ソナタ』の愛称は、ベートーヴェンの死後、音楽評論家がこの曲に対して述べた言葉からとられたもの。

作曲者本人が何をイメージしていたかは定かではありませんが、『月光』以上にこの曲にふさわしい言葉はないのではないでしょうか?

練習曲「音の絵」 Op.39 第2番 イ短調 「海とかもめ」Sergei Rachmaninov

ラフマニノフ: 練習曲「音の絵」 Op.39 第2番 イ短調 [海とかもめ][ナクソス・クラシック・キュレーション #切ない]/Rachmaninov:Etudes-tableaux, Op.39-2
練習曲「音の絵」 Op.39 第2番 イ短調 「海とかもめ」Sergei Rachmaninov

心に深く染み入る、少し物悲しめなピアノ曲をご紹介します。

セルゲイ・ラフマニノフが1916年から1917年に書いた、ある練習曲集の一曲です。

本作はオーケストラ版もあり、レスピーギにより「海とかもめ」という情景が豊かな副題が付けられたことでも知られていますね。

寂寥感漂う旋律は、灰色の空と海、孤独なカモメの姿を描き出すかのようです。

中間部では一転して激情的な展開を見せ、聴く人の感情を大きく揺さぶるでしょう。

深い物語や情景を感じたい方にぴったりの一曲で、このドラマティックな音の絵画をじっくり味わってみてはいかがでしょうか。

ノクターン 第19番Op.72-1 ホ短調「遺作」Frederic Chopin

1827年頃、わずか17歳で作曲されたとは思えないほど深い哀愁を湛えた夜想曲です。

左手の絶え間なく続く三連符のアルペジオが心の揺らぎを表現し、その上に乗る右手の素朴で物悲しい旋律が、胸の内に秘めた想いを静かに語りかけます。

本作はホ短調で始まりながら、最後は温かい長調で静かに終わる構成が特徴的で、涙のあとの穏やかな安らぎを感じさせます。

ドラマ『Fringe』でも使用されました。

感傷的な夜に一人でじっくり向き合いたい、そんな気分に寄り添ってくれる一曲です。

ピアノソナタ第2番 第3楽章 『葬送行進曲』Frederic Chopin

ショパン : 葬送行進曲【05_暗い・悲しい楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
ピアノソナタ第2番 第3楽章 『葬送行進曲』Frederic Chopin

重々しい鐘の音を思わせる和音で始まる、フレデリック・ショパンのピアノソナタからの楽章です。

聴く者の心を掴んで離さない、深く沈み込むような旋律が続きます。

やがて中間部では、これまでの闇を優しく包み込むかのように、天上的で甘美なメロディが奏でられていきます。

この対比こそが、本作の持つ抗いがたい魅力でしょう。

この楽章はショパンの葬儀が執り行われた1849年10月にも演奏されており、その荘厳な響きは多くの著名人の式典でも用いられています。

深い悲しみに寄り添い、その中にある静かな美しさや祈りを感じたい時に聴いてほしい名楽章です。

ノクターン 第20番 嬰ハ短調 KK. IVa-16「遺作」Frederic Chopin

左手のアルペジオの伴奏にのって右手が甘美で感傷的な旋律を歌う、「ピアノの詩人」と呼ばれたショパンの才能がよく現れた1曲です。

この曲を作曲したころ、ショパンは若手ソプラノ歌手、コンスタンツヤ・グワトコフスカに恋をしている真っ最中でした。

しかし、王宮の役人の娘という身分の高い女性だったために、ショパンは彼女に思いを打ち明けることはなく、その初恋は幕を閉じたそう。

そんな「片思い」の切なさや初々しさを感じられる作品です。