ドラム演奏に安定感をつける5つの心得
今回はドラムの練習前に読んでおきたい「ドラム演奏の安定感」についてです。
練習前はもちろんライブ前などにも再度確認しておきましょう。
目線は手元ではなく客席へ

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ライブを見ていて思うことがあります。
「ドラマーが何処を見ているか?」です。
僕は譜面依存症なので、必ず譜面を手元に置きますが、できることなら曲は覚えておいた方が良いですね。
ライブに来るお客さまは、音楽もそうですが演奏している姿を見にいらっしゃいます。
ドラマーの目線は手元ではなく客席へ向いている方が、お客さまも安心するでしょう。
もちろん、間違えてしまっては元も子もないので不安なときは譜面を見るべきですが、あまり譜面ばかりを見ているようではカッコ良くありませんね。
自分が出している音の確認

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ドラムセットは、自分の手足をコントロールして演奏する楽器です。
8ビートという、シンプルで取っ付きやすて、それでいて奥深いビートを「形」だけで演奏していませんか?
フィルインが別物に聞こえたり、急に速くなったり遅くなったり、音がしっかり鳴っていなかったり。
演奏する姿を観にくるとはいえ、演奏が安定しなければ、せっかくのサウンドも苦痛に聞こえてしまう場合があります。
そうならないために、常日頃から丁寧な演奏を心がけましょう。
ボリュームのフェーダーを作る

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ダイナミクスというやつですね。
強弱法とは、特に西洋音楽において、音の強弱の変化ないし対比による音楽表現をいう。
「ダイナミクス」 (dynamics)、「ディナーミク」「デュナーミク」ということもある。
なお、フランス語では同じ意味で「ニュアンス」 (nuance) という。
大体の方は、ボリュームの1と100はできるのですが、50辺りのコントロールをできている人はそう多くありません。
この付近の音量がコントロールできるようになると、無理して大きい音や小さい音を出さずに、ものすごく楽にダイナミクスがつけられます。
ぜひとも、この「50付近」の音量を体得してください。
音符の長さを感じる

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これを体得すると、バラードにも強くなりますし、他のパートとの絡みも、より深いところでシンクロできますので、意識して練習してみると面白いです。
よくわからない方は、一度バンドメンバーと四分音符の長さについて話し合ってみてください。
僕もそうでしたが、他の楽器パートにくらべてドラマーの方が「短く」感じていることに気付くと思います。
余裕を持つこと

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- テンポ150の曲を170で、できるようになる
- 遅いテンポの曲でも極端に遅くならない
- いきなりソロを振られても動じない
…など、肉体的にも精神的にも余裕を持つことが大切です。
ドラムはバンドの王様です。
挙動不審な王様に付いてきてくれる人はいません。
イメージを持って練習し、色んな場数を踏んでこそ培われるものなので、すぐには手に入らないと思います。
あせらず楽しく身に付けてください。
それでは、よい練習・ライブができるように応援しております。
ライタープロフィール
ドラマー
中村"NOBU-san"暢晃
乙女座 AB型 12歳の秋、両親の勧めでドラムを始める。
この頃は、音楽の楽しさが理解出来ず、塾に行く感覚で通い始める。
中学生の頃に課題曲でやった、Suzanne VegaのLukaという曲から、面白さ・凄さを見いだす。
高校生の頃は、多数バンドに参加(ドラマーが僕しか居ないという事態)。
ここでも、ドラムの重要性を痛感する。
高校卒業後、専門学校に入学し、ドラム、ラテンパーカッション、ドラムコー、人間学を学ぶ。
また、この時期に出会ったBlack Musicは、僕の一生を左右するくらいの衝撃の出会いだった。
現在は、POPS、FUNK、ROCK、歌謡曲、演歌、JAZZ、HARD ROCKなどジャンルに納まらないLIVE活動やサポート活動の他、インストラクターとしての顔も持つ。
また、イベント主催やミュージシャンコーディネーター(インスペクター)としても、高い評価を得ている。
演奏サポートやLesson希望の方は、Mailにてお問い合わせ下さい。
ウェブサイト:http://nakamuranobuaki.org