【高齢者】8月がテーマの俳句。有名な句をご紹介
皆さんは俳句を詠みますか?
高齢者の方の中にはお好きな方が多いかもしれませんね。
日差しが強く屋内で過ごすことが多い8月は、俳句にふれてみませんか?
俳句では「季語」と呼ばれる特定の季節を表す言葉を用い、五・七・五の17音で詠みのが基本。
8月を表す季語として、朝顔や西瓜、天の川や蝉などが有名でしょうか。
俳句の世界では8月8日頃から11月6日頃までを三秋としており「秋」と区分します。
そのため8月の季語には夏のイメージが強いものや、秋をイメージするものまで様々ありますよ。
どのような季語があるかなども話しながら、お好きなテーマで俳句を詠んでみてはいかがでしょうか。
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【高齢者】8月がテーマの俳句。有名な句をご紹介(11〜20)
ほろほろと 朝雨こぼす 土用かな正岡子規
土用の丑の日に降る雨を詠った俳句ですね。
個人的にはほろほろという言葉が印象的で、やさしさを含んだ音に感じます。
きっと大雨ではなく、小雨程度だったのではないでしょうか。
夏の土用は7月20日頃を指すので、暑さが厳しい時期です。
そんな中、朝から雨が降っている、そう聞くだけで少し体感温度が下がるような気がします。
土用の丑の日は体を休めると良いとされているので、朝から雨が降ることで自然と家でゆっくり過ごせそうですね。
八月や 夜の雲池に うつりけり久保田万太郎
久保田万太郎は東京の浅草の生まれで、下町暮らしをわかりやすく、はっきりとした言葉を使い詠む俳句が多いそうです。
明治後期から昭和にかけて活躍した俳人の一人でもあります。
俳句から印象深くしみじみとした味わいも感じてきますよ。
久保田万太郎みずから、自分の俳句のことを「家常生活に根ざした叙情的な即興詩」とも言っていたそうです。
8月の俳句は、秋の気配を感じて詠まれることもあります。
「八月や 夜の雲池に うつりけり」も、夏から秋の移り変わりを感じて詠んだのかもしれませんね。
山の端に残る暑さや 大文字望月宋屋
毎年8月16日の午後8時から京都でおこなわれる、送り火。
京都市内を囲む山の中腹に巨大な大や妙といった文字の形にして点火します。
反時計回りに、妙法、船形、左大文字、鳥居形に火が灯されますよ。
送り火は、江戸時代から続いているそうです。
送り火を見届けないと、夏が終わらないと思う方もいるかもしれませんね。
望月宋屋が詠んだ「山の端に残る暑さや 大文字」からも、暑いと思っていても大文字を見ると秋の訪れを感じている様子も伝わってきます。
八月の 雨に蕎麦咲く 高地かな杉田久女
明治時代は、俳句を詠む女性は少なかったそうです。
そのような時代の中、女性俳人の先駆けとして活躍した杉田久女。
彼女の俳句は、女性ならではの視点で日常を観察する台所俳句から始まります。
その後、生活における素朴な感動を具体的かつ率直に表現した、浪漫的な句風に移り変わっていくことが特徴ですよ。
「八月の 雨に蕎麦咲く 高地かな」の八月は、そばの花が咲く時期の9月中旬から下旬ごろでしょうか。
一面、そばの真っ白な花が咲いた様子が伝わってきますね。
荒海や 佐渡に横たふ 天の川松尾芭蕉
松尾芭蕉が旅の途中に見た景色は、海の果てに浮かぶ佐渡島と、夜空にわたる天の川。
そのふたつが「荒波」ともに一句に並ぶことで、自然と宇宙のスケールが一気に広がります。
佐渡という島の孤絶感に、旅の孤独や人生のはかなさが重なり、夜空にかかる天の川はどこかはかなくも荘巌。
派手な言葉は使われていないのに、視界の端から端まで満たすかのような雄大さがあります。
波の音を耳にしながら、夜空を見上げていた場所のまなざしが静かに伝わってくるようです。
自然に身を任せながら読んだ、旅人らしい一句です。
陰暦八月 虹うち仰ぐ 晩稲守飯田蛇笏
子供の頃から多くの文学作品や俳句に触れられる環境で育った飯田蛇笏。
このことが後の、飯田蛇笏が詠む俳句の基礎となったそうですよ。
伝統的な自然を詠むものが多い飯田蛇笏の俳句は、松尾芭蕉以来の作風として絶賛されました。
また、学生時代以外は生涯を生まれ故郷の山梨で過ごしました。
そのため、自然が豊かな里山や田畑の様子を描写して詠んだものも多いそうですよ。
「陰暦八月 虹うち仰ぐ 晩稲守」からも、秋になり稲が実ってきた頃に、鳥獣に田を荒らされないように番をする様子と、番をする人の様子が伺えますね。
おわりに
8月を代表する季語には、昔ながらの行事や虫や草花を表すものがたくさんあります。
俳句初心者の方も今年の夏は、季語を取り入れながら俳句詠みにチャレンジしてみましょう。
五・七・五になるように考えるのも簡単に思えて、実はかなり難しいんですよ。
頭をたくさん使うので脳トレにも最適ですね。
考えた俳句を発表し合っても盛り上がりそうです!


