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【高齢者】8月がテーマの俳句。有名な句をご紹介

皆さんは俳句を詠みますか?

高齢者の方の中にはお好きな方が多いかもしれませんね。

日差しが強く屋内で過ごすことが多い8月は、俳句にふれてみませんか?

俳句では「季語」と呼ばれる特定の季節を表す言葉を用い、五・七・五の17音で詠みのが基本。

8月を表す季語として、朝顔や西瓜、天の川や蝉などが有名でしょうか。

俳句の世界では8月8日頃から11月6日頃までを三秋としており「秋」と区分します。

そのため8月の季語には夏のイメージが強いものや、秋をイメージするものまで様々ありますよ。

どのような季語があるかなども話しながら、お好きなテーマで俳句を詠んでみてはいかがでしょうか。

【高齢者】8月がテーマの俳句。有名な句をご紹介

八月の 雨に蕎麦咲く 高地かなNEW!杉田久女

八月の 雨に蕎麦咲く 高地かなNEW!杉田久女

明治時代は、俳句を詠む女性は少なかったそうです。

そのような時代の中、女性俳人の先駆けとして活躍した杉田久女。

彼女の俳句は、女性ならではの視点で日常を観察する台所俳句から始まります。

その後、生活における素朴な感動を具体的かつ率直に表現した、浪漫的な句風に移り変わっていくことが特徴ですよ。

「八月の 雨に蕎麦咲く 高地かな」の八月は、そばの花が咲く時期の9月中旬から下旬ごろでしょうか。

一面、そばの真っ白な花が咲いた様子が伝わってきますね。

荒海や 佐渡に横たふ 天の川NEW!松尾芭蕉

荒海や 佐渡に横たふ 天の川NEW!松尾芭蕉

松尾芭蕉が旅の途中に見た景色は、海の果てに浮かぶ佐渡島と、夜空にわたる天の川。

そのふたつが「荒波」ともに一句に並ぶことで、自然と宇宙のスケールが一気に広がります。

佐渡という島の孤絶感に、旅の孤独や人生のはかなさが重なり、夜空にかかる天の川はどこかはかなくも荘巌。

派手な言葉は使われていないのに、視界の端から端まで満たすかのような雄大さがあります。

波の音を耳にしながら、夜空を見上げていた場所のまなざしが静かに伝わってくるようです。

自然に身を任せながら読んだ、旅人らしい一句です。

陰暦八月 虹うち仰ぐ 晩稲守NEW!飯田蛇笏

陰暦八月 虹うち仰ぐ 晩稲守NEW!飯田蛇笏

子供の頃から多くの文学作品や俳句に触れられる環境で育った飯田蛇笏。

このことが後の、飯田蛇笏が詠む俳句の基礎となったそうですよ。

伝統的な自然を詠むものが多い飯田蛇笏の俳句は、松尾芭蕉以来の作風として絶賛されました。

また、学生時代以外は生涯を生まれ故郷の山梨で過ごしました。

そのため、自然が豊かな里山や田畑の様子を描写して詠んだものも多いそうですよ。

「陰暦八月 虹うち仰ぐ 晩稲守」からも、秋になり稲が実ってきた頃に、鳥獣に田を荒らされないように番をする様子と、番をする人の様子が伺えますね。

おわりに

8月を代表する季語には、昔ながらの行事や虫や草花を表すものがたくさんあります。

俳句初心者の方も今年の夏は、季語を取り入れながら俳句詠みにチャレンジしてみましょう。

五・七・五になるように考えるのも簡単に思えて、実はかなり難しいんですよ。

頭をたくさん使うので脳トレにも最適ですね。

考えた俳句を発表し合っても盛り上がりそうです!