【高齢者向け】7月の俳句。夏らしい季語を用いたうつくしい俳句集
7月といえば、七夕や盆踊り、天の川など夏ならではの風物詩が目に浮かびますよね。
俳句にはそうした季語とともに、暑さの中にふと感じる風の涼しさや、夜空を見上げたときの感動がみずみずしく詠まれています。
今回は7月にぴったりの有名な俳句をご紹介します。
情景がすっと浮かんでくるような句ばかりで、読むだけで夏の空気を味わえますよ。
お気に入りの一句や季語を見つけて、ご自身の思い出とともに一句詠んでみてはいかがでしょうか。
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【高齢者向け】7月の俳句。夏らしい季語を用いたうつくしい俳句集(21〜30)
四五人に 月落ちかかる をどりかな与謝蕪村
にぎやかにみんなで楽しんでいた盆踊りも気がつけば4人、5人しか残らず夜通しで盆踊りを踊り楽しんでいる様子を表しています。
江戸時代中期の俳人、与謝蕪村が書いた俳句です。
与謝蕪村は画家としても有名で、俳句と絵を合わせた俳画というものを確立した人としても有名です。
他にもすてきな俳句を作っており、情景が目に浮かぶような季節感を感じる俳句を紹介しています。
美しや 月の中なる 盆の人加藤暁台
加藤暁台は江戸時代中期の俳人です。
尾張藩士の家に生まれ、若くして藩に仕えましたが28歳で職を辞し、俳諧の道へ進みました。
松尾芭蕉の俳風「蕉風」の復興を目指して「奥の細道」をたどる旅へ出立し、蕉風を再評価する活動をおこないました。
この句はお盆の夜の幻想的な情景を描いています。
お盆は先祖の霊を迎え供養する大切な行事であり、その中で暁台は月の光に照らされた人々の姿に美しさを感じたのかもしれません。
お盆の夜の静けさと、神秘的さを表現した幻想的な句です。
咲きつづく 朝顔市の 朝顔よ山口青邨
山口青邨は明治から昭和にかけて活躍し、正岡子規の写生俳句を大切にしながら優しく美しい情景を詠んだ俳人です。
サラリーマンとして勤務し続けながら俳句を続けた珍しい存在でもあります。
この句は「毎年のように咲き続けている、朝顔市のあの朝顔たちよ」という意味です。
朝顔市は朝顔を売る市で、夏の風物詩です。
そして、咲きつづくという言葉には、昔から今にいたるまで続いている歴史、時間の積み重ねが感じられます。
季節の繰り返しと、植物の命の輝きを、朝顔に語り掛けるように優しく詠んだ名句です。
墓を去る 時に笑ふや 墓参り永田耕衣
永田耕衣は明治から平成にかけて活躍した俳人で、禅的思想に導かれた独自の俳句理念に基づいて句を作成しました。
書画にも通じ、90歳をこえた晩年に至るまで、精力的に創作活動に勤しんでいたそうです。
この句は、墓参りの際の心情を表現しており、「墓を去る時に笑う」という一見すると不思議な行動が描かれています。
これは、おかしい、楽しいといった笑いではなく、故人との心の交流や対話を終えて「また来るよ」と語り掛ける際にふとこぼれる笑みであったのではないでしょうか。
詩を悲しいものとするのではなく、個人とのつながりを前向きに捉える、といった耕衣ならではの視点が感じられますね。
おわりに
7月の俳句には夏の日差しや天の川、お盆の情景など、この季節ならではの味わいが詰まっています。
有名な俳人たちが詠んだ俳句の世界に触れることで、日々の暮らしにふと立ち止まる豊かなひとときが生まれるでしょう。
気に入った句をそっと口ずさみながら、みなさんで感想を語り合うのもすてきですね。
ぜひ7月の俳句を通じて、季節の移ろいを存分に味わってみてください。



