【高齢者向け】7月の俳句。夏らしい季語を用いたうつくしい俳句集
7月といえば、七夕や盆踊り、天の川など夏ならではの風物詩が目に浮かびますよね。
俳句にはそうした季語とともに、暑さの中にふと感じる風の涼しさや、夜空を見上げたときの感動がみずみずしく詠まれています。
今回は7月にぴったりの有名な俳句をご紹介します。
情景がすっと浮かんでくるような句ばかりで、読むだけで夏の空気を味わえますよ。
お気に入りの一句や季語を見つけて、ご自身の思い出とともに一句詠んでみてはいかがでしょうか。
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【高齢者向け】7月の俳句。夏らしい季語を用いたうつくしい俳句集(1〜10)
跳躍台 人なしプール 真青なりNEW!水原秋桜子
プールは夏遊びの大定番!
学校でも授業がありますよね。
この俳句では、飛び込み台にはまだ人がおらず、プールの水面に波がない。
カラフルで賑やかなイメージのある夏の中の、一瞬の静けさを表した印象に残る一句です。
真青という言葉から、プールの水の透き通った青と夏の美しい青空の両方が連想できるのも素晴らしいと思います。
プールは楽しい時間というイメージだったので、こういった角度からの見方もあるんだなと新鮮でした。
水晶の 念珠つめたき 大暑かなNEW!日野草城
念珠は水晶など熱伝導率が高い素材で作られていることが多いため、触ると冷たく感じます。
その冷たさは大暑だからこそ際立つのでしょう。
暑い気温の中、ひんやりした素材に触れると心がホッとしますよね。
氷ほど冷たくもなく、暑さを凌げる心地良い瞬間だと思います。
私はこの俳句を見て冬に触れる10円玉を思い出しました。
体質なのか手が冷たくなりすぎて、10円玉が温かく感じられるんですよね。
とはいえ、夏が過ごしやすいかといえばそうではないので、水晶を見つけたら触れてみたいと思います。
夜濯ぎに ありあふものを もとひけりNEW!森川暁水
夏は夜もまだ暑さが残りますから、この俳句のように夜の洗濯は案外気持ちが良いのかもしれません。
ありあふものを……ということは、そこにあったものを持ってきたということでしょう。
気軽さも伝わってきますし、涼しい夜だったのかな?
と想像できますよね。
反対に、夜に洗濯をしようと思うくらい日中が暑かったとも受け取れます。
虫の声も聞こえてきそうな夜の洗濯ですが、生乾きや虫がつくリスクもあるため、気をつけたいですね。
西日さし そこ動かせぬ ものばかりNEW!波多野爽波
夏の西日は暑さを運んでくるだけでなく、部屋の中にある家具や本を日焼けさせたり傷ませたりします。
だから西日から逃したいと思うのだけど、そこあるのは動かせないものばかりだと気づいてしまう……そんな残念な気持ちを詠った一句ですね。
動かそうと思えば動かせるのかもしれませんが、重たい家具を夏の時期だけ移動させるのは大変です。
すだれなど、日差し避けをつけるのが現実的な対応になるでしょうし、正直私ならそちらを選んでしまいますね……。
七夕や 髪ぬれしまま 人に逢ふ橋本多佳子
七夕のお祭りなのか、いつもよりも早くお風呂に入り、慌てて出掛ける支度をした、そんな夏の勢いの良ささえ感じられる一句です。
「人」としか書かれていないのですが、そのお相手はきっと意中の男性なのでしょうか?
淡いロマンスを詠んだ句とも解釈すればまさに胸キュンです。
橋本多佳子さんは杉田久女さんについて俳句を始め、その後、虚子さんや誓子さんに師事しました。
古く雅な景色の中に今風の色を与えた句「いなびかり北よりすれば北を見る」などが今でも愛されています。



