高齢者の方が、寝たまま取り組める筋力トレーニングのご紹介です。
運動や体操を取り入れている介護施設は多いかと思います。
寝たままの体操は高齢者の方も安全で、体を動かしやすいようです。
マットや布団の上でもできるような簡単な体操を集めました。
脚の筋力アップや腰回りの筋肉を刺激して腰痛を和らげる体操も寝たままでトレーニングできますよ。
年齢を重ねると体力が落ち、日常生活の動作が鈍くなってしまいます。
例えば、床に物があってもよけきれずに転倒するなどケガや骨折、そのまま寝たきりになり入院というような事態を招くことも。
無理のない高齢者の方のペースに合わせて、寝たまま取り組める体操で筋力アップしてみませんか?
【高齢者向け】寝たままできる!筋力トレーニング(1〜10)
下半身と腹筋のトレーニング

高齢になっても背筋を伸ばして、すたすたと歩けるのが理想です。
ある研究によると、高齢者の歩く速さと10年後の生存率を調べたところ、歩くのが速い人は長く生きられることがわかってきたそうです。
歩くためにも「太ももの筋肉」「お尻の筋肉」「おなかの筋肉」は大切。
今回のベッドの上でできる「足上げ」「お尻上げ」「腹筋」体操で、この先も元気で歩けるような体づくりを始めてみましょう。
筋トレとはいえ、「無理せずゆっくりと」がポイントです。
全身ストレッチ

ケガの予防にもつながる全身のストレッチも寝たままできるんです!
全身の力を抜いて仰向けに寝てスタンバイし、両手を組んで頭の上に持ち上げて全身を伸ばします。
ストレッチしている間は、呼吸を止めないようにしましょう。
つま先を下に伸ばしたり上に持ち上げたり、外に開いたりすれば、脚全体のストレッチにもなりますよ。
他にも膝を引き寄せればおしりのストレッチにもなりますし、脚をまげて手で頭の後ろを支えながらおへそをのぞき込めば、腹筋のトレーニングにも!
寝る前に毎日1つずつなど、負担にならないよう生活の中に取り入れてみてくださいね。
寝たままストレッチ

高齢になると筋肉が衰えて体が硬くなり、歩行など日常生活にも支障が出てきます。
ストレッチをすることで筋肉や関節が伸び、しなやかに体を動かせます。
今回のストレッチは朝起きた時や入浴後の寝る前に布団の上でも大丈夫なので、無理せず始めてみましょう。
入浴後は体が温まって血流が良くなり、筋肉が緩みやすいので、より効果的です。
さらに、ゆっくりと深呼吸をしながらストレッチをするのが良いそうです。
ヨガと似ていますね。
脚の筋力を鍛えるトレーニング

高齢になると股関節やひざ関節に痛みが出て日常生活にも支障が出ます。
立つ、座るといった動作や、階段の上り下りなどでは、「太もも」「ふくらはぎ」「ひざの下」の筋肉が使われます。
また、「お尻」の筋肉を鍛えることで、姿勢が良くなり、腰やひざの痛みの改善にも有効だそうです。
寝たきり防止のためにも脚の筋力アップを始めてみましょう。
この体操はマットや布団の上で、寝たままの体でおこなえますので、高齢の方にもおススメです。
オススメ!腹筋体操

腹筋を鍛えるにはハードなトレーニングが必要なイメージをお持ちの方も多いはず。
ですが、実は寝たままでも十分に刺激を加えられるんです!
枕で少し頭を高くした状態で仰向けに寝転び、膝を曲げてスタンバイします。
あとは、おへそをのぞき込むように頭を上げ、ゆっくり戻す動作を繰り返すだけ。
片方の脚を曲げもう片方の脚を伸ばし、伸ばした脚を上げ下げする運動でも、腹筋にしっかり力が加わります。
10回程度から始めて、無理のない範囲で少しずつ回数を増やしてみてくださいね。