ミュージシャンのための英会話講座。
今日紹介する単語は、互いの演奏を褒める際に有効なものたちです。
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ChopsとLicks

これらの単語自体は名詞なので褒め言葉にはならないのですが、そこにちょっとしたフレーズを付け加えることでクールでナウい表現に変わります。
こんな感じで……
“He’s got some chops!”
“Dude, that lick was so cool.”
それぞれ日本語に訳すと、
「あいつなかなかの腕前だな!」
「なあ、今のフレーズ超かっこいいよ」
って感じですかね。
では詳しく見ていきましょう。
Chops = 腕前
日本でも「ゴスペルチョップ」という単語を使っている人はいますが、あまり聞き慣れない単語だと思います。
ちなみに「チョップ」という単語が入っていますが、恰幅(かっぷく)のいい黒人シンガーが繰り出すプロレス技ではありません。
Chopsとは単純にそのミュージシャンの腕前、テクニックのことをいいます。
ただここで気をつけないといけないのが、この単語には「物理的な技術や能力」というニュアンスが含まれるということです。
つまり、音楽的能力が高い人が全員「Good Chops」を持っているというわけではありません。
例えば日本のドラマーで言うと、LUNA SEAの真矢は「Good chops」を持っているといえますが、Mr. ChildrenのJENはそうは言えません。
JENは素晴らしいドラマーです。
とてもシンプルなフレーズを、すごく音楽的に表現力ったっぷりに演奏します。
ただ単にそれはChopsという言葉で形容されない部分の技能なのです。
スピードやパワーといった、身体能力によって左右される技能の腕前をChopsと言うと覚えておいてください。
ちなみに「なかなかの腕前」は、“Got some nice chops.”という言い方が一番自然です。
“Have” ではなく、あえて“Got” です。
Lick(s) = フレーズ、リフ、引き出し
これも日本のミュージシャンも使う言葉ですね。
ギタリストなら、ブルースリックなんていう言葉を聞いたことがありませんか?
Lickとは、ミュージシャンが持ち合わせている音楽的フレーズの引き出しのことを指します。
アドリブソロなどでは、このフレーズの引き出しが多ければ多いほどどんな場面にも対応しやすくなります。
もちろん、事前に用意したLickだけでソロを演奏するのは難しいですし、音楽的にもいまいちな結果となる場合が多いです。
それでも一流ミュージシャンは大量のフレーズを持っていて、しかるべきときにしかるべき引き出しからフレーズを引っ張り出してきます。
ときにはその事前に用意したフレーズをもとに、その場で思いついたアレンジを加えて演奏することもあります。
ジャズにおけるソロの第一歩は、偉大なジャズミュージシャンのLickを片っ端から真似することと言っても過言ではありません。
このLickはミュージシャンのそれぞれ個性でもあるので「そのLickかっこよかった!」って言われるとなんかうれしいです。
じゃんじゃん使って、いろんなミュージシャンを調子に乗せましょう。
ちなみにYouTubeで「Blues Lick」や「Jazz Lick」と調べると、その短いフレーズをたくさん紹介する動画がたくさん出てきます。
その動画のLickをいくつか覚えておくと、誰でもなんちゃってジャズピアノソロが弾けちゃいます。
どちらの単語も、さらっと使えるとすごくかっこいいです。
あくまでスラングなので、クラシックの人は使うのを控えましょう。
くれぐれもモーツァルトに向かって、“Dude, you got some nice chops!” なんて言わないでください。
最悪の場合ケツを舐めさせられます。
ということで、みなさんもかっちょいい英語系ミュージシャン目指して英語の練習頑張ってください。
何事もまずは形から入りましょう。





