ミュージシャンのための英会話講座。ライブ編
ミュージシャンのための英会話講座。
今回の題材は「ライブ」です。
ライブを英語では“live”と表現しない

http://o-dan.net/ja/
日本では大きな会場でやる場合も、小さなお店でやる場合もライブはライブですよね?
「今日ライブなんだー、練習しないとやべえwwww」とか言っているバンドマンの同級生いますよね?
でもこっちで「ライブ」を指すときに、“live”という言葉をそのまま使うのはよろしくありません。
伝わらないこともないと思いますが、あまり聞き慣れない表現です。
例えば、今夜ライブがあるということを伝えるために、
“I have a live tonight”
と言っても「ん?」ってなります。
日本語には言い表せない違和感があります。
ではなんと言えばいいのか……。
答えは簡単です。
“live“の代わりに、“gig(ギグ)”や“concert(コンサート)”という言葉を使えばいいのです。
- 今夜ライブなんだー:“I have a gig tonight”
- 来週コンサートがあるんだよねー:“I have a concert next week”
うん、かっこいい。
“gig“という言葉は広義には「仕事」という意味を持ちますが、基本的にミュージシャンが使う言葉です。
ちなみにスラングなので、クラシック系の人は使わないほうがよろしいかもしれません。
逆にジャズミュージシャンやロックミュージシャンはじゃんじゃん使いましょう。
ほかにも、“recital”や“performance”という言葉を使うこともできます。
僕の中の勝手なイメージですが、
- “gig”は小さめの会場でのジャズやロックのライブ
- “recital”は小さめの会場での、発表会的なもの
- “performance”は音楽以外にも使える
- “concert“は大きめの会場でのライブ、もしくはクラシック系の演奏会
って感じで使い分ければ無難かと。
さらにいろいろな言い回しをしたい人は、
“I’m playing at 〇〇 tonight.” (今夜〇〇で演奏するんだー)
“I’ll be performing at the theater tomorrow.” (明日あの劇場でパフォーマンスするんだー)
などと、動詞を活用しましょう。
無理にとは言いません。
“live”を使う場面は?

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ちなみに、“live”という言葉が「ライブ」とは全く違う意味かというとそういうわけでもありません。
“live”には「生の」という意味があるので、アーティストのコンサートやツアータイトルに含まれることがあります。
マイケル・ジャクソンの有名なコンサートDVDのタイトルも、
Michael Jackson: Live in Bucharest – The Dangerous Tour
となっています。
ただ、普段会話の中でライブを指す際には使わない言葉なのでご注意を。
次のライブのときは積極的に“gig”と使ってみましょう。
ライタープロフィール
ドラマー
nazr13
カリフォルニアの音楽大学でジャズドラムを学ぶ大学1年生。
ブログ:
全米唯一のジャズに特化した4年制音楽大学、カリフォルニアジャズ学院のHPはこちらから↓。
英語版:
https://cjc.edu/baccalaureate-program
日本語版: