お客さんを「集める」と「集まる」の違いとは?実践で教えるイベント集客
2. 「一言で言うと、何?」キャッチコピーを作る
イベントコンセプトを文章化したあとは、キャッチコピーを作ります。
キャッチコピーを作るというのは、糸井重里さんなどコピーライターが行う特別な仕事のように思えますが、僕がやっているのは「一言で言うと何?」「要するに何?」です。
主催「○○なことを大切にしていて、○○なことをしていきたいと思っているんだ」
僕「なるほどー。
要するになんですか?
一言で言うと?」
主催「要するに、か…」
「要するに」「一言で言うと」というワードは、キャッチコピーを作る上で便利な言葉です。
お客さんは時間がありません。
一発でイベントの魅力が伝わるようにしないと、違う娯楽に行ってしまいます。
僕が主催しているミナトレイヴは「カンパ制野外アニソンパーティー」です。
ほら。
なんのひねりもないですが、大切な要素は入っています。
注意しなくてはならいないのは、キャッチコピーがイベント内容とかけ離れることです。
「コスプレイヤーも楽しめるイベント」と書いているのに、更衣室が無かったりとか。
それは良くないですよね。
必ずキャッチコピーが実現できている状況にしてください。
ちなみに、イベントコンセプトからキャッチコピーを作るのではなく、キャッチ画像を作るという方法もあります。
イベント内容が一発で分かるキャッチ画像は、言葉以上に多くのことを伝えることができます。
上記はまだ練りなおす必要がありますが、目を引くには十分です。
望ましいリード文は、お客様の声を体現することですね。
3. キャッチとイベントコンセプトをつなぐ、リード文を作る。
リード文とは、キャッチコピーとイベントコンセプトをつなぐ文章を示します。
先程書いてもらったイベントコンセプトは長文です。
1行のキャッチコピーから長文のイベントコンセプトにつなぐために文章が必要になります。
望ましいリード文は、お客様の声を体現することですね。
ミナトレイヴでは、以下の構成にしています。
都市型野外アニクラ「ミナトレイヴ2」
「屋外でアニソン聞きたい!」「外で踊りたい!
歌いたい!」「思いっきりストレス発散したい!」
クラブハウスの外に飛び出し!
みんなで機材を持ち込み、
カンパ制野外アニクラをやります!
(中略)
■ミナトレイヴとは?
ミナトレイヴは、大阪ミナミの野外で開催される都市型野外アニクラです。
アニソン&JPOPが中心ですが、ゲームソング・アイドルソング・ソーシャルゲーム楽曲・BGM・クラブミュージックも流れます。
ミナトレイヴでは信頼性が高いPioneerの機材とElectro-Voiceのスピーカーを使用します。
クラブ採用の機材により、室内イベントと遜色ないプレイが実現できます。
序盤にお客さんの声を体現したような文章があると思います。
これが僕がよく使うリード文です。
実はこのリード手法、他のイベントでも使われています。
– Are you Party People? –
- マジパリピズムってオタクのいくとこじゃねえな・・
- でもなんかいつも楽しそうだったよなぁ・・
- 歌舞伎町てのがそもそも、怖いんだけどなぁ・・
- ちょっとは行ってみたいけど、一人だしなぁ・・
そんなふてくされたあなたにうってつけのアニクラ
PariPism -パリピズムvol.9-
歌舞伎町の真ん中で、幅広いジャンルの人種とあらゆる刺激が集結!!
他にはない、ここだけのPARTY!!
安心安全アンセムDJ達の「わかる」選曲と、セクシーなパリピガール達が最高の金曜をお届けします!
さぁ、ようこそパリピズムへ!
スムーズに文章が読めると思います。
4. 読みやすさにこだわる
キャッチコピー(またはキャッチ画像)、リード文、イベント紹介文。
これら3点をチラシや告知ページに載せたら、読みやすさにこだわってください。
読みやすくするコツの1つとして、序盤は1行の文章を少なく、改行多めにすると良いでしょう。
後半は逆に興味がある人向けに長文になるようにしています。
5. イベント当日まで何度も1~4を繰り返す
イベントコンセプトが変わる度、1~4を何度も繰り返します。
イベントコンセプトが変わらなくても、表現の仕方は変わるかもしれません。
その場合はキャッチコピーやリード文を見直して、何度も作り直します。
チラシなどは何度も刷り直すとお金がかかりますが、告知ページは何度でも修正できますね?
一度作りっぱなしで放置しているツイプラやホームページを見かけますが、イベント当日まで何度も更新し”伝える努力”をサボらないことが大切だと思います。
【まとめ】「集める」「集まる」、50:50が理想
さて「集める」と「集まる」の違いについて書きましたが、どうだったでしょうか?
「集める」ことを否定しているわけではありません。
なかには50人以上「集める」事ができる演者さんもいます。
主催として、超助かります。
超助かる!
むしろ、お客さんを集めてくれる演者とスタッフは神です。
それに「俺のイベントに来いよ!
楽しいぜ!」というのも、最初言われたときは「しゃーない行ってやろう」ぐらいの気持ちで参加したけど、行ってみたら楽しかったということも、経験として多々あるでしょう。
だから「集まる」「集める」は、50:50の割合で実現するのが理想だと思います。
僕も一人ひとりへの声かけである「集める」をしつつ、ホームページやチラシの内容を何度も見直して「集まる」もやるようにしています。
「集まる」の実現に必要なのは、多くのお客さんがイベントを気に入ってくれて、長く滞在してもらう場作りかもしれません。
場作りに必要なのは、演者とスタッフと場所を提供してくれる施設側、そしてお客さんの4者です。
僕も集まるパーティーづくりのため、いろんな人とやっていかなきゃなーと思う日々です。
ではでは~。
追伸
マーケティング系の書籍に興味がある方は、これらがオススメです。
分かりやすく伝えることについては、これらの書籍が参考になるでしょう。
” image=”https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61JAysNAYBL.jpg”%5D
ライタープロフィール
DJ
けんしろう
「見るだけ無料!」のカンパ制野外アニクラ、ミナトレイヴの主催。
アニクラ未経験者にアニクラの楽しさを伝える「Noise to Culture」活動を行っている。
原曲のショートミックスをベースに、関西のクラブハウス・ライブハウスを中心に活躍。
他にもマチアソビ・国立大学・高等専門学校・自治体・京セラドーム大阪など様々なパーティーに出演し、アニメ公式DJイベントにも出演。
着実にアニソンDJとしてキャリアを重ねている。
またDJ機材レビューや自分の黒歴史などをネタにブログを書く、ブロガーDJとしても有名。
Twitter:kenny_2525
Instagram:https://www.instagram.com/ken46com