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【サンソン・フランソワ】伝説ピアニストが愛した珠玉のピアノ曲

「ピアノの詩人」という言葉から多くの人が思い浮かべるのは、おそらくロマン派を代表する作曲家フレデリック・ショパンでしょう。

しかし、実はもうひとり、クラシック音楽界に残した偉大な業績から、ショパンと同じく「ピアノの詩人」と呼ばれた音楽家がいました。

それが、第二次世界大戦後のフランスにおける代表的な作曲家として華々しく活躍したピアニスト、サンソン・フランソワさんです。

彼は1940年にパリ音楽院を首席で卒業、「第1回 ロン=ティボー国際コンクール」で優勝したのち、世界中で演奏を披露し人々を魅了しました。

本記事では、そんなフランソワさんの名演を厳選!

46歳の若さで惜しまれつつも亡くなった彼が遺した魅惑の演奏を、どうぞお楽しみください。

【サンソン・フランソワ】伝説ピアニストが愛した珠玉のピアノ曲(11〜20)

ピアノソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」Ludwig van Beethoven

Piano Sonata No. 23 in F Minor, Op. 57 “Appassionata”: III. Allegro ma non troppo – Presto
ピアノソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」Ludwig van Beethoven

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの代表作の一つ『ピアノソナタ第23番 ヘ短調 Op.57』。

『熱情』の愛称で親しまれているこのソナタは、1804年から1806年にかけて作曲された、中期の傑作です。

情熱的でドラマティックな性格を持つ本作は、ベートーヴェンの内面的な苦悩や感情が色濃く反映されています。

サンソン・フランソワさんによる名演は、その激しさと静けさの対比を見事に表現。

特に暴風雨の夜の海を思わせる表現は圧巻で、聴く者の心に深く響きます。

クラシック音楽に親しみたい方にぜひオススメしたい、不朽の名曲、名演です。

おわりに

サンソン・フランソワさんは、ショパンやラヴェル、ドビュッシーの作品を得意としていたことで知られています。

「楽譜通りに弾かない」「タッチが不ぞろい」などと批判されることもあった彼の演奏ですが、その独特な解釈からは、なんともいえない味わいが感じられます。

サンソン・フランソワさんの名演は、ご紹介した以外にも音源や動画で多数残されていますので、ぜひチェックしてみてください。