スライド奏法とグリッサンド奏法の違いとは
今回はスライドとグリッサンドについて説明しようと思います。
どちらも似たようなテクニックではありますが違うところは違うテクニックなのでしっかりと覚えましょう。
スライド
これもとてもポピュラーなテクニックの一つです。
例えば、1弦12フレット→1弦15フレットと弾く場合、
通常は両方ともピッキング(あるいはハンマリング)で音を出します。
そのため、1弦12フレットと1弦15フレットの音のみが出ます。
しかし、スライドを使う場合には、弦を押さえたまま1弦12フレットから1弦15フレットまで指を滑らせます。
そのため、一応1弦12フレットから1弦15フレットまでの全ての音が出ることになります。
具体的に弾いてみましょう。
まずは音程が上がる場合、これをスライド・アップと言います(多分)。
最初はピッキング、次にスライドで弾きます。
こんな感じの音になります。
なお、音程が上がる時だけでなく、下がる時にも有効です。
これをスライド・ダウンと言います(多分)。
最初はピッキング、次にスライドで弾きます。
こんな感じの音になります。
フレーズに組み込むならこんな感じ。
弾いてみる ピッキングVer.
弾いてみる スライドVer.
スライドをする時には、一定の範囲内を動くことになるので、
目的の音でキッチリ止めることができるようにしましょう。
うっかりスライドし過ぎ(滑りすぎ)ちゃったりします。
グリッサンド
さて、お次はグリッサンドです。
スライドとグリッサンドは似たようなテクニックですが決定的に違うところがあります。
スライドは音の始点と終点が決まっていますがグリッサンドは始点が決まっていません(※終点は決まってます)。
具体的に弾いてみましょう。
音程を上げていく場合はグリス・アップと言います。
もちろん音程が下がる場合にも有効です。
音程を下げていく場合にはグリス・ダウンと言います。
フレーズに組み込むならこんな感じ。
弾いてみる ピッキングVer.
弾いてみる グリッサンドVer.
グリッサンドは音の始点が決まっていないので
どこから指を滑らせて良いのか悩んでしまうかもしれません。
でもこれは個人の感覚で良いと思います。
曲を聴きながら一緒にギターを弾けば
大体どの辺からグリスしているかわかると思うのでいろいろと試してみてください。
なお、注意点はスライドと大体一緒です。
グリスし過ぎて終点を過ぎてしまわないように気をつけましょう。
ただし、あまりにも始点の音がハッキリ出てしまうとスライドと変わらなくなってしまいます。
なので指を滑らせ始めてからピッキングするような感覚でOKです。
あっと、最後にもう一つ。
スライド、およびグリッサンドを練習する上での最注意事項があります。
一つはさびた(さびの浮いた)弦で練習しないこと。
もう一つはお風呂上りや炊事の直後、つまり指がふやけた状態で練習しないこと。
指切れます。
いや、本当に。
しかもかなり鋭利に切れるので物凄く痛い(経験談)です。
本当に注意してください。
ライタープロフィール
ギタリスト
ひょろり
ウェブサイト:http://hyororian.minibn.org