ヨハン・セバスティアン・バッハが「音楽の父」といわれるのに対し、「音楽の母」と称されるバロック音楽の巨匠ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル。
彼が手掛けた当時の鍵盤楽器であるクラヴサンのための作品やオラトリオ、歌曲は、今日ではしばしばピアノで演奏され、バロックの名曲として親しまれています。
今回は、そんなヘンデルの作品のなかから、ピアノコンサートや発表会で演奏される機会の多い楽曲を厳選してご紹介します!
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もくじ
- 【ヘンデルのピアノ曲】バロックの巨匠が手掛けた有名作品を厳選
- パッサカリアHändel=Halvorsen
- クラヴサン組曲 第1集 第5番 ホ長調 HWV430 第4曲「エアと変奏(調子のよい鍛冶屋)」Georg Friedrich Händel
- オンブラ・マイ・フ(ラルゴ)Georg Friedrich Händel
- クラヴサン組曲 第2集 第1番 変ロ長調 HWV434 第4曲「メヌエット」Händel=Kempff
- クラヴサン組曲 第2集 第4番 ニ短調 HWV437 第4曲「サラバンド」Georg Friedrich Händel
- シャコンヌト長調 HWV435Georg Friedrich Händel
- 私を泣かせてくださいGeorg Friedrich Händel
- 水上の音楽 第2組曲 ニ長調 HWV349 第2曲「アラ・ホーンパイプ」Georg Friedrich Händel
- オラトリオ「メサイア」 第2部 第23曲「ハレルヤ」Georg Friedrich Händel
- オラトリオ「ユダス・マカベウス」HWV63 第3部 第58曲「見よ、勇者は帰る」Georg Friedrich Händel
- オルガン協奏曲 第6番 HWV294 第1楽章Georg Friedrich Händel
- オラトリオ「ソロモン」HWV67 第3幕 第42曲「シバの女王の入城」Georg Friedrich Händel
- パッサカリア チェンバロ組曲第7番 (HWV 432)Georg Friedrich Händel
【ヘンデルのピアノ曲】バロックの巨匠が手掛けた有名作品を厳選
パッサカリアHändel=Halvorsen

『音楽の母』と称される偉大な音楽家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの作品を、ノルウェーの作曲家ヨハン・ハルヴォルセンが編曲した『パッサカリア』。
バロック時代の深みのあるハーモニーと華麗な装飾音が特徴的な原曲が、親しみやすいロマンチックな曲調にアレンジされており、多くの人々を魅了しています。
また、オリジナルよりも拡張されたスケールと技巧的なパッセージがちりばめられ、演奏者の卓越した技術を余すところなく披露できるのもこの作品の魅力。
クラシック音楽初心者からベテランまで、幅広い層に愛されているバロックの名曲をぜひ味わってみてください。
クラヴサン組曲 第1集 第5番 ホ長調 HWV430 第4曲「エアと変奏(調子のよい鍛冶屋)」Georg Friedrich Händel

「音楽の母」と称されるバロック音楽の巨匠、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル。
ハンブルクやイタリアで活躍した後、ロンドンに拠点を移したヘンデルが、当時の鍵盤楽器であったクラヴサンのために書いた組曲の1曲が、『クラヴサン組曲 第1集』です。
なかでも特に有名な『調子のよい鍛冶屋』は、明るく朗らかで快活な曲調が魅力的。
音数を少なくしたシンプルなバージョンは、多くのピアノ初心者向けのテキストにも収録されているため、ピアノの発表会でもおなじみの1曲ではないでしょうか。
親しみやすい旋律にのって、ゆったりと心地よい時間を過ごせそうな本作は、これからピアノを始めたい方や、お子さまにピアノの楽しさを体験してほしいと思っている方にもぜひオススメしたい作品です。
オンブラ・マイ・フ(ラルゴ)Georg Friedrich Händel

バロック時代の巨匠ヘンデルが作曲した、オペラ『セルセ』のなかで歌われるアリア『オンブラ・マイ・フ』。
美しいメロディラインと繊細なオーケストレーションが特徴的なこの曲は、セルセ王が愛するプラタナスの木に語りかける場面で歌われます。
優しく愛らしい葉をたたえ、あらゆる危険から木を守りたいというセルセの思いが、ヘンデルの巧みな音楽によって情感豊かに表現されてた本作は、聴く者の心をゆっくりと癒やしてくれます。
大らかで品格のある旋律は、まさに音楽の母と呼ぶにふさわしいヘンデルの真骨頂。
クラシック音楽の入門曲としてもオススメの1曲です。
クラヴサン組曲 第2集 第1番 変ロ長調 HWV434 第4曲「メヌエット」Händel=Kempff

バロック時代を代表するドイツの作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは、オペラ、オラトリオ、器楽曲など幅広いジャンルの作品で知られる作曲家。
1720年頃に作曲された『クラヴサン組曲 第2集』の第4曲『メヌエット』は、ドイツのピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプさんが遺したピアノ編曲版で広く親しまれています。
シンプルな構造ながら感情豊かな3拍子のリズムパターンが特徴的な原作に、ケンプさんの新たな解釈が加えられた本作は、ヘンデルの音楽を新鮮な気持ちで味わいたい方にオススメの1曲です。
クラヴサン組曲 第2集 第4番 ニ短調 HWV437 第4曲「サラバンド」Georg Friedrich Händel

バロック音楽の発展に多大な影響を与えたゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル。
鍵盤楽器クラヴサンのために書かれた『クラヴサン組曲 第2集』の第4番『サラバンド』は、深い感情と厳かな雰囲気を備えつつ、即興演奏の余地も大きく含んでいる点が魅力的な作品です。
演奏に際しては、独特の装飾を加えながら、テンポの微妙な変化も織り交ぜるなど、バロック音楽特有の表現が求められます。
確かな演奏技術とともに、豊かな情感をたたえた表現力が試される1曲です。
シャコンヌト長調 HWV435Georg Friedrich Händel

バロック時代の作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは、9歳のころから作曲を始めその才能を発揮しました。
波乱に満ちた人生を送った彼が手がけた名曲のひとつが、シャコンヌ形式による変奏曲『シャコンヌト長調』。
主題をさまざまな角度から眺めるかのように次々と展開される変奏は、まるでヘンデルの創造性の泉が尽きることなく湧き出すかのよう。
優美で華やかなパッセージの数々は、ピアノという楽器の魅力を最大限に引き出しています。
演奏に高度な技術は求められますが、練習を重ねるほどにその豊かな音楽性が開花していく名曲です。