【ヘンデルのピアノ曲】バロックの巨匠が手掛けた有名作品を厳選
ヨハン・セバスティアン・バッハが「音楽の父」といわれるのに対し、「音楽の母」と称されるバロック音楽の巨匠ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル。
彼が手掛けた当時の鍵盤楽器であるクラヴサンのための作品やオラトリオ、歌曲は、今日ではしばしばピアノで演奏され、バロックの名曲として親しまれています。
今回は、そんなヘンデルの作品のなかから、ピアノコンサートや発表会で演奏される機会の多い楽曲を厳選してご紹介します!
- ピアノで奏でるバロック音楽|発表会や演奏会におすすめの名曲を厳選
- ヘンデルの名曲|人気曲を一挙紹介
- 【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
- 【初級~中級向け】ピアノで弾きたい!バッハのおすすめ曲まとめ
- 【大人向け】ピアノ発表会にオススメ!聴き映えする名曲を厳選
- 【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!
- 【ヘンデルのピアノ曲】バロックの巨匠が手掛けた有名作品を厳選
- 【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち
- 【バロック音楽】時代を越えて愛され続ける代表作・有名曲を厳選
- 【ラモーのピアノ曲】バロック音楽の巨匠が遺したクラヴサン作品を厳選
- 【クープランのピアノ曲】バロック時代の名鍵盤奏者が遺した名曲を紹介
- 【フンメルのピアノ曲】発表会やコンクールでもおなじみの名作を厳選
- ピアノで弾けたらかっこいい!魅力抜群の名曲たちをピックアップ
- 【クラシック】有名ピアノ作品|一生に一度は弾きたい珠玉の名曲たち
- 【ホルストのピアノ曲】組曲「惑星」の作曲者が手掛けたピアノの名曲
【ヘンデルのピアノ曲】バロックの巨匠が手掛けた有名作品を厳選(6〜10)
クラヴサン組曲 第2集 第4番 ニ短調 HWV437 第4曲「サラバンド」Georg Friedrich Händel

バロック音楽の発展に多大な影響を与えたゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル。
鍵盤楽器クラヴサンのために書かれた『クラヴサン組曲 第2集』の第4番『サラバンド』は、深い感情と厳かな雰囲気を備えつつ、即興演奏の余地も大きく含んでいる点が魅力的な作品です。
演奏に際しては、独特の装飾を加えながら、テンポの微妙な変化も織り交ぜるなど、バロック音楽特有の表現が求められます。
確かな演奏技術とともに、豊かな情感をたたえた表現力が試される1曲です。
水上の音楽 第2組曲 ニ長調 HWV349 第2曲「アラ・ホーンパイプ」Georg Friedrich Händel

バロックの巨匠、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル。
彼が手掛けたオペラやオラトリオ、アンセム、コンチェルト・グロッソなどの作品は、いずれも、バロック音楽の頂点をなすものとして高く評価されています。
なかでもイギリス王室のために書かれた『水上の音楽』は、今日でも至るところで耳にすることができるヘンデルの代表曲の一つ。
特に『アラ・ホーンパイプ』は、明るくリズミカルな旋律が印象的な人気曲です。
テムズ川での舟遊びの際に演奏されたエピソードでも知られる本作は、トランペットが主体の華やかな編成で、聴く人の心をわしづかみにします。
ピアノでも十分その輝きを表現できるので、ぜひ弾いてみてくださいね。
シャコンヌト長調 HWV435Georg Friedrich Händel

バロック時代の作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは、9歳のころから作曲を始めその才能を発揮しました。
波乱に満ちた人生を送った彼が手がけた名曲のひとつが、シャコンヌ形式による変奏曲『シャコンヌト長調』。
主題をさまざまな角度から眺めるかのように次々と展開される変奏は、まるでヘンデルの創造性の泉が尽きることなく湧き出すかのよう。
優美で華やかなパッセージの数々は、ピアノという楽器の魅力を最大限に引き出しています。
演奏に高度な技術は求められますが、練習を重ねるほどにその豊かな音楽性が開花していく名曲です。
オラトリオ「メサイア」 第2部 第23曲「ハレルヤ」Georg Friedrich Händel

バロック時代を代表する天才作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが遺した名作オラトリオ『メサイア』でも特に親しまれている『ハレルヤ』。
キリストの誕生、受難、復活までを描いた壮大な物語の終盤を飾る、荘厳なコーラスです。
神の全能と永遠の支配をたたえる力強い歌詞は、聖書の言葉を用いて、神への賛美と畏敬の念を表現しています。
重厚な合唱と華麗なオーケストラによって人々の魂を揺さぶる本作は、ピアノ演奏でも崇高な音楽を多感できる1曲です。
オラトリオ「ユダス・マカベウス」HWV63 第3部 第58曲「見よ、勇者は帰る」Georg Friedrich Händel

バロック時代の巨匠ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは、当時の鍵盤楽器であるクラヴサンのための作品や、オラトリオ、歌曲など多岐にわたる作品を遺しています。
なかでもオラトリオ『ユダス・マカベウス』の第3部に収められた『見よ、勇者は帰る』は、勇者の凱旋を描いた感動的な1曲。
合唱パートが加わることで、ユダヤ人たちの解放と歓喜の感情が一層盛り上がりを見せ、聴く者の心を揺さぶります。
さまざまな場面で親しまれている本作は、ぜひピアノ演奏でもお楽しみいただきたい名曲です。