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【アイルランド民謡】意外と身近な民族音楽の名曲・定番曲

【アイルランド民謡】意外と身近な民族音楽の名曲・定番曲
最終更新:

アイルランド民謡というと、どんな曲が思い浮かびますか?

映画『タイタニック』の三等客室でジャックとローズが踊るシーンで使われた『John Ryan’s Polka』は、アイルランドの曲としてご存じの方も多いかもしれませんね。

アイルランド民謡の特徴は、バグパイプの仲間であるイリアン・パイプスやティン・ホイッスルなどの民族楽器が使用されること。

郷愁を誘う音色に魅了されるリスナーも少なくありません。

この記事では、聴いているとついつい踊りだしたくなるような曲から癒やされる曲まで、アイルランド民謡の定番曲を紹介していきます!

【アイルランド民謡】意外と身近な民族音楽の名曲・定番曲(1〜20)

Auld Lang Syne

スコットランド出身の詩人、ロバート・バーンズの詩が郷愁を誘う『オールド・ラング・サイン』は、旧友との再会や別れの際に歌われる名曲です。

懐かしさと再会を祝う歌詞が特徴で、友情の杯を酌み交わしながら昔の日々を振り返る情景が描かれています。

1788年に記録されたこの曲は、その後世界中に広まり、年末年始や卒業式などさまざまな場面で演奏されるようになりました。

日本では『蛍の光』の原曲として知られています。

大切な人との思い出を振り返りたいときにオススメの1曲です。

The Minstrel Boy

アイルランドの誇り高き魂を歌い上げる名曲。

19世紀初頭、詩人トーマス・ムーアがつづった歌詞は、祖国への深い愛と自由を求める戦士の勇気を描いています。

南北戦争や世界大戦を経て、多くのアーティストにカバーされ愛され続けてきた本作。

2001年公開の映画『ブラックホーク・ダウン』でも使用され、新たな世代にその魅力を伝えています。

郷愁を誘う民族楽器の音色とともに、アイルランドの心に触れたい方にオススメの1曲です。

Shule Aroon

この楽曲の物悲しくも美しいメロディを聴いて、歌詞は違うバージョンをどこかで聴いたことがある、と感じた方は結構いらっしゃるのでは?

それは1960年代、アメリカで絶大な人気を誇ったフォーク・グループのピーター・ポール&マリーが1962年に発表した『Gone the Rainbow』のことでしょう。

『虹と共に消えた恋』という邦題でシングル・カットされ、ここ日本ではとくに人気の高かった楽曲なのですが、曲のベースとなったのがこちらの『Shule Aroon』なのですね。

戦争へと赴く恋人に対する女性の悲痛な願いが込められた楽曲であり、ピーター・ポール&マリーのバージョンでも反戦歌として歌われていました。

ケルティック・ウーマンやクラナドといった、アイルランド音楽~ケルト音楽で有名なグループもこの楽曲をカバーしていますよ。

なお、この『Shule Aroon』にはさまざまな歌詞のバリエーションが存在していますが、オリジナルの歌詞については詳細が不明なのだとか。

Londonderry Air(Danny Boy)

National Anthem: Northern Ireland – Danny Boy (Londonderry Air) – Constituent Country of the UK
Londonderry Air(Danny Boy)

『Londonderry Air』というタイトルよりも『Danny Boy』と言われれば、あの曲かと得心する方は多いのではないでしょうか。

アイルランドの民謡であり、北アイルランドにおいては国家のような扱いの『ロンドンデリーの歌』にはさまざまなバリエーションの歌詞が付けられ、最も知られているのが『ダニー・ボーイ』と呼ばれるものなのですね。

日本語の訳詞としては、あのなかにし礼さんによるバージョンがとくに有名で、哀愁を帯びた美しいメロディと平和への願いを込めた歌詞が完ぺきな調和を見せています。

余談ですが、この曲については謎も多く、起源そのものや本来は一般の民衆でも歌いやすいはずの民謡とは思えない音域の広さなど、そういった逸話などを調べてみるのもおもしろいですよ!

John Ryan’s Polka

Jack Boyd and Friends – John Ryan’s Polka / Dennis Murphy
John Ryan's Polka

アイルランド民謡の定番曲の1つですが、何はともあれこの楽曲『John Ryan’s Polka』の知名度を世界的なものとしたのは、1997年に公開されたジェームズ・キャメロン監督作品『タイタニック』でしょう。

レオナルド・ディカプリオさんが演じるジャックと、ケイト・ウィンスレットさんが演じるローズが、タイタニック号の三等船室で踊るあの有名なシーンで使われた楽曲の1つ、といえば「あの曲か」と思わず納得されてしまう方も多いのでは。

この後の悲劇がまるで嘘のような、陽気で楽しい夢の時間といった雰囲気をアイリッシュらしい楽しげなリズムと旋律が見事に演出しています。

Bad Haggisというケルト音楽やスコットランド音楽をツールに持つアメリカのバンドのリーダーにして、バグパイプ奏者として世界的な知名度を誇るエリック・リグラーさんを始めとして、ケルト音楽系のバンドのメンバーが実際に演奏シーンで参加しているというのも踏まえた上で、あらためて『タイタニック』を見返してみるのもよいかもしれません!