【マーチ】ピアノで奏でる行進曲の名作をピックアップ!
「マーチ」とは「行進曲」のこと。
世の中にはクラシック音楽に限らず「マーチ」と名の付く名曲が数多く存在します。
では、ピアノで弾いて楽しめるマーチには、どのような曲があるでしょうか?
本記事では、クラシック作品の中から、ピアノのために書かれたマーチの作品や、オーケストラのために書かれたマーチをピアノ独奏用にアレンジした作品をピックアップ!
演奏動画や曲にまつわるエピソードとともにご紹介していきます。
「マーチ=元気いっぱい」というイメージが覆るかも⁉ぜひお楽しみください!
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もくじ
- 【マーチ】ピアノで奏でる行進曲の名作をピックアップ!
- 演奏会用組曲「くるみ割り人形」Op.71 第1曲「行進曲」Tchaikovsky = Pletnev
- 3つの軍隊行進曲 D 733 Op.51 第1番Franz Schubert
- ウィンナー・マーチCarl Czerny
- ピアノソナタ 第11番 イ長調 K. 331 第3楽章「トルコ行進曲」Wolfgang Amadeus Mozart
- マーチ Op.210-23Cornelius Gurlitt
- 抒情小品集 第5集 Op.54 第3曲「小人の行進」Edvard Grieg
- ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35 第3楽章「葬送行進曲」Frederic Chopin
- 子供のためのアルバム 作品68-2「兵士の行進」Robert Schumann
- トルコ行進曲Ludwig van Beethoven
- こどもの音楽帳より マーチ Op.69-1Dmitri Shostakovich
- トルコ行進曲ジャズFazil Say
- マーチ BWV Anh.122Carl Philipp Emanuel Bach
- マーチJeremiah Clarke
- 18の練習曲 Op.103 第17番「マーチ」Johann Burgmüller
- 軍隊行進曲 第1番Franz Schubert
- こびとのマーチMartha Mier
- トルコ行進曲Wolfgang Amadeus Mozart
- セレモニアル・マーチ坂井貴祐
- プロヴァンスの風田坂直樹
- ラッパ手のセレナードFritz Spindler
【マーチ】ピアノで奏でる行進曲の名作をピックアップ!
こびとのマーチMartha Mier

マーサ・ミアーは、アメリカ出身の作曲家であり、独立したピアノ教師としても活躍しています。
『こびとのマーチ』は、ミアーの『ひとりでピアノ、いっしょにピアノ』の一部で、ピアノ初心者向けに書かれた親しみやすい曲調が特徴です。
本作は、いたずら好きな小人たちの動きを音楽で表現しており、演奏者はさまざまな奏法を練習しながら、物語性のある演奏を楽しむことができます。
発表会やコンクールにもおすすめで、丁寧な練習と講師のアドバイスを受けることで、より魅力的な演奏に磨きがかかるでしょう。
トルコ行進曲Wolfgang Amadeus Mozart

陽気で軽快な旋律が印象的な本作は、18世紀後半に流行したトルコ風音楽の影響を受けた名曲です。
オスマン帝国の軍楽隊を模倣した独特のリズムと、シンバルや太鼓を思わせる力強い音色が特徴的。
1783年頃に作曲されたこの曲は、ウィーン時代のモーツァルトの創造性が遺憾なく発揮された傑作といえるでしょう。
親しみやすい旋律とエキゾチックな雰囲気が見事に融合しており、クラシック音楽入門者から上級者まで幅広く楽しめる一曲です。
華やかな演奏会や発表会でもきっと映えることでしょう。
セレモニアル・マーチ坂井貴祐

華やかなファンファーレで幕を開け、力強く躍動感あふれる演奏が心を揺さぶる名曲です。
坂井貴祐さんの代表作は、2000年に日本吹奏楽指導者協会の下谷賞を受賞し、2005年と2006年度には中部日本吹奏楽コンクールの課題曲として選定されました。
本作は、式典や公式な場面にふさわしい荘厳な雰囲気を持ち、ファンファーレ、マーチ、トリオ、トリオの再現、そして再びファンファーレという構成が見事に調和しています。
コンサートのオープニングピースとして演奏されることが多く、演奏者と聴衆の双方に感動を与え続けています。
プロヴァンスの風田坂直樹

スペインとプロヴァンスの風景を見事に音楽で描き出した、爽やかで華やかな吹奏楽曲。
田坂直樹さんが生み出した本作は、情熱的なスペインのリズムと、のどかなプロヴァンスの旋律が見事に調和しています。
金管楽器の勇壮なファンファーレと木管楽器の優美な旋律が織りなす世界観は、聴く人の心をわしづかみにすることでしょう。
2015年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲IVに選出され、多くの吹奏楽団によって演奏された本作は、コンクールはもちろん、演奏会のプログラムにも最適な1曲です。
ラッパ手のセレナードFritz Spindler

軽快なメロディーと生き生きとした躍動感が印象的な一曲です。
トランペットの音色を巧みにピアノで表現した本作は、聴く人の心を明るく元気にしてくれます。
快速なテンポで奏でられる旋律は、まるで爽やかな朝の光のように心地よく、同音連打や軽やかなスタッカートが曲の魅力を一層引き立てています。
演奏には指の独立性やリズム感が求められますが、適度な技術レベルで取り組める作品です。
発表会やコンサートでの演奏にもぴったりで、演奏者だけでなく、聴衆の方々にも楽しんでいただける親しみやすさがあります。
明るく前向きな気持ちになれるすてきな楽曲なので、ぜひレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
おわりに
かわいらしい曲調、勇ましい曲調、深く沈み込むような曲調……「マーチ」といっても、曲によって随分雰囲気が違いましたね。
マーチは行進曲を意味する言葉ですが、どんなシチュエーションで、あるいはどんな気持ちで歩くかによって、頭に思い浮かぶ音楽も変わるはず。
「このマーチはこんな場面に合うなぁ」などとイメージしながら、さまざまな作曲家によるマーチの弾き比べを楽しんでみてはいかがでしょうか?