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【マーチ】ピアノで奏でる行進曲の名作をピックアップ!

「マーチ」とは「行進曲」のこと。

世の中にはクラシック音楽に限らず「マーチ」と名の付く名曲が数多く存在します。

では、ピアノで弾いて楽しめるマーチには、どのような曲があるでしょうか?

本記事では、クラシック作品の中から、ピアノのために書かれたマーチの作品や、オーケストラのために書かれたマーチをピアノ独奏用にアレンジした作品をピックアップ!

演奏動画や曲にまつわるエピソードとともにご紹介していきます。

「マーチ=元気いっぱい」というイメージが覆るかも⁉ぜひお楽しみください!

【マーチ】ピアノで奏でる行進曲の名作をピックアップ!

トルコ行進曲ジャズFazil Say

Fazil Say – Mozart: Turkish March Improvisation
トルコ行進曲ジャズFazil Say

トルコ生まれのピアニスト兼作曲家で、クラシック音楽からジャズまで幅広いジャンルを手掛けるファジル・サイさん。

日本でも「鬼才!天才!ファジル・サイ!」のキャッチコピーで知られる彼が、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの名曲『ピアノソナタ第11番』の第3楽章『トルコ行進曲』をジャズ風にアレンジした作品が『トルコ行進曲ジャズ』です。

おなじみのメロディが始まったと思いきや、徐々にジャズ風のファジル・サイワールドに一変!

西洋クラシック音楽とトルコの地方色や音楽的要素を巧みに融合させた、難易度の高い意欲作となっています。

一味違った『トルコ行進曲』に興味のある上級者の方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

マーチ BWV Anh.122Carl Philipp Emanuel Bach

B級 C.Ph.E バッハ:マーチ BWV Anh.122(2021ピティナコンペ課題曲)pf.久保山 菜摘:kuboyama, Natsumi
マーチ BWV Anh.122Carl Philipp Emanuel Bach

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは、ヨハン・セバスチャン・バッハの次男として生まれ、古典派への橋渡し的存在としての重要な役割を果たしました。

『マーチ BWV Anh.122』は、妻アンナ・マグダレーナ・バッハのために編さんされた『音楽帳』に収められた作品。

もとはJ.S.バッハに帰属されていましたが、現在ではC.P.E.バッハの作とされています。

簡単な構成ながら、行進曲特有の明るく快活な雰囲気が感じられる1曲です。

彼の作品からは、バロック音楽の伝統を受け継ぎつつ、新しい時代の息吹を感じ取ることができるでしょう。

ピアノの演奏に慣れ始めた方にオススメの作品です!

マーチJeremiah Clarke

【A1級 バロック】クラーク:マーチ(2024ピティナコンペ課題曲) pf.濵田 眞子:Hamada, Mako
マーチJeremiah Clarke

ジェレマイア・クラークは、1674年頃にロンドンで生まれたバロック時代のイングランドの作曲家兼オルガニスト。

1699年頃に作曲された『トランペット・ボランタリー』、通称『プリンス・オブ・デンマークのマーチ』で知られる作曲家です。

こちらの『マーチ』はピアノ初級者から親しまれている作品で、コンクールの課題曲としてもたびたび取り上げられています。

バロック時代の作品らしい、気品あふれる行進曲の雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか?

18の練習曲 Op.103 第17番「マーチ」Johann Burgmüller

ヨハン・ブルクミュラーは、ドイツのロマン派時代に活躍したピアニスト兼作曲家。

アルバム『18の練習曲』Op.109に収められている第17番『マーチ』は、行進曲のリズムと気質を模倣しており、強いリズム感と動的なアクセントを用いることで、聴く者に行進する兵士のイメージを想起させます。

本作は技術的な訓練を目的としつつも、演奏者が音楽的な表現を追求できる教材となっています。

ピアノ学習者がリズム感を養いながら、正確さと表現力を兼ね備えた演奏を目指すのに最適な1曲です。

ブルクミュラーの練習曲は、発表会などで取り上げられる機会も多く、幅広い年代のピアノ愛好家にオススメできる作品といえるでしょう。

軍隊行進曲 第1番Franz Schubert

シューベルト : 軍隊行進曲 第1番【03_連弾の楽譜付きクラシック音楽のお勧めピアノ曲】
軍隊行進曲 第1番Franz Schubert

堂々としたファンファーレのような始まりから、ピアノ連弾による壮大な世界が広がります。

ウィーンの輝かしい軍楽の伝統を受け継ぎ、力強く華やかなメロディーと、きらめくような和音の響きが絶妙なバランスで織り成されます。

フランツ・シューベルトは、友人との演奏を念頭に置いて1822年にこの作品を生み出しました。

映画やドキュメンタリー番組のBGMとしても度々採用される本作は、2台のピアノが奏でる緊張感とダイナミックな表現が魅力です。

息の合った4手による演奏で、より豊かな音楽体験を求めるピアニストの皆様におすすめの1曲といえるでしょう。