【難易度低め】ラフマニノフのピアノ曲|挑戦しやすい作品を厳選!
ロシアの伝説的な作曲家兼ピアニストとして、大きな痕跡を残したセルゲイ・ラフマニノフ。
2mを超える巨体から奏でられるダイナミックな演奏はもちろん、ピアノ協奏曲をはじめとする壮大なスケールの作品たちは、時代を超えて多くの人々の心をとらえています。
そんなラフマニノフのピアノ曲は、基本難易度が高く、ピアノ初級者、中級者の方は手が出しにくいかもしれません。
しかし、本記事ではそんなラフマニノフの作品の中でも比較的難易度が低く、ピアノ初級者、中級者の方も挑戦しやすい作品をピックアップしてご紹介します!
タッチによる音色の変化や深い表現を求めると決して簡単とは言えないかもしれませんが、まずは1曲をとおして弾けるようになることでわかることや、弾けることの楽しさを感じられるかと思います。
ラフマニノフの作品に興味をお持ちの方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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【難易度低め】ラフマニノフのピアノ曲|挑戦しやすい作品を厳選!(1〜10)
10の前奏曲 Op.23 第5曲 ト短調Sergei Rakhmaninov

力強い行進曲風のリズムと柔らかな抒情性が織りなすコントラストが印象的な楽曲。
前半は緊張感のある旋律が展開され、まるで軍楽隊が奏でるかのような厳しさが感じられます。
しかし後半になると、一転して夢幻的な世界へと誘われるような美しい音色が広がります。
この感情の起伏こそが、本作の最大の魅力。
ラフマニノフの深い感情表現と卓越した技巧が融合した珠玉の作品です。
まずはゆっくりのテンポでオクターブと和音をしっかりつかむことを意識して練習してみてくださいね。
13の前奏曲 Op.32 第5番 ト長調Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフが1910年に完成させた13曲からなる『13の前奏曲 Op.32』。
演奏活動で多忙を極める中、落ち着いたタイミングで短い期間で作曲された作品とされています。
『第5番 ト長調』は、長調でありながらどこか不安定さも感じさせる左手の伴奏の上に、穏やかなメロディが重なった繊細な1曲です。
長いトリルや細かく動くパッセージの音の粒をそろえ、にごりのないよう、音質にこだわって練習しましょう。
ヴォカリーズ Op.34-14Sergei Rachmaninov

もとはピアノ伴奏付きの歌詞のない歌曲として作曲された『ヴォカリーズ Op.34-14』。
セルゲイ・ラフマニノフ自身によって管弦楽版をはじめとするさまざまなアレンジで出版されており、ピアノ独奏曲としても非常に人気の高い作品として知られています。
多くの人の心をとらえる美しい旋律は、ピアノの音色との相性も抜群!
テクニックより表現力を求められる曲ですので、淡々と流れる和音の伴奏の上に、憂いを帯びたメロディを重ね、情感豊かに演奏しましょう。
10の前奏曲 Op.23 第10曲 変ト長調Sergei Rakhmaninov

少し難しさはあるものの、挑戦しがいのある1曲。
1903年に作曲されたこの名曲は、今もなお多くの人々を魅了し続けています。
静かな和音の中に穏やかなメロディが浮かび上がり、子守唄のような温かさが漂います。
とくに中間部では、半音進行と左右の手の対話がより豊かな表現に。
ラフマニノフ自身も愛していた作品で、感情豊かな演奏で聴く人の心に深く響きます。
ピアノの表現力を味わいたい方や、静かな時間を過ごしたい方にオススメですよ。
6つの楽興の時 Op.16 第3番 ロ短調Sergei Rachmaninov

即興的で自由な形式の全6曲からなる『6つの楽興の時 Op.16』。
セルゲイ・ラフマニノフらしい哀愁ただよう曲想を思う存分楽しめる6曲の中でも、『第3番 ロ短調』は比較的難易度が低いことで知られており、中級レベルの方でもチャレンジしやすい作品といえます。
ただし、音を並べるだけではこの曲が持つ深みを表現できません。
心をぎゅっと締め付けられるような深い悲しみをたたえたメロディやそのメロディを包み込む和音を1つひとつ味わいながら、丁寧に演奏しましょう。