【難易度低め】ラフマニノフのピアノ曲|挑戦しやすい作品を厳選!
ロシアの伝説的な作曲家兼ピアニストとして、大きな痕跡を残したセルゲイ・ラフマニノフ。
2mを超える巨体から奏でられるダイナミックな演奏はもちろん、ピアノ協奏曲をはじめとする壮大なスケールの作品たちは、時代を超えて多くの人々の心をとらえています。
そんなラフマニノフのピアノ曲は、基本難易度が高く、ピアノ初級者、中級者の方は手が出しにくいかもしれません。
しかし、本記事ではそんなラフマニノフの作品の中でも比較的難易度が低く、ピアノ初級者、中級者の方も挑戦しやすい作品をピックアップしてご紹介します!
タッチによる音色の変化や深い表現を求めると決して簡単とは言えないかもしれませんが、まずは1曲をとおして弾けるようになることでわかることや、弾けることの楽しさを感じられるかと思います。
ラフマニノフの作品に興味をお持ちの方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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【難易度低め】ラフマニノフのピアノ曲|挑戦しやすい作品を厳選!(1〜20)
サロン小品集 Op.10 第3曲 舟歌Sergei Rachmaninov

異なる性格の小品全7曲が収められた『サロン小品集 Op.10』の第3曲目。
『舟歌』といえば、フレデリック・ショパンやピョートル・イリイチ・チャイコフスキーをはじめとするさまざまな作曲家による有名な作品が多数存在しますが、セルゲイ・ラフマニノフの『舟歌』は他とは異なり、重々しく、まるで嵐の中を航海しているよう。
大小の波のうねりを表すようなパッセージが印象的な作品です。
他の舟歌との聴き比べ、弾き比べもおもしろいかもしれませんね。
ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 第1楽章Sergei Rachmaninov

フィギュアスケートのプログラム曲、テレビや映画の挿入曲など、さまざまな場面で耳にする機会の多い、セルゲイ・ラフマニノフの代表的なピアノ作品である『ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18』。
超高難度の作品として知られている曲ですが、人気が高く有名なことからさまざまなアレンジで出版されているため、自分に合った楽譜を選ぶことでピアノ初級者や中級者でも気軽にチャレンジできます。
第1楽章は、冒頭部分のみであれば、原曲のままでも十分演奏可能!
オーケストラと共演している気分で楽しみながら演奏してみてくださいね。
絵画的練習曲「音の絵」Op.39 第2番 イ短調Sergei Rakhmaninov

海の広がりとカモメの飛翔を音で表現した美しい作品です。
『海とかもめ』という題名としても有名。
冒頭の2分の3拍子の伴奏は波のリズムを思わせ、その後左手のアルペジオと右手のメロディが絡み合うと、海面を舞うカモメの姿が目に浮かぶようです。
中盤では情熱的な展開を見せ、再び静かな哀感が戻る構成も魅力的。
1917年、ロシア革命前夜に作曲されたそうで、ラフマニノフの複雑な心情が込められているようです。
手を交差する場面が多いのですが、基本右手がメロディを弾いているので、交差しても左手と右手の音色を分けて奏でられるとよいですね。
海を愛する方や、音楽で風景を描く手法に興味がある方にオススメの1曲です。
10の前奏曲 Op.23 第1曲 嬰ヘ短調Sergei Rakhmaninov

重厚で悲しげな和音から始まり、次第に情熱的で激しい展開を見せるこの前奏曲。
ラフマニノフの深い感情表現が随所に感じられます。
低音の分散和音が醸し出す陰影、そして哀愁を帯びた旋律が、聴く者の心に深く響きます。
とくに中間部では、半音階的な動きや三連符を巧みに用いて緊張感を高め、ドラマティックな瞬間を作り出しています。
内面的な葛藤や孤独を感じられますが、そこにしかない美しさも感じられる作品。
ピアノ音楽の奥深さに触れたい方にオススメの1曲です。
絵画的練習曲「音の絵」Op.33 第1番 ヘ短調Sergei Rachmaninov

『絵画的練習曲「音の絵」』は全2巻、18曲からなるピアノ独奏曲集です。
1911年に作曲されたOp.33は超絶技巧を要する練習曲として知られていますが、第1曲は比較的難易度が低いとされています。
ショパンの『練習曲 Op.25-4』に似たフレーズがあり、セルゲイ・ラフマニノフ自身も冗談まじりで「ショパンの曲を聴きながら作曲した」と語ったのだとか。
なかなか難儀な曲ですが、ショパンの作品とも聞き比べながら楽しく練習を進めていきましょう。
交響曲 第2番 ホ短調 Op.27 第3楽章Sergei Rachmaninov

1908年にセルゲイ・ラフマニノフ自身によって初演された『交響曲 第2番 ホ短調 Op.27』。
ピアノ作品ではありませんが、甘くロマンチックな雰囲気の第3楽章のメロディは広く親しまれており、ピアノ独奏用にアレンジされた楽譜も出版されています。
ピアノはオーケストラを1台で再現できる楽器とも言われています。
ピアノ作品だけにこだわらず、好きな作曲家のさまざまな作品に触れられるのも、ピアノの魅力的なところといえるかもしれませんね。