幼少期からピアノの英才教育を受け、その才能を開花させていったベルギー出身の作曲家、セザール・フランクさん。
リエージュ王立音楽院やパリ音楽院で音楽を学び、ピアノ教師やサント・クロチルド聖堂のオルガニストとして活動しながら作曲家としても作品を手がけました。
また、フランス国民音楽協会の設立に加わるなど、音楽の発展に力を尽くしたことでも知られています。
今回は、そんなセザール・フランクさんの人気曲ランキングをご紹介します!
César Franckの人気曲ランキング【2025】(1〜10)
ヴァイオリンソナタより第4楽章César Franck1位
「ヴァイオリンソナタイ長調より第4楽章」アレグレット・ポコ・モッソ(少し速めに、より少し速く)。
この作品はピアノやフルート、チェロなどの編曲版でも演奏されています。
ヴァイオリンはクララ・ジュミ・カンさん、イェクウォン・スンウーさんのピアノ。
3つのオッフェルトリウムより第3番「主の右に」César Franck2位

3つのオッフェルトリウムより第3番「主の右に」(Offertoires : No. 3. Dextera Domini)。
合唱は、パリ・ノートルダム大聖堂ボーカル・アンサンブルとパリ・ノートルダム大聖堂児童合唱団、ライオネル・ソウさんの指揮。
オルガンはイーブCastagnetさん。
3つのコラール第3番 イ短調César Franck3位

19世紀のオルガン音楽を代表する作曲家、セザール・フランクが最後に完成させた作品。
その深い精神性と宗教的な重みが、聴く者の心に強く響きます。
1890年、重篤な病に苦しむ中で書かれた本作は、まさに彼の人生の総決算。
3曲あるうちの最もよく知られている3曲目は、力強いトッカータ風の主題で始まり、静謐なコラールのメロディへと移り変わる構成で、フランクの敬虔な信仰心を感じさせます。
最後のアダージョでは、深い哀愁と穏やかさが交差し、作曲家の内面的な葛藤や安息が象徴的に表現されています。
ワーグナーの影響を感じさせる半音階的進行や、フランク独特の対位法も見事に融合。
オルガン音楽愛好家の間では「フランクの遺言」と呼ばれ、今なお多くの人々に愛され続けています。
「3つのなぐさみごと」より第1曲César Franck4位

「3つのなぐさみごと(Trois petits riens)より第1曲: デュエッティーノ(Duettino)作品16-1」。
この作品は、第2曲:ワルツ(Valse)作品16-2、第3曲:夢(Le songe)作品16-3、の3曲からなっています。
ピアノ演奏はヘリベルト・コッチさんです。
「前奏曲、アリアと終曲」より前奏曲César Franck5位

「前奏曲、アリアと終曲(Prélude, Aria et Final)」。
前奏曲:モデラート、アリア:レント、終曲:アレグロ・モルト・エ・アジタート。
この作品は、初演者のボルド・ペーヌ夫人に献呈されました。
クリスティアーノ・ブラトさんのピアノ演奏です。
ゆるやかな舞曲 M.22César Franck6位

ベルギー出身の作曲家、セザール・フランク。
幼い頃からピアノの才能を発揮し、優れた作曲家でありながら多くの弟子から慕われた教会オルガニストでもありました。
彼の作品が広く認められるようになったのは死後のことでしたが、今なお世界中で愛され続けています。
フランクが58歳の時に書いた『ゆるやかな舞曲 M.22』は、オルガニストとしての技術が色濃く反映された対位法的な手法が特徴。
落ち着いた中にも深い情感があふれる本作は、静かな夜にゆったりと味わいたい1曲です。
クラシックを聴き始めたばかりの方にもおすすめできる、フランクの魅力が凝縮された作品といえるでしょう。
アンダンティーノ M.25César Franck7位

フランス近代音楽の父と呼ばれるセザール・フランク。
幼い頃からピアノの才能を発揮し、オルガニストや作曲家としても活躍しました。
穏やかで美しい旋律が印象的な『アンダンティーノ』は、温かみのある音色と繊細な感情表現が魅力的な作品。
フランクが得意とした深い宗教的テーマを反映しつつ、聴く人の心に響くロマンティックな雰囲気を持っています。
オルガン音楽の入門曲としてもおすすめですが、何より音楽を通して心を豊かにしたい方に聴いていただきたい1曲です。