10代のときから民謡界で注目され、1954年に「酒の苦さよ」で本格デビューをした三橋美智也さんの代表曲は?
……と質問されれば、「正解」が多すぎて答えるの困ります。
それだけヒット曲が多いことでも知られ、1996年に亡くなって以降も、その曲は多くの人々の心に残り、歌い継がています。
三橋美智也の人気曲ランキング【2025】(1〜10)
リンゴ村から三橋美智也1位

『リンゴ村から』は、1956年にリリースされ、売り上げ270万枚超えの大ヒットとなった三橋美智也の楽曲です。
同年に、同名のタイトルで映画化もされています。
村から出荷されるリンゴに、故郷の村を離れていった愛する人を重ね合わせ、会えない寂しさをかみしめる切ない気持ちが描かれています。
去る側にとっても残る側にとっても、やはり別れはつらいもの。
田舎を去っていった友人や恋人を見送った経験のある方なら、この気持ちがが手に取るようにわかるのではないでしょうか。
古城三橋美智也2位

時を経ても色褪せることのない、哀愁漂う日本の名曲と言えば、この楽曲が真っ先に浮かびます。
叙情的な歌詞と深みのある旋律が見事に調和し、聴く者の心を揺さぶります。
荒廃した城の姿を通して、失われた栄光や過ぎ去った時代への郷愁を歌い上げる、まさに演歌の真髄とも言える一曲です。
1959年のリリース以来、多くの人々に愛され続け、カラオケの定番曲としても親しまれています。
しかし、その歌唱の難しさは折り紙つき。
三橋さんの特徴的な声質と表現力、そして幅広い音域を要する旋律は、歌い手を試すかのようです。
それでも、人生経験を重ねた方々にこそ、ぜひ挑戦してほしい楽曲です。
哀愁列車三橋美智也3位

誰もが心に刻む名旋律と、郷愁漂うメロディーラインが織りなす珠玉の名曲です。
三橋美智也さんの民謡で培った伸びやかな歌声が、愛する人との切ない別れを情感豊かに歌い上げます。
人生の機微に触れる普遍的なテーマと、心に響く歌詞は、多くの方の共感を誘います。
1956年のリリース以来、250万枚以上の大ヒットを記録し、翌年には映画化も実現。
さらにNHK紅白歌合戦での初出場を飾った思い出深い楽曲でもあります。
本作は、皆さまで心を通わせながら楽しむのにぴったりの一曲。
懐かしい思い出に浸りながら、手拍子やハミングで一緒に口ずさんでいただければと思います。
十三の砂山三橋美智也4位

十三の砂山は青森県(旧)北津軽郡市浦村十三村の十三湖辺り伝わる盆踊り唄です。
鎌倉時代から室町時代までは上方文化を移入する玄関口として非常に栄えたのですが、1340年に大津波が襲い、村はさびれてしまいました。
栄枯盛衰の悲哀めいた曲調は人気の高い民謡です。
津波は20mとも言われ、東日本大震災の津波よりはるかに大きかったと言われています。
哀愁湖畔三橋美智也5位

島根県松江市に浮かぶ宍道湖。
日本で9番目の大きさを誇る汽水の湖です。
三橋美智也さんは、その宍道湖をテーマにした歌を作ってくださいました。
哀愁の漂うメロディーに、切ない歌詞がとてもマッチしている曲です。
北海盆唄三橋美智也6位

「北海盆唄」は北海道に伝わる民謡で、かつて炭鉱で栄えた三笠市幾春別が発祥の地とされています。
演歌歌手の三橋美智也のレコードが大ヒットしたことから全国的に普及しました。
北海道各地でお盆になると盆踊り用の曲として用いられ、三笠市では発祥の地をアピールするために毎年8月に三笠北海盆おどりが開催されています。
武田節三橋美智也7位

1961年に新民謡として生まれました。
山梨県では地域の集まりでよく歌われていたそうです。
詩吟も入って風格のある歌です。
甲斐といえば武田信玄、全県民に尊敬され親しまれていると思われるような、信玄の心意気を感じる迫力ある歌です。