RAG MusicPiano
ピアノをもっと楽しむWebマガジン
search

【ロドリーゴのピアノ曲】盲目の作曲家が遺したスペインの香り漂う名作

『アランフェス協奏曲』でおなじみの20世紀スペインを代表する作曲家、ホアキン・ロドリーゴさん。

悪性ジフテリアによって幼少期に視力を失いながらも、ピアノとバイオリンの演奏、そして作曲において才能を開花させた彼は、スペイン国民にとって最高の栄誉とされる「アストゥリアス王太子賞」やフランスの芸術文化勲章を獲得するなど、国境を越えて愛された作曲家としても知られています。

本記事では、そんなロドリーゴさんの作品のなかから、ピアノ独奏曲やピアノを含む編成で演奏される作品を中心にご紹介していきます!

【ロドリーゴのピアノ曲】盲目の作曲家が遺したスペインの香り漂う名作(11〜20)

アマポーラの踊りJoaquín Rodrigo

Danza de la amapola (Dance of the Poppy) (version for piano solo)
アマポーラの踊りJoaquín Rodrigo

視覚障害を抱えながらも類まれなる才能を発揮し、20世紀のスペイン音楽界をけん引したホアキン・ロドリーゴさん。

幼少期に失明したロドリーゴでしたが、ピアノとバイオリンの演奏や作曲の分野で輝かしい成果を残しました。

彼のピアノ独奏曲『アマポーラの踊り』は、スペインの伝統的なダンス音楽の要素を取り入れつつ、ロドリーゴさん独自の音楽性が反映された作品です。

繊細で華やかなメロディは、まるでポピーの花のような美しさと儚さを音で表現しているかのよう。

軽快なリズムと美しい旋律が絶妙に絡み合う本作を通して、ピアノの音色でスペインの豊かな文化への賛美を感じることができるでしょう。

おわりに

ロドリーゴさんのピアノ曲は、ギターやオーケストラのための作品に比べ、演奏される機会はさほど多くありません。

しかし、どことなくスペインの香りを感じるメロディが心地よく耳をくすぐる、印象的な作品ばかり!

より深く彼の世界観を味わいたい方は、ぜひ演奏にもチャレンジしてみてくださいね。